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三森いこさん写真展『この星の中』…写真っていいな

皆さんこんにちは。
今日は昨日お伺いした三森いこさんの写真展『この星の中』のお話です。

三森さんの写真展は昨年10月の個展『ここでまた会おうよ』、今年の『私が撮りたかった女優展』に続き3度目。
はじめての個展では以下の過去の記事の通り、写真から声が聞こえるという奇異な体験をしました。

『ここでまた会おうよ』は一番写真で悩んでいた時期に見て正直、インパクトが強すぎて冷静に”鑑賞する”などという余裕はありませんでした。構える間もなく一枚目の写真に心を鷲掴みにされました。

今回の個展は一回目の総括的な要素、またその作品をまとめた写真集の発売も兼ねてのものです。
『ここでまた会おうよ』で見た作品をはじめ、時系列で1年3ヵ月の撮影期間の写真を見ることができました。
思春期直前に撮りはじめ、みるみる大人びていく少年の姿。子供だった少年は撮影者の背丈を超えていく。そんな時期特有の自分の気持ちをどう扱ったらいいのかわからず素直になれないもどかしさ。そしてうまくいかなくなる関係に戸惑う撮影者。撮影を重ねるごとにぎくしゃくしていく二人の関係。
しかしそんな中撮られた写真であるにも関わらず展示された作品は見る者の心に刺さる。
…それはきっと二度と訪れることのない奇跡のような時間を”写真”というタイムカプセルに閉じ込め垣間見ることができるから。少年そして撮影者・三森いこさんの心情が切なく沁みる。
カメラマンとモデル…名前の付けられない曖昧で不確かな関係性。写真をやっていなければ決して知ることのなかったことです。
でも最後は”やっぱり写真っていいな”…という言葉が口を突きました。

相澤義和さんとのトークイベントでは撮影の裏話や撮影期間中の葛藤なども聞くことができました。
最後の質問コーナーではぼくの中でずっと答えの出ない”フィクションとノンフィクション”について尋ねました。三森さんはフィクション半分、ノンフィクション半分…と仰ってました。

ぼく自身は昨年秋に個展を断念せざるを得ない出来事があり今は何も考えていません。
ただ増えたフィルムカメラたちで誰にも気を遣わすひとりでスナップを撮ることが楽しいです。とは言えこれまでの付き合いで信頼関係のあるモデルさんは何人もいるので相変わらずポートレートは撮っています。

写真展は7/28(日)まで開催しています。
興味のある方は是非、足を運んでみてください。
そして感想を聞かせてください。

それではまたお会いしましょう。

#三森いこ #写真 #写真展 #この星の中



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