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#17 厳正に投げられるは振り駒。/コトノハーバリウム

 何かしらのターン制の勝負を行うとき、先攻・後攻というのは必ずしも平等とは言えない。先手後手どちらが有利かは勝負の種類によるが、戦略的もしくは心理的な要因で勝率が変化する場合が認められてしまう。

 したがって、先攻・後攻を決定する手段、または先攻・後攻として取り組む回数、またはその双方を公平なものにしなくてはならない。

 今日紹介するコトノハ、「振り駒」は、将棋の先攻後攻を決定する手段として用いられる方法のことである。
 将棋も、他競技に比べて先手後手の勝率の差は少ないものの、差は確かにあるために、無論決め方は公平を期さないといけない。(同じ強さのAI棋士で数え切れないほど試行をしたところ先手の勝率が約52%という結果が出ている)

 やり方は以下の通り。
1.上手(格上)(審判から向かって右)の人の歩兵の駒を5枚とる。
2.白い布を畳に敷き、駒を手の中で十分に振り、その上に放り投げる。
3.投げた結果、歩(表)が多ければ上手の人が先攻、と金(裏)が多ければ下手の人が先攻。
※表裏が決まらずに立ってしまった駒はノーカウント、同数なら再度振り駒。

(参考動画)

 

 またタイトル戦など、複数回同じカードで執り行われる対局では、緒戦に振り駒を行い、次戦以降は交互に先手後手を交換して行う。

 例えば7番勝負の場合は、4勝した方が勝者となるが、もし6戦して3勝3敗だった場合は、第五戦目に再度振り駒を行なったのちに、対局が始まる。

 ちなみに、先日の第91期棋聖戦の場合は、五番勝負で、藤井聡太七段(当時)が4戦3勝して渡辺明棋聖(当時)からタイトルを奪取した。そのときの第1戦は振り駒の結果藤井七段が先手だった。

 ということで、今日は「振り駒」を紹介した。なかなか私も含めた素人に対局内容はわからないけれど、最初のジャンケン的要素くらいでも知っていると他の素人と差がつくかもしれない。

 ではまた。

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