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「北海道の母に吉報を届けたい!」強肩更に磨き 打力向上に邁進!

VOL18  捕手 村野唯斗(むらの・ゆいと)背番号28・新入団

Profile
2005/8/30 18歳 173㎝/65㎏ 右投/右打 北海道出身 札幌新陽高

この3月まで高校に通っていた。チームで最も若い選手の1人だ。だが、キャッチャーとしての強肩ぶりを示す数値は既にNPBレベルに比肩しており、今後の成長次第でドラフト指名のダークホースとして急浮上することも夢じゃない。

札幌市で生まれ育った。小学3年から軟式野球を始め、中学のクラブチームを経て地元の高校で硬式野球を開始した。「高校は決してレベルの高いところではありませんでした」と照れるが、1年の秋からキャッチャー専門になりチームを引っ張った。幼い頃からNPBに憧れ、高校時代は「NPB入りを実現し恩返しするんだという気持ちが強くなりました」と話す。その恩返する人物とは、女手一つで彼を育ててくれた母親に他ならない。「母は僕と3つ下の弟を育てるため毎日忙しく働いていました。感謝しかありません」と自らの気持ちを素直に言い表す。そんな思いを胸に彼はアイランドリーグの合同トライアウト受け、故郷から遠く離れた初めての地に来媛。「独立リーグはNPBを目指すうえで1年1年勝負できる」とし、誰の手助けを借りることなく自分で決断し行動に移した。その選択に対し「母は『目指すなら本気でやりなさい』とだけ言ってくれました」。

真剣な眼差しでキャッチングの練習を繰り返す村野選手

パイレーツ入団後は、試合に応じて支配下登録と練習生という立場を行ったり来たりする状態だ。打席には2度立つも安打はまだない。「アイランドリーグはレベルが高いです。高卒1年目なので努力しないとついていけないところがあります」とは、偽らざるを得ない本音だろう。とりわけバッティングを「大きな課題」とし、「練習ではいい感じですが、実戦となると球の速さやキレにまだまだ対応しきれていません」としていて、まずは初安打という壁に挑む。

2塁到達タイム1.7秒台目指す

その一方で並々ならない自信を持つのが肩の強さだ。昨年の高校3年時、彼は2塁への送球タイム1.86秒というタイムを叩き出した。もちろんシートバッティングなどではなく公式戦での記録だ。単純比較は危険だが、NPBのキャッチャーの平均とされる1.9秒台半ばを大きく上回る数値だ。「僕は元々地肩が強いのですが、あの時は自分が(盗塁を刺すため)2塁に投げやすいところにピッチャーの球が来て、握り変えも球の縫い目にしっかりとかかって、いい高さで投げることができました」と振り返る。当然、盗塁は阻止し、その後の試合でも1.9秒台半ばのタイムをコンスタントに記録したという。そんな強肩の評価は道内に瞬く間に広まり、2年秋と3年春の大会で相手チームが試みた盗塁は1回のみで、それも刺したという。パイレーツ入団後は「捕球後の球の握り変え中心に練習しています」とし、「1.7秒台を目指します」と断言。ただ、キャッチャーには強肩以外にも様々な働きが求められ、ピッチャー陣との信頼醸成のための配球やキャッチィングなど「勉強することは沢山あります」と、身を乗り出す。

目指すは「打てるキャッチャー」

基礎トレーニングにも懸命に取り組んでいる

173㎝で65㎏と体の線は細い。「太りにくい体質ですが、筋力をつけながら体重をあと15㎏は増やしたい」とし、「できるだけ早くNPBに行くことが理想で、目安は2年です。今季はモロモロの課題に取り組みながら体作りに力を入れたいと思います」と村野選手。せっかくの強肩が宝の持ち腐れならないよう、選手としての基礎体力を高めながら「打てるキャッチャー」に1日でも早く到達したい考えだ。

ひとくちメモ
趣味:サッカーをやること
血液型:A型
愛称:特になし
好きなタレント:宮川大輔
好きな食べ物:肉(自炊派で、寮では鶏肉の炒め物やサラダを作る。得意料理は
チャーハンで「パラパラに作れます」)
苦手な食べもの:特になし

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