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#8 スパーク打撃とかいうワード。/コトノハーバリウム

 「スパーク打撃」ほど必殺技を感じるコトノハはそうそうないのではないか。そして、これを知っている同世代もそうそういないのではないか。

 実は「スパーク打撃」とは、ゲートボールの用語である。スパーク打撃は、自球でタッチした他球を近くに持ってきて踏みながら再度打てるというものだが、それだけ言って伝わる人など、ゲートボール経験者を除いてはきっといない。

 まず、スパーク打撃について説明するにはゲートボールのルールや流れについて大まかにでも説明しないといけない。

 ゲートボールは、5人1チームで対戦を行う。目標を端的に言えば、30分の試合時間でできるだけ多く得点を取ることである。15×20(m)のフィールド内には、10球のボール(打順が描かれていて、片方のチームは奇数、もう片方は偶数)と、第1から第3までの三つのゲート、そしてゴールポールがある。

 1人一打ずつ、打つ権利が順に回ってきて、それを1巡・2巡と繰り返される。得点はゲートを順に通ること、三つのゲートを通過した後にゴールポールに当てることで得られる。
 ゲートを通過したとき、他球に触れたときはもう一度打つ権利が与えられる。基本的なルールはそのくらいである。

 そして他球に触れた(以後「タッチした」と呼ぶ)ときに、2球ともにフィールド内に留まっていれば、再打できる。そのときにスパーク打撃という特殊な打法を用いるのである。タッチされた球をタッチした自球のそばに持ってきて両方を踏んで固定しながら自球を打ち、他球に当てることで2球を移動させることができるのだ。

 私は、ゲートボールは一種のゴルフのように個人戦で、技術最優先のスポーツだと思っていた。しかし、タッチとスパークを用いて自チームの球を誘導したり、相手チームを妨害するなど、戦略性が豊かなようである(サイトを読むだけの上辺だけの知識だが)。

 また、一打には10秒しかかけてはいけないなど、反則も地味にあって、おじいいちゃんおばあちゃんがお茶片手にのほほんと興じるイメージは先入観に過ぎないかもしれないと感じた。

 ということで、今日のコトノハは「スパーク打撃」を紹介した。なかなか大勢が集まって行うスポーツはできない日々が続くが、収束後は新たなスポーツに挑戦してみると、新鮮な発見があるかもしれない。

 ではまた。

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