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〝雑草魂〟で偉大なる先輩に続け!球速アップ、新球種に活路見出す

VOL15.投手 木山 卓大(きやま たかひろ)背番号41・新入団


Profile
2000/5/2生れ 22歳 180㎝/83㎏ 右投/右打 大阪府出身 東海大学付属大阪仰星高~関西国際大

 大阪仰星高(大阪市)、関西国際大(兵庫県三木市)で野球を続けた。ともに日本を代表するOB選手を輩出していて、とりわけ関西国際大では侍ジャパンでも活躍した先輩選手と同じグラウンドで汗をかき、その姿に感動。「自分自身が上で野球がやりたい気持ちがより強くなりました」と言う。
兵庫県にほど近い大阪市西淀川区の出身。地域の軟式クラブチームで小学校・中学校と野球をやり、甲子園を目指そうと仰星高に進んだ。「仰星は学校横に野球部専用のグラウンドがあり、恵まれた環境でした」。同校野球部のOBには巨人やメジャーで活躍した上原浩治さんや、侍ジャパンの建山投手コーチ、元日ハムの吉田侑樹さんなどがおり、レベルは高い。その中で揉まれた。だが、3年間背番号を背負うことは叶わなかった。「自分の実力不足でした。ただ、3年の夏前には結果も出していたので悔しかったです」。

侍ジャパンの大勢投手とも練習

  そんな想いを抱え、彼は関西国際大に進んだ。「大学では(仰星高のレギュラーだった)誰よりも活躍してやるぞという気持ちが強かったですね」。同大は投手育成に定評があり、これまで5人のNPB選手を輩出しているが、全て投手だ。そのなかでも光るのが、巨人軍選手で侍ジャパンでも活躍した大勢投手(翁田大勢)だった。「大勢さんは僕の1つ上で、同じグラウンドで練習しました。練習も手を抜かず、皆を鼓舞し引っ張ってくれました。球は凄かったですよ。大勢さんがドラフト指名を受ける瞬間も近くで見ていて、僕は上でやりたい気持ちがより強くなりました」。

 持ち球はMAX143㌔のストレートにスライダー、カーブ、チェンジアップで、変化球のコントロールには絶対的な自信を持つ。パイレーツ入団後のオープン戦で好投し、「マウンドに上がるのが楽しかった」と率直。そんなピッチングに首脳陣も注目し、開幕2戦目の4月2日新入団としては早々に中継ぎでデビューし、4月16日の香川戦でも投げた。だが、「腕が振れず、結果を気にし過ぎて結果を出せませんでした」。

 自身の強みを指し、「カウントがいつでも整えられる」とする変化球の制球力と、「バッターに向かっていく強い気持ち」と表現する。だが、チーム内の競争に勝ち、ローテーションに入り込み、スカウトの目に留まるためにも課題は少なくなく、ストレートの球速アップ、速いカーブなど2つの新球種会得が不可欠と木山選手。「今のままでは上では通用しない。でも僕には高校・大学と勝てずに苦しんだ雑草魂があります。雑草魂が一番の武器です」と、偉大な大先輩である上原浩二さんばりの意気を見せる。

ひとくちメモ
趣味:音楽
血液型:B型
愛称:たかひろ
好きなタレント:特になし
好きな食べ物:焼肉・餃子
苦手な食べ物:海鮮・甘いもの