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最速150㌔到達、更なる目標は155㌔ 〝雑草野球少年〟いよいよ開花の予感!

VOL10 投手 高見亮輔(たかみ・りょうすけ)背番号47・新入団

PROFILE
2000/11/11 23歳 186㎝/97㎏ 右投/左打 和歌山県出身 海南高~日本大~西多摩クラブ

ユーチューブやインスタグラムに「雑草野球少年」というアカウントを持つ。そこでは自ら出演し、2020年6月に134㌔だった球速が8月に141㌔、翌年4月145㌔、5月147㌔になり6月に150㌔を記録した球速アップの動画を披露。「絶対にプロ野球選手になる」と高らかに謳い、NPBのスカウトにアピールするとともに、時にはコーチ役になり、野球好きの子供たちに下半身や腕の使い方等を解説する。なかなかユニークな野球選手だ。

和歌山県神南市で生まれ育った。8歳から軟式野球を始め、中学の部活を経て、進学校の海南高で硬式野球を始めた。同校時代は「時々投げてはいましたが、基本的には外野やサードでした」という。彼は一般入試で日大に進学したものの大学の野球部には入らず、クラブチームに所属し投手をメインに活動する。「高校、クラブチーム時代に目立った実績はないんです」としながらも、「NPBで投げたい」という気持ちは日増しに強くなった。そんな彼の大きな糧が球速だった。NPB入りを実現するための一里塚がパイレーツでの活躍であり、それを支えるのが球速150㌔だったのかも知れない。

ストレートは動き、変化球にも自信

迫力溢れる形相で投げ込む高見選手

186㎝で97㎏の堂々とした体格だ。「パイレーツに入団した時は103㎏ありました」と笑う。小学生時代に柔道をやり、高校時代には陸上の投てきも行うなど、「パワー系スポーツの経験もあるんです」。ジムでのトレーニング効果もあり、肩まわりや胸部の筋肉の盛り上がりはパイレーツの中でも秀逸だろう。その肉体をフルに使い投げ込む150㌔のストレートは「素直な球筋じゃなくて暴れます(笑)。打者の手元で微妙に動き、カットボールのように変化したりシュートしたりします」と自己分析。ただ、一見するとパワー一辺倒のピッチングをイメージさせるが、カットボールやカーブ、フォーク、スプリット、ツーシームの変化球を織り交ぜる。「メインはストレートとカウントを取る時のカットで、決め球は落ちる系の球でしょうか」とし、中でも制球力の面からカットとスプリットに自信を持つ。

球速を高め僕はNPBに行く!

今季は155㌔の球速を目指すという。「パイレーツには球の速いピッチャーが多いので負けるわけにはいきません。今や150㌔を投げるピッチャーは少なくないですからね」と高見選手。「球をしっかり操って155㌔を武器にNPBに行くのが目標です」とし、「そのためにウェイトトレーニングや瞬発系のトレーニングばかりでなく、エネルギーがより効果的にロスなく発揮できるようなフォームにしないといけません」と力説。160㌔を投げるメジャーやNPBの好投手の動画も参考に、体重移動や左足の使い方などを学び、「自分のフォームに一元化させていきます。それができていくと155㌔も決して夢じゃないと思います」と、自らをコーチするように話す。

「今季は中継ぎか抑えで投げたい。チーム内の競争に勝ち、秋のドラフト指名を目指します」、これが彼自身の目に捉える今年の標。ならば私たちの目には勝ち試合をしっかりと掴むべくマウンドに小走りで向かう、その逞しい後ろ姿がはっきりと見えて来る。

ひとくちメモ
趣味:動画編集
血液型:A型
愛称:「雑草」
好きなタレント:なし
好きな食べ物:肉
苦手な食べ物:ナス
※英検2級(高校時取得)

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