撮影会という未知

人を撮る事は随分としていなかった。

何より人が嫌い。
人が苦手だから。特に女性。
過去にある子供時代のトラウマに起因している。

ある年齢になり
それもある程度解け始めてから
想像を形にしてみたいなどと
やりはじめたことがあった。

それもコミュニケーションの苦手さから
上手くいかずそこで手を止める事になろうとは
露程思わなかった。

…と。まぁその辺の話は他でする事にして。

~少し止めた手を動かしてみようか~
なぜそう思ったのかは
実際まだよくわかっていない。

さて。

かなり以前
お声をかけさせて頂いた被写体様がいて
動かす手にお付き合い頂けないか?
と最近投げかけさせて頂いた。

女優さんもされている
セクシーなのだが可愛らしい
目の印象にとても惹かれた方。
他の方の写真で拝見し
なんて瞳に表情ある方なんだろうと。

驚く事に
以前のお声かけを覚えていて下さり
(感謝と共に過去の不義理を恥る)
今後お手をお借りするお話が出来たのである。
あら。びっくり。
人撮った写真なぞ上げてもいないのに。

とはいえど。
会った事もない。
動かす手のタイミングだけ
何か善意に甘えきるのもなんかな?
という謎の着想へ必然的に行き着き

被写体様が
撮影会というモノに参加されている事をいい事に
お顔をお見せするだけでなく
経験した事の無い「ソレ」を
体験してみようか。とお伺いする事にしてみる

あまりに急遽な参加にも関わらず
対応して頂き当日による参加決定。

んー…なんかやっぱりお手を煩わせたな。
ははは…。

だばだばと予定をこなしつつ。遅くなり。
撮影会は時間が決まっている為に
このままでは遅れる!そんな時間に。

ご本人様にはお伝えする。
お気をつけて。と言って頂くも
焦る。何せ勝手がわからない。

行く途中に余裕がない。
なのでそこまでの写真もない。
まぁ。そんなモノ。

とはいえ開始ギリギリに飛び込み。
全く勝手のわからない場所にぽーん。

みなさまの落ち着きはらった空間に
汗だくの挙動不審者1名
どうして良いのかわからないから
尚の事怪しさ満点である。
怪しさ以外には汗臭さしか残らない。
他に置き換えるならば
確実に「変態さん」である。
それを側から見たい衝動に駆られる。
きっと笑い転げられる筈なのだが。
それは無理だ。何せ本人だから。
残念。

とはいえ。ギリギリだったおかげ?で
被写体さん達の登場。
視線はこちらには来ない。救われた。
が。しかし。
思い思いにペアになって移動していく。

ぽかーん。

あ。そーいうモノなのか。
と1人佇む被写体さんの下へ。

想像よりも小さっ!
(失礼極まりない)
可愛いより綺麗な感じというか…
色っぽい??
(変態さん思考)
とか思いながらお声をかけさせて頂く。

ご挨拶もそぞろに
少しずつお話をしながらポチポチと写真を撮る。流石、被写体様。
カメラの動きをちゃんと見て
イロイロ視線からポージングまで動いてくださる
(至極当たり前)

「ココは少し特殊なので」

そうは伺っていたが
そもそもなにが特殊なのかもわからない
(無知でぼーっとした凡愚)
他の皆様から浮き倒している空間

そう。
周りの皆さんとは確かに違う事してる。
ウケる。
せやかて工藤。知らんのや。
勝手もなんも。ただの無知やっちゅうねん。
てへぺろよろしくである。
(古い)

被写体さんには
温かい言葉をかけて頂きながら
パタパタとのんびり撮らせて頂く。
壁ドンされた事あったけどした事無かったわー。
(壁ドン風写真やけど)
発想も何もない。準備もままなってない。
いやはや。
ほんと。すみません。ごめんなさい。
出直すのもちょっと無理なんで。
ご容赦賜りたい。
そうですか。ありがとう。
(ありがとう桑原さん R.I.P)

当然の如くサラッと時間は過ぎ去り。
(至極当たり前 本日2度目)
ではまたよろしくお願いいたします!
という
なんの気の聞いた事も言えない締めを迎え。
急遽にご対応頂いた主催様にもお礼も言わず。

その場を後にする。空間乱しの不審者。

呆気にらとられたと解釈してけれ。
場に飲まれたでもいい。
そもそもよくわかっていない。本人が1番。

心よく応じてくださった
被写体さんの心の深さで救われているだけ。
というか。手慣れているのか?
いや。知らん。

ぽてぽて最寄り駅に歩き。
本来その後にあった予定がすっ飛び
スカイツリーの根元で少しゆっくりして

根元に風鈴


不思議な空間の感想が全くまとめきれないまま
帰路に向かった。

結局の所
未知との遭遇は
完全に未知のまま

数日の時をえて。
深みを増す未知。

noteで書いていてもまとめきれない
不思議な世界がそこに。

※諸事情により一部
画像削除・内容編集致しました。

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