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うちの文房具

この度、沖縄ローカル誌『porte(ポルト)』さんに文具の紹介を掲載していただきました。

『porte』vol.30 春号

チョイス/撮影はporteさん、ライティングはmärchです。
紙面と向き合う仕事から離れて4年。ものすごいブランクを感じました。
言い回しや表現のボキャブラリーがサビついていて、全然言葉が出てこない。もうびっくりです。noteも毎回ヘタクソだなぁと思いながら書いています。駄文お許しください。

↟↟↟

さて。märchの文具は主に「かっこいいもの」と「かわいいもの」の両極に分かれます。

主に「かっこいいもの」は、クリエイター向けの三角スケールだったり、アイデアをまとめるためのちょっと特殊なノートだったり。
鉛筆の主軸はBLACK WING、きほんのノートはツバメやKleidと、デザイナーとして、持っていると「デザイナーならやっぱりそれだよね」となる、ちょっとこだわりの文具たちです。

一方、「かわいいもの」は、店主が京都に長く住んでいた縁もあり、京都の文具メーカー・表現社さんの、特に西淑さんの紙もの文具が多いです。
西淑さんは京都で活躍するイラストレーターさんで、
イベント「左京区ワンダーランド」や様々な媒体で"おなじみ"の方なのですが、その描くイラストというのが子供っぽすぎず、時にシックで、大人のかわいい心をくすぐる絶妙な表現なのです。
フレスコ画のように少しザラっとしたマットな質感がそうさせるのかもしれません。


その中でも、仕事で是非使って欲しいのがKOKUYO「測量野帳」です。
え、かっこよくもかわいくもなくない?
そう!このニュートラルでシンプルな野帳にこそロングセラーたる理由があります。

私は以前鉄道会社のハウスエージェンシーで広告営業兼ディレクターみたいなことをしていました。
撮影の現場や電車の車両基地など、机のないところでの打ち合わせや決定変更は当たり前。秒でメモやスケッチを描いたり見せたり、サッとアイデアを書き殴れるノートというツールの存在がとにかく大切な仕事でした。

そして、ノートが小さく軽いことも。
PC、カメラ、腕章、コンベックスなど仕事道具の入ったカバンはゆうに5kgは超えていたので、ひとつひとつが軽いことはとても大切なことでした。
例えばB5のcampusノートが約130gなのに対し、野帳は約71g。

「?」と思われるかもしれませんが、ポケットに入れるとなると、その差は大きいです。

機動力が必要な現場では、パンツのポケットには自身のスマホと社用携帯、ジャケットの胸元にペン(フリクションがマスト)とポケットには野帳。
これが基本スタイルでした。
そうです、スーツのポケットにジャストサイズなのです。

しかも、薄いのにハードカバーだからどんな場所でも書くのに苦労しません。野帳の「LEVEL」「TRANSIT」「SKETCH」と3種類あるなかで、
SKETCHの3mm方眼というのも実はニクいところで、文字をまっすぐ書けるだけでなく、ラフスケッチのしやすさやノート内でのゾーニングが容易なので、外でちょっとアイデアをまとめるのに最適なのです。
測量の現場の声を反映して作られ、50年以上基本デザインは変わっていないというのもうなずけます。

もちろん、デジタルデバイスでもスケッチを描いたりできますし、それ以上の機能もあります。
が、重いしポケットに入らない。ノートなら見開きで2倍のサイズになり、現場での破損やバッテリーの心配もない
手になにも持たずに一日中身軽
という状態を維持できる最高のツール。それが測量野帳なのです。


冒頭の『porte』で紹介した野帳は普通の緑のものではなく、白。
KOKUYO自身のデザインブランド・trystramsから出ている特別色です。
どうでもいいこだわりで仕事にもエレガントさを求めていた私は、
この白い野帳とPARKERの白い万年筆(DUOFOLDクラシック)
が最高に気分がアガる組み合わせとして常に携帯していました。
デキそうに見えますからね笑
実際、いちいちツールをお気に入りのものにすることで、仕事も楽しくなり、若干効率や能力も上がっていたと思います。

そして、営業としては話のタネになる!
これ大事です、ほんと。

trystramsからは、白の他に黄色・赤・水色も出ています。
店頭にございますので是非ご覧ください。


※2021年5月18日現在、雑貨部は現在お休みをいただいていますので復活の際に是非。

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