AkM

なんでも書く いままで【http://amu1o9.hatenablog.com/

AkM

なんでも書く いままで【http://amu1o9.hatenablog.com/

最近の記事

五年あったら

昨日、五年半働いたバイト先を卒業した。 高校一年生、16歳の誕生日を迎えた直後に始めた人生初のアルバイト。 70代も後半に差し掛かったおじいちゃんマスターが一人で料理をして、わたしが一人でホールを担当するちいさなちいさな洋食店。いつまで経っても元気なマスターとの掛け合いも、地元の優しい常連さんたちも、お店の雰囲気も、おいしい賄いも、ぜんぶ大好きな場所。 ラスト出勤の営業後、最後だからとマスターがお店近くの居酒屋に連れて行ってくれた。毎年、一度くらいはこうして営業後に出て

    • 三ヶ月目の正気

      良くも悪くも、いつ何が起こるか分からないのが人生。21年間生きてきて何度目かの実感。あれは約三ヶ月前、2020年1月のこと。 正月休みで時間もあるし、めでたい感じするし、お笑いでも見るか~!と、なんとなく録画しておいたネタ番組をとりあえず見ていたその時。 「出会ってしまった!!!!!!!!!」 と、明確に思った。一目で惹きつけられて、一瞬で引き込まれて、瞳孔が全開になって、高揚が体を駆け巡るあの感じは狙ってどうこうできるものではなく。そこまでのものに出会えるかどうか、そ

      • 芯なんて大層なものはなくても

        小学校6年生の確か今頃、いやもっと卒業間近だったかな、わたしは「卒業までにこの学校の『今まで知らなかったこと』をできるだけ見つけ出す」という目標を立てた。6年間というかなりの歳月を過ごし、勝手知ったるものであるはずの校内に潜んでいる「これこんなんだったんだ?!」的な何かを見つけるべく、目を光らせながら、卒業までの時間を過ごしていた12歳のわたし。それなりにいろいろ発見できた記憶があるのだけど、ちゃんと覚えているのは”各学年のフロアを仕切る扉の持ち手の色は、銀でも金でもなく意外

        • 2020年はここで生きる

          わたしはnoteに対してずっと苦手意識があった。他のブログサイトと比べ、SNS的な要素が強く、多くの人に読まれる機会が増えるうえ、お金も絡んでくるというところに気が引けてならなかった。クリエイターのための素晴らしい環境であることは間違いないけれど、わたしはクリエイターなんて立派なものではないから。需要とか、生産性とか、他人の目とか、そういうの全部気にせず、好きな時に好きな文章を書きたいだけ。だからnoteは避けてきた。 でも、いろいろあって、やっぱり気が変わりました。 2

        五年あったら

          tetoというロックバンドのこと

          もう二度とダイブなんてしない、と思った。知らん人の肩掴んで、知らん人巻き込んで持ち上げてもらって、知らん人の頭の上転がって。一瞬のことで別に気持ちいいとも思わなかったし、もしかしたら誰かに痛い思いをさせていたかもしれないし、セキュリティさんの余計な仕事増やすし。 別に、飛びたい!と思って飛んだわけじゃなかった。あの時のわたしには、ダイブする以外の選択肢がなくなっていた。感情が爆発して、なにがなんだか分からなくなって、心がぐちゃぐちゃになって、心拍数がどこまでも上がって、何も

          tetoというロックバンドのこと