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打者を見下ろす大黒柱の左腕 優勝とドラフトを睨み投げる!

VOL.20 投手 田島 和礼 (たじま かずや)背番号21・2年目


Profile
1998/9/5生れ 24 歳 183㎝/85㎏ 左投/左打 東京都出身 日本学園高~駒澤大~埼玉武蔵HB

 2023年前期、先発の軸の1人として安定した投球を見せている。5月21日終了時点の成績は、7試合に登板(40回と3分の1)し3勝1敗で防御率2.45。奪った三振42個、奪三振率9・37はリーグ先発陣の中でも上位に位置する。「今季は(自分が先発した)2試合目くらいから調子が上がっています。1年目の昨年は肩を痛めて、登板間隔をあけながらだましだまし投げていましたが、今季はその影響はありません」と声を弾ませる。
今季背中に背負う背番号は21で、1年目の18から変えた。21番は一昨年にエース級の働きを見せながら肩の故障から昨年退団した西原大智さんがつけていた。田島選手は多くは語らないものの、「大智さんの後を引き継ぎ自分がエースになる」との自覚を込めた21番に違いない。

「打者を見る目が養われてきた」

 駒大時代は目立った実績を残していない。だが、4年時頃から長身の左腕を武器に頭角を現し、卒後はBCリーグを経てパイレーツに入団した。1年目は15試合に登板し5勝5敗で防御率3.52。「1年目は1試合投げ切ろうとか、7回まではいこうと、なるべき長いイニングを投げようとしました。でも今季は中継ぎ陣が手厚く、先発も枚数がいるので投げ切ることはあまり考えず、1イニング1イニング、打者1人1人を抑えようと投げています」。チームメイトに対する信頼は精神的な余裕や集中力にも繋がる。また、「リーグの打者は大分入れ替わってはいますが、1年間経験したことで何の球種を待っているかとか、どこに投げたらいかんとかが掴めるようになり、(2年目キャッチャーの)竹次とも相談しながら対応しています。竹次は2022シーズンの終わり頃から受けて貰っており、コミュニケーションがとれています。彼は僕のいいところも悪いところも分かってくれており、頼りにしています」。


ウェイトトレーニングで汗を流す田島選手

 持ち球はストレートにスライダー、カーブ、カットボールと「今練習中」というチェンジアップだ。色々なタイプの打者に合わせて球種を駆使しており、ストレートの最速は昨年の141㌔から140㌔台半ばにアップしている。本塁ベース上の球の強さには定評があり、「大学時代が最速138㌔でしたから成長していると思いますし、もう少し出したいし、出るんじゃないかと思います」と田島選手。打者を見下ろすようなマウンドでの立ち振り舞いは、経験を重ねた末に得た自信がなせる業であり、「バッターを見る目が養えてきました」と胸を張る。
 今季目標は防御率1点台で、「最優秀防御率と最多勝、奪三振王を取りたい」と意欲を隠さない。「チームの優勝だけでなく10月のドラフトも意識しながら投げていきます」と、2年目の大黒柱は力強く話す。

ひとくちメモ
趣味:サウナ・ゴルフ
血液型:AB型
愛称:たじ
好きなタイプ:青木美奈実(RNB)
好きな食べ物:チキン南蛮・ミカン
苦手な食べ物:ピーマン・青じそ


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