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エジプト考古学博物館 #03 カノプス壺

<3月にエジプト旅行する友人のためのメモ>

いろいろな大きさ、デザインのカノプス壺が展示されているので、ぜひ見てきて欲しい。カノプス壺はミイラを作る時に重要な臓器を入れる壺のことで4体セット。一般的には「カノプス」と呼ばれているが、元々はエジプトのデルタ地帯ある「カノポス」という地名に由来している。英語表記は、Canopic Jar。

トリ頭=ハヤブサ、腸を入れる
サル頭=ヒヒ、肺を入れる
イヌ頭=ジャッカル、胃を入れる
人間=肝臓を入れる
心臓は魂が宿るので壺には入れない。

エジプトでは死後、来世で復活再生するためにこの4つの内臓が必要だと考えられていた。

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このカノプス壺は日本開催のエジプト展でも、海を越えてやってきたことがあるようだ。背後には冥界の神、アヌビス神がいる。

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ツタンカーメンのカノプス壺は特別で、4体すべてツタンカーメンの姿をしている。しかし、よく見ると女性の顔をしているので、これは女性のファラオのために作れらたものではないかという議論がある。

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壁画にもカノプス壺が多く描かれている。ミイラ作りを描いた古代の絵も博物館ではいくつも見ることができる。ミイラ室に入る前の廊下の展示など、注意して見てみて欲しい。

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