芯なんて大層なものはなくても
小学校6年生の確か今頃、いやもっと卒業間近だったかな、わたしは「卒業までにこの学校の『今まで知らなかったこと』をできるだけ見つけ出す」という目標を立てた。6年間というかなりの歳月を過ごし、勝手知ったるものであるはずの校内に潜んでいる「これこんなんだったんだ?!」的な何かを見つけるべく、目を光らせながら、卒業までの時間を過ごしていた12歳のわたし。それなりにいろいろ発見できた記憶があるのだけど、ちゃんと覚えているのは”各学年のフロアを仕切る扉の持ち手の色は、銀でも金でもなく意外