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豚肉とアサリのピメント蒸し煮(ポルトガル料理)

巣ごもりのためのレシピー
ポルトガル風豚肉とアサリのピメントソース煮

「豚肉とあさりのアレンテージョ風」(Carne de porco com amêijoas à alentejana) というポルトガルの家庭料理です。
アレンテージョというのはポルトガル南東部の地方で、赤ワインのおいしい地方です。ポルトガル料理は、ヨーロッパでは珍しくコリアンダーの葉(パクチー)を料理に使います。

この料理には「マッサ」というポルトガル由来の赤ピーマンを塩で発酵させたペーストを使うところがミソです。このマッサ (正式には「マッサ・ドゥ・ピメンタンウ(massa de pimentão)」) というペーストは、痒いところに手の届く KALDI で売っています。また泣く子も黙る神戸グローサーズではポルトガル産の物も手に入ります。

しかし、こういう巣ごもりの時ですから無理に出かけて行って手に入れる必要はありません。
パプリカパウダー + 塩 + 白ワインで代用が利きます。

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材料 (2~3人分) :

▶豚肉(ロースやモモの塊、がっつり味ならバラ) 500 g
▶アサリ 20個程度
▶マッサ 大さじ 2 (ない場合はパプリカパウダー 大さじ 3 + 塩 小さじ 1 + 白ワイン 大さじ 2)
▶ニンニク 2かけ (みじん切り、もしくは押しつぶす)
▶レモン汁 1/2個分
▶オリーブオイル 大さじ2
▶ローレル 1枚 (細かく刻む)
▶パクチー 好みで
▶塩・コショウ 適宜、ただしマッサを使う場合には塩は要らない。

下ごしらえ:

1. 豚肉は一口大に切る。ニンニクは刻むか 2つ割りにして軽くつぶす。

2. ボールに豚肉、マッサ (*ない場合は分量のパプリカパウダーと白ワインと塩)、ニンニク、オリーブオイル、レモン汁、細かく刻んだローレル、コショウを入れて手で揉み込み、ラップをして冷蔵庫で 2時間ほど置く (半日ぐらい置いてもいい)。

3. アサリは砂抜きしておく。

作り方:

4. 厚手の鍋を熱し、2.でマリナードした豚肉を漬け汁などボールの中身ごと入れて中火で肉の表面に焼き色がつく程度までよく炒める。

5. アサリを加えて鍋に蓋をして弱火で5分ほど蒸し煮にする。

6. アサリが開いたら、仕上げに刻んだパクチーを掛ける。

ポルトガルはヨーロッパでは珍しくコリアンダーの葉 (パクチー) を食べる国です。ただ原地で食べたのはアジアのパクチーのように強い味はしませんでした。
向こうではこの料理をフライドポテトと一緒に食べますが、僕は肉とあさりを食べた後の出汁でリゾットにしたいのでポテトはパスします。

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最後に、このマッサという調味料は、唐辛子を雪の下で発酵させた「かんずり」という新潟の薬味によく似ています。「かんずり」は鍋料理の薬味によく使うようですが、僕はステーキを食べるときにもサワークリームとかんずりを薬味にします。かんずりはスーパーの柚子胡椒の横あたりにひっそりと売ってます。マッサの代用としてかんずりを使う手もあります。量的にはマッサよりちょっと少な目でいいと思います。

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