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「 躍動する新入団選手」 VOL.1 リーグ 最強打者を目指す 浅井玲於(れお) 背番号10・外野手

パイレーツには今シーズン14人の新人選手が入団しているが、例年に増してチームの中軸として活躍し、リーグのタイトル競争を繰り広げている選手も数多い。今回はそんなチームを支える新入団選手にスポットを当て、彼らの「今」そして「これから」に迫ります。題して「 躍動する新入団選手」。

「 躍動する新入団選手」 VOL.1

リーグ最強打者を目指す 浅井玲於(れお) 背番号10・外野手

 44試合に出場し打率.315(46安打)・打点23・本塁打3で、得点圏打率.444、出塁率.404、OPS.835(出塁率+長打率)、これが浅井選手の7月22日の試合終了時点の成績だ。打率はリーグ2位で安打数はリーグ同数1位、打点1位、出塁率は2位、OPSは3位と好成績がずらりと並ぶ。後期に入り打率がやや伸び悩んでいるが、リーグを代表する強打者なのは言うまでもない。母校の星城大野球部の監督はかつて彼を「走攻守揃った高レベルの野手」と評した。彼はそんな評価に照れながら「パイレーツ入団後はチーム戦略や打順等からバッティング優先でチームに貢献することが第一」としながらも、入団以来の44試合、守備機会の多い外野でエラーは見事ゼロ。強打の陰に隠れた堅守も彼の大きな武器になっていることは、余り知られていない。

 彼は入団以来、「試合や打席に臨むための準備はしっかりやってきました。それはこれからも変わりません」と話す。練習は常に問題意識を持って行い、持ち前の広角打法を磨き、毎日特守もこなした。それが好成績をもたらしたのは言うまでもない。その成長を示す1つが「2ストライク追い込まれての対応」で、「低めの球を見極め、自分に劣勢なカウントから五分五分に戻しているのは成長だと思います。簡単には三振しないバッティングができるようになっています」。それを裏付けるように、出場44試合で喫した三振は23に止まり、リーグの有力打者の中でも最少に近い。

 彼はもっと高みを目指そうと、前期終了後、監督やコーチと相談して自分の足らない部分について指摘を受けた。その改善点について彼は「剛」という言葉で言い表すとともに、「あのエグイ打球、記憶に残るようなバッティング」と表現する。「前期は剛3割、柔7割のバッティングのイメージで、バッティングカウントの時は単打を意識していました。それはそれで悪いことではないですが、後期は力強い長打、剛に拘ります」と浅井選手。練習時も筋力増強やロングティーに力を入れてパワーアップに取り組むとともに、追い込まれるまでのスイング、追い込まれてからのバッティングの使い分けも磨く。それが目前の目標とする「ドラフト本指名」実現に繋がると語気を強めていて、「3割台後半の圧倒的な打率」に向け、「必ず8月、9月にピークを持っていきます」と断言する。


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