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目指すは後期優勝とドラフト指名!紆余曲折の末に自ら勝ち取る!

VOL.35 投手 土居 毅人 (どい たかと)背番号69・2年目

Profile
2002/6/1生れ 20歳 179㎝/72㎏ 右投/右打 宇和島市出身 宇和島東高~東亜大(中退)

 平均球速140㌔台後半のストレートを軸に勝利の方程式を支える。前期序盤の不調や故障を乗り越え、後期優勝と自身のドラフト指名を手繰り寄せる構えだ。
 宇和島東高時代は3塁手と投手の二刀流で、打者としては打率4割を記録していたが、NPBを目指した彼が選んだのは投手の道。そこには2018年のドラフトで千葉ロッテから8位指名を受け入団した、投手で兄の豪人(ひでと)選手の影響があったに違いない。彼は東亜大(下関市)に進んだ後、「NPB入りに向けて早く自分を鍛えたい」との思いから中退し、昨年パイレーツに入団した。
 1年目は26試合に登板し2勝、防御率4.40、奪三振18で、「満足できる成績じゃありません」ときっぱり。彼は昨年のシーズン後、故郷にあるトレーニングジムに日参。トレーナーが組んだメニューをもとに、「筋トレや瞬発系の動きを重点的にトレーニングしました」。それが奏功し体の動きはよくなり、2年目に対する期待を一層強めていた。

ストレートの平均球速は140㌔台後半に

 そして迎えた今季。コンディションは高まっていたはずだった。だが、「シーズンに入りかけると投げ方が分からなくなった感じで、制球が定まりませんでした」という。その現実に彼は悩み、開幕戦の登板も結果が出なかった。打開策を見い出せないまま数試合が過ぎた。そのため彼は監督の指導をもとに、それまでの足を上げて投げ込むフォームからクイックに変更した。だが、現実はさほど甘くはなかった。制球、球威ともに成果がすぐに現れることはなかった。また、4月後半から1ヵ月の間に10回程度登板したことが響いたのか、たまった疲労から肘を故障する。「大きな故障ではなかったですが、可動域が狭まった感じになりました」。12試合に登板し1敗、防御率5.02、奪三振9、それは紆余曲折の末に絞り出した前期成績だった。


後期にかける土居選手

 前期、彼にはそうした苦悶があった。しかし、彼は常に前を見据え続けた。リハビリにも懸命に取り組んだ。そして後期序盤、「ようやくフルに投げられるようになりました」という。フォームは慣れ親しんだ足を上げる投げ方に戻していた。その後期、彼は前期のセットアッパーからクローザーのポジション獲得に意欲を隠さない。「ストレートの平均球速は140㌔台後半が出せるようになっています。最速も150㌔強からもう少し上げていきたい」とし、「チームの今のクローザーを抜くつもりです」とまで言い切る。それも肘を含めたコンディションが本回復した証だろう。制球力や球威、チーム内での信頼にも確かな好転が見え始めている。悲願とするNPB入りについては「こういう時期に故障したこともあり、今の段階では厳しいと思いますが、巻き返します。スカウトの方々にはピッチングをじっくり見て欲しい」と、自らの力で野球人生を切り拓く覚悟だ。

ひとくちメモ
趣味:スポーツ全般
血液型:O型
愛称:どいちゃん
好きなタレント:広瀬すず
好きな食べ物:カレー
苦手な食べ物:キノコ類

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