見出し画像

2年目大きく開花し主軸に成長 今秋のドラフトで悲願達成目指す


VOL.17 内野手 大城 雄一郎 (おおしろ ゆういちろう)背番号6・3年目

Profile
2002/11/8生れ 20歳 170㎝/74㎏ 右投/左打 沖縄県出身 小林西高

 入団2年目の昨シーズン、8毛差で首位打者のタイトルを逃した。そして10月のドラフト会議、彼はプロ志望届を提出し、NPB球団から調査書も届いていたが、残念ながら名前が呼ばれることはなかった。片や首位打者に輝いた徳島ISの選手はオリックス・バファローズから育成4位指名を受け入団した。大城選手にとり3年目の今季は、悔しさを晴らし借りを返すためのシーズンに他ならない。
 1年目彼は故障も響き31試合の出場に止まり、ヒットは僅か6本の打率.082、2打点に沈んだ。そのため彼はその年の秋、バッティングフォームを作り直し、スィングの軌道を変え、ウェイトトレーニングも強化、「身体を限界まで苛め抜いた」。故郷の沖縄に戻ってからは巨人の坂本勇人選手の自主トレに参加し、一流選手のバッティングに対する意識やタイミング、守備力を学び、ノートに書いて「自分の体に叩き込みました」。そんな1年目オフの猛練習は、彼の全てを変え、ひと回りもふた回りも成長させた。

厳しい自己鍛錬は嘘をつかない!

 2年目の昨年、彼は68試合に出場し、打率.316、77安打(リーグ1位)、打点30(同4位)、出塁率.369(同5位)、2本塁打、6盗塁を記録した。振り返って「1年目にできなかったことが試合に生かされました。2022年は自分を変えてくれました」と明確に言う。と同時に「自分はまだまだいけると思います」と付け加える。そして臨んだ3年目、「ドラフトで指名されなかったのなら、2年目以上の成績を残すのみ」と心に決め、再びハードな自主練を経てシーズンに入った。

豪快なホームランを放ち迎え入れられる大城選手(4月22 日・西予宇和球場)

 彼は今季、1番の打順を任されている。「先頭打者として出塁しチームに流れを作ることと、どれだけ後ろに繋ぐかを意識しています」と、先ずはチームとしての自分の役割を力説。5月6日終了時点の打撃成績は、打率.239、4打点、本塁打2本で長打率.433、出塁率.307。まだまだ本調子とは言えないが、本塁打数は昨シーズン実績に既に到達していて、2塁打も5本数えている。高い長打率を示していて、「(昨年まで以上に)バットが振れるようになっています。筋トレや振り込む練習の成果が出ています」と自信を見せ、打率3割3分以上を今季目標に据える。そして「あとは守備と走塁です」と目前の課題を指摘。同日現在エラーは1つで、精度は年々向上しており、「基本的なことはできている」と胸を張る。走塁面では盗塁がまだまだだが、「出塁率を高め最低でも20個をクリアします」と、意欲は尽きない。
 厳しい自己鍛錬が奏功し昨年、今年と体調面に不安はなく、ケガ等の故障もない。コンディションは万全だ。取り組むべき課題も明瞭だ。「あとはどれだけ気を緩めず、1打席1打席、1つ1つのプレーを大切に集中するかということだけです」と大城選手。「気を緩めず課題を実現すればドラフトで指名される可能性は高まると思います」と、決して浮つくことなく冷静に話す。

ひとくちメモ
趣味:バスケットボール・バレーボール
血液型:B型
愛称:ゆういちろう
好きなタレント:特になし
好きな食べ物:故郷沖縄のタコライス
苦手な食べ物:餅

みんなにも読んでほしいですか?

オススメした記事はフォロワーのタイムラインに表示されます!