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「今日のご飯は軽めで…」

先週末から、家族みんな何かしら体調不良を訴えています。
甥っ子の微熱と嘔吐に始まり、夫の鼻水と下痢、義姉の喉の痛みと頭痛、義母の鼻水…。私と娘だけがまだ、今のところピンピンしています。

日本では、風邪を引いたり、お腹をこわしたりすると、お粥やおじやを食べますよね?
食欲のないときに固形物はちょっと喉を通りにくいというか。

スペインで「体調が悪い」と言うと、「じゃあ今日は dieta blanda(消化の良い食事)ね」と言って、溶き卵をオリーブオイルで焼いたオムレツが出されます。

かつて、スペインの短期留学に大学生を引率する仕事をしていた時のこと。
学生さんたちはみな、スペイン語はゼロから初級レベルの人がほとんどですが、宿泊はホームステイ。
とある学生さんが体調を崩し、何とかスペイン語で体調が悪いことをファミリーに伝えたそうなのですが、出てきた夕食がオムレツでびっくり!
「体調が悪いことを説明したけど、たぶん伝わらなかったので説明してもらえませんか」と私に電話がかかってきたことがありました。

私が日本で熱を出した時も、夫は「食欲がなくても何か食べなきゃ」と言って、フライパンの形そのままの、丸くて平たいオムレツを作って出してくれましたっけ。それがまた薄いから固くて…💦
(普通は日本でも食べるようなフワフワのやつですよ。)

この時私が「固形物は食べにくい」と散々文句を言ったので、翌年私がスペインで高熱を出した時は、「スープや米などスプーンで食べられるもの」を用意してくれました。

それがこちら。

山盛りご飯にぶつ切り野菜のスープ、パンとイチゴ

いやいや、違うんですよ。
白ごはん出しとけばいいっていうもんでもなくて…。
スープは、義母が作ってくれた例のcaldoですが、そこになぜか夫が、ぶつ切りにした🥕を投入。せめてみじん切りにして…。
しかもパンにデザートのイチゴまでついたフルコース!

とりあえずスープとご飯少しとイチゴを食べましたが、やっぱり納得いかず夫にクレーム。今でも体調が悪くなるとこのご飯の話になります。
私にとってもかなりショッキングでしたが、夫は私に何を食べさせていいのか未だに分からず、相当トラウマになっているようです。

ちなみに、一昨日夫がお腹を壊していた日のランチメニューがこちら。
・茹でたじゃがいもとニンジン
・手のひらサイズのヒラメの素揚げ×2尾
・レタスサラダ

茹でたじゃがいもとニンジンはまだ分かるけど、いくら白身魚とはいえ日本だったら絶対揚げないなぁと、全然納得いかないまま、おいしくいただきました。

今は義母も鼻水程度で済んでますが、もし熱が出たりしたら私がご飯を作ってあげることになるはず。
逆にその時私は何を作ったらいいんだろう?
オムレツはやっぱりまだちょっと抵抗あるな…。

Maqui

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