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前期の借りは後期で返す!優勝の輪の中に僕は立つ!

VOL.24 投手17 澤田 陸 (さわだ りく)背番号17・3年目

Profile
1999/3/11生れ 24 歳 180㎝/83㎏ 右投/右打 兵庫県出身  開星高~関メディベースボール学院~永和商事ウイング

 昨年、パイレーツ勝利の方程式の一翼を担った。今年前期はなかなか結果が出ず苦しんだが、地力のある投手だけに後期は必ずやチーム優勝に欠かせない働きを見せ、ファンの期待に応えてくれるに違いない。
 3年目だ。1年目はシーズン終了後、宇和島市の山間部にあるミカン山で農作業のアルバイトを行い、農作業後は同市内のジムで専門家の指導のもとトレーニングに励んだ。昨年もシーズン後、同様に同市に住み込み、農作業とトレーニングで汗をかいた。「この2年間のオフはいい経験になりました」と、彼は充実した表情を見せた。
 こうしたオフの自己研鑽は好結果を呼び込んだ。2年目の昨年は24試合に登板(25回の3分の2)し、1勝3敗ながら3セーブ・2ホールドの防御率1.75の好成績を上げた。そして3年目、NPB入りも視野に入れながら「自分の納得できるピッチング」を胸に公式戦に臨んだ。だが、前期の登板は3試合(2回と3分の1)に止まり、防御率は7点台。前期を振り返り彼はこう言及する。「マウンドで打者と勝負できていないというか、自分と戦っている感じです。正直自分のことで一杯になり、気持ちと体のコントロールやバランスが合っていない感じです。自分のいい時のまっすぐは他のピッチャーに比べて負けていないと思いますが、それが試合で発揮できていないのは自分の弱さです」。

新ピッチングフォームを自分のものに

 彼は今季、昨年までのストレート、カットボール、チェンジアップに新たにカーブを球種に加えた。実績があり、地力のある投手だけに彼に対する期待は大きく、「去年は投げていなかった」というカーブを加えたのも、そんな期待に応えようとする積極性だろう。また、首脳陣のアドバイスに従い、今季は一部フォームを変えた。「去年まではワインドアップで足を上げて1度止める投げ方でしたが、今季は足を上げて止めずにそのまま投げています。それを今ずっとやっています」という。投手にとってピッチングフォームの修正は自ずと影響が大きい。それについて彼は「確かに足を上げて止めるか止めないかだけでもタイミングは変わります。でも、それと前期の調子の悪さは関係ないと思います。足を止めないフォームで投げて調子がいい時もありました」とした上で、「この新しいフォームを元に戻す気はありません」と断言する。

フォームを1つ1つ確かめながら黙々と投げ込む澤田選手

 「ピッチングの調子は試合でしか取り戻せないと思います。結果が全てです。今後登板のチャンスがどれだけあるか分かりませんが、試合の結果で示すことに照準を合わせ、しっかりと体を作って後期に備えたいと思います。そして、優勝の輪の中に自分が入っていたい、それだけです」。前期の借りは必ずや後期に返す――口には出さずとも彼の本心はそこにある。3年目の試行錯誤は決して無駄ではない。

ひとくちメモ
趣味:ゴルフ・カラオケ
血液型:A型
愛称:りく
好きなタレント:清野菜名
好きな食べ物:何でも…しかし…
苦手な食べ物:バナナ


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