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打率上昇、得点圏はチーム1位 3年目の開眼、「スタメンは渡さない!」

VOL23 内野手 西原豪(にしはら・ごう) 背番号0 3年目

Profile
2004/1/21 20歳 175㎝/75㎏ 右投/左打 広島県出身 長崎創成館高

西原豪選手が3年目のシーズンを迎えている。これまでは自身にとり決して本意とは言い難いシーズンだったが、今年前期は3割近くの打率をキープするとともに、チームトップの得点圏打率を記録している。

パイレーツには実兄の凛選手のあとを追うように1年遅れで入団し、同じ内野手として兄弟で鎬を削った。高校を卒業したての18歳だった豪選手は1年目、出場試合こそ32試合を数えたが、打率.200で5打点に止まり、2年目は22試合で打率.231で5打点。代打や守備固めでの出場が多く、スタメンレギュラーとはいかなかった。だが、彼は腐ることなく「試合に出たい」一心で地道にバットを振り、兄が退団し他リーグに移籍した後も「自分は自分」と黙々と練習に集中、「打率3割でレギュラー」との目標を目指してきた。

納得できるバッティング感覚掴む

彼は昨シーズ終了後松山に残り、年末までひめぎんグラウンド等で「体幹やメディシンボールによるトレーニングをやり、しっかりとバットも振り込みました」。それから一旦広島の実家に戻ったが、滞在は正月のみで、すぐに来松して再びトレーニングに没頭した。

チャンスに強いバッティングを見せる〝背番号ゼロ〟

そして迎えた3年目、開幕当初はスタメン機会に恵まれなかったが、ある試合を転機に変貌する。それは高知球場で行われた4月12日の高知戦Wヘッダーの第2試合。結果は3打数0安打に終わったものの、「内容がよかったんです。自分のイメージ通りであり、弓岡監督が求めているバッティングができたんですよ」。課題だったバッティング感覚が掴めた瞬間だった。安打は放てなかったが、監督は「いいバッティングだ」と彼を労った。それ以降「バッターボックスに立っても、打てなかったらもう試合に出られないのじゃないかというプレッシャーに押し潰されていた」昨年までのか弱いメンタルは影を潜めた。

得点圏打率はリーグでも上位

守備も積極的に〝攻める〟

今年は6月2日現在、22試合に出場し打率.290、打点10・四球2・OPS(出塁率+長打率).677を記録。同日現在、チーム内では4番浅井選手に次ぐ打率となっていて、「いい意味で試合に慣れ、頭も使いながら相手投手に向かっており、非常にいい状態です」と自己分析。「今の段階で打率はあまり気にしていません。それよりも1試合1本の安打と延べ安打数には拘っていきたい」と付け加える。また、彼の前期のバッティングで特筆すべきは得点圏打率の高さだ。同日現在の数値は.421で、これはチームで1番、リーグ全体でも上位に位置する。その強みについて彼は「伊藤コーチからも得点圏での投手の配球等を教えて頂くことがあり、勝負球や色々な球に対応できているのかも知れません」。守備面では同日現在4失策となっているが、「攻めたエラーなので気にしていません」と、強気な表情を見せる。

一方、チーム内では故障により暫く試合から遠ざかっていた主力選手が相次ぎ復帰。後期からはベストメンバーが揃うとともに、ポジションも微妙に変化することが予想される。それについて彼は「あまり気にしていません。他人と比べてもしょうがないです。勿論競争には負けませんし、自分ができることを最大限やるだけ。前期のこの調子を続けてチームの主力になり、チーム優勝したいだけです」。まさに石の上にも三年、プレーヤーとして開眼する姿がそこにある。

ひとくちメモ
趣味:映画鑑賞・サウナ
血液型:A型
愛称:「ごう」
好きなタレント:特になし
好きな食べ物:肉
苦手な食べ物:ゴーヤ・トマト

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