パワハラにあう。

直属の上司は、率直にキツいタイプの人だった。
仕事大好きな職人気質で完璧主義の女性だった。

30数年間、1人で仕事をしていたところに ポッと出の私が下に配属された。本人の意思とは無関係に。

超ベテラン繊維系の業界経験者からすると、同じデザイナーといえどその業界は初めての自分は教わることが多く、面倒をかけていたことは自覚している。


それでも狭い業界の中で未来の戦力を増やそうと、『未経験OK』で門徒を広げて会社で採用されたからには、こちらも教わらなければならない。

心に刺さる物言い、機嫌で左右する態度。
今にしてみると、ペコペコビクビクしてるから、関係性は余計に悪化していくんだけど
うまくやっていきたかったし、認められたかった。自発的に教室にも通って努力はしていた。


ジワリジワリと落ち込んだりイラっとする日々は続いていたけど、仕事の内容自体は面白いし、最低3年はここでスキルを積むことを目標にしていた。


でも2月の定期面談がキッカケで、一時的に魂が抜けたような状態になってしまった。


『(私)と関わった人皆が、(私)と話すのがストレスって言ってるよ』
『(私)さんと話す時は、話す前によく考えないといけないから』

ショックすぎて言葉が出なくなりそうだったけど、今ここで確認しなきゃいけない気がして、振り絞って聞いた。

皆って誰ですか?


『誰とかじゃない、みんな。』

『誰かって教えちゃうと、その人としこりが出来ちゃうじゃん』

いや、もう充分にしこり植え付けられたよ?個人名も言わなければ、言葉通り皆じゃん。
Allじゃん。

『皆』ってぼかすことが、クッションになるとでも?

人の心あるんかな。

さすがに当時からこの言葉を丸ごと丸ごと鵜呑みにはしてない。

例えば20数人、いい歳した大人がよってたかってそんな強い言葉で言うはずがないし。そんなに悪い関係性ではなかったと今でも思っている。


本人たちのいない空間でこそっと言われたことより、日常のやり取りを信じる。

それでも、キツかった。

仕事の部分では尊敬もしていた上司に、そんな子供じみた
『みーんな○○ちゃんのことが嫌いなんだって』
と同じ類のことを言われたことが、1番キツかった。

国が定めたパワハラガイドラインの【人間関係の切り離し】に当たるのでは。


想像でしかないけど、ストレスだというのは上司自身の言葉で、私に辞めてほしかったんだと思う。

『話す前によく考えないといけない』というのは、要約すると私が馬鹿だからと言いたいんだろう。


転職の多い人生だから、ここでは最低でも3年は頑張ろうと思っていた。あと10ヶ月、、

退職も視野に入れて検討します。でもせめて3年目までは頑張りたいと告げた。


『最終的に判断するのは(私)さんだから、引き止めることもできないけど』
『そんなに頑張らなくて良いと思う』

と、返ってきた。


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