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体験型イベントファンが読むべき小説5選(とその他おススメ)

体験型イベントや謎解きイベントが好きです。読書も好きです。小説というフィクションの世界ならば、現実世界の体験型イベントでは出来ないような体験も疑似体験できるはず。というわけで、体験型イベントファンが読むべき小説をピックアップしました。(体験のゲシュタルト崩壊)

また、Twitterでいろいろおススメいただきましたので、自分が読んでいないものものは最後にご紹介します。

クリムゾンの迷宮/貴志祐介

ゲームブックをモチーフにした、超名作サバイバルデスゲーム!1999年の作品ということで、今どきの若者が読むと古臭く感じる部分があるかもしれない。けれど、火星の迷宮すぎた環境に突然放り込まれ、携帯ゲームを用いながら、徐々にゲームの真実を解き明かそうとしながら、必死のデスゲームを繰り広げる、要素だけ見ても最強。ネタバレを避けるためにこれ以上は言えないけれどXXXがXXXXのXになるシステム、私これやりたいです!

密室殺人ゲーム シリーズ/歌野晶午

このタイトルを使われた時点で、我々の負けは確定している。「密室殺人」で「ゲーム」ですよ!!このタイトル使いたかったって謎解きイベント制作者いませんか?私もです!でも、この作品はそんな気持ちを吹っ飛ばす再考査です。だって、ミステリマニアが高じすぎて、実際に殺人事件を自分でやってみせて、顔を隠し匿名にしたSkypeで集まって推理ゲームをしあうんですよ。トチ狂ってる。Skypeっていうところがまたいいんですよね。出来そうで。やらないですけど。個人的にすごく好きなのは、登場人物の1人が連続殺人をしていて、出した謎をほかのメンバーがなかなか解けず「もう殺すの飽きたしお前らいい加減どうにかしろよ~」みたいなシーンです(手元に本がないので若干違うかも)。また、こちらは「王手飛車取り」から「2.0」、「マニアックス」と続くのですが、いずれも「そうシリーズを作ってきたか!?」と楽しいです。

インシテミル/米澤穂信

映画なんてなかった、いいね? これぞ王道、クローズドサークル×デスゲームの王道はこの作品が産んだといっても過言ではないのではないでしょうか。時給11万2000円という高額アルバイトに釣られて訪れた館で、殺し合い推理し合いのデスゲームが始まる!というお話。これが優れているのは、ミステリでありながらデスゲームである点。というのも、ゲームのシステムとして「殺人したら犯人ボーナス」「犯人正しく指摘したら探偵ボーナス」それに「探偵の助手をする助手ボーナス」、さらに「殺されたら被害者ボーナス」でボーナスがもらえるんです。ややや……どういうことだ? システムをうまく使い、ミステリを描き切った、すげえよ! はやくインシテミルコラボで私を暗鬼館に連れてって!

扉の外/土橋真二郎

オススメされたのは「楽園島からの脱出」の方なんですが、未読だったのでこちらを。土橋真二郎先生の電撃大賞金賞受賞作です。ライトノベルやケータイ小説(という表記をあえてします)でのデスゲームというか、ゲームもへものすごく影響を与えた……というか、元祖みたいなもんですよね。ゲーム性よりも心理というか、論理というかがメイン主題なので、「これやりたい!!」感はそこまで強くないのですが、やっぱりこれは読んでおかなきゃですねえ……。土橋先生作品は他もリアル脱出ゲーマーは読んどいて損はないぞ!

バトル・ロワイアル/高見 広春

みんなーーーーー、これを忘れてないかーーーーーーーーーー!? 私の年代くらいの人間はみんな知ってると思うんですけど、もしかすると若い子は……読んでない……?今すぐ読んでください……。「今からちょっと、殺し合いをしてもらいます」という有名すぎるセリフと同級生同士が殺し合うという胸糞グロ描写が有名かもしれませんが、これは、超素晴らしいゲーム小説という一面も持ち合わせています。最低限のルールで、こんなに面白くできるのぉ……天才じゃないぃいい……?生き死にがかかわるとこんなに面白いんだあ……。バトロワやろうよぉ……。

ここからオマケ

「体験型イベントファンが読んでおくべき」というものを違う解釈にした場合は、こちらがおすすめです。

生者と死者―酩探偵ヨギガンジーの透視術 (新潮文庫)/泡坂 妻夫

読書自体が体験型イベント。なんだよこれ、まじか。

時限病棟 /知念 実希人

殺されたのが「リアル脱出ゲームプロデューサー」という設定のため、「あ!これリアル脱出ゲームでやったやつだ!(進研ゼミ風)」と叫びながら読書が出来る。そういう意味でリアル脱出ゲーマーが楽しめるぞ!

その他、やっぱりデスゲームが好きなので、「ドクムシ」とか「嘘神」、あとは「出口ナシ」なんかも無難にオススメできます。

皆さんからおススメされたやつ(※増えたら随時追記します)

恩田陸:Q&A、六番目の小夜子、ドミノ

吉村達也:ついてくる(ハードカバー版)、黒白の十字架

ビル・S・ バリンジャー:歯と爪

土橋真二郎:楽園島からの脱出

島田荘司:ネジ式ザゼツキー





三月ちゃんをいろんなイベントに出張させることが出来ます。ヤバそうなイベントに自分で行く気はないけど誰かに行ってきてほしいときに使ってください。