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無理に介護をする必要はないが介護についての知識はあった方がいい

訪問ありがとうございます。マリナです。

私は、介護職に就いたことで学んだことが2つあります。

私は3年間、介護職に就いていました。しかし、私にはまったくと言っていいほど向いてませんでした。介護はマルチ職なので、1つのことに没頭してしまうタイプの私には合わなかったのです。

まぁ、飽き性ではありますが。

ですが、介護を経験して得たことがあります。それは「介護の知識があったら、プライベートで後悔しなかった」「介護のお金の勉強は大事だ」ということです。どんな人も、年取れば介護は必要になりますしね。

「できれば、介護の勉強は義務化した方がいいんじゃないか」と私は考えていますね。

今回は「介護職に就いたことで学んだ2つのこと」について書いていきます。


私の祖母が言った「お家に帰りたい」といった本当の意味


私が「介護の勉強をした方がいい」と考えるのは「介護の勉強をしたおかげで、祖母の言葉の意味を知ることができたから」です。

私の祖父母は亡くなるまで、病院に入院していました。祖父の方は、かなり落ち着いてましたが、祖母の方は家に帰りたい欲が強い人でした。さらに、祖母は認知症が酷かったです。

そんな祖母の要望に応えるべく、私と私の母は、介護士さんと一緒に祖母を連れて自宅(私と私の母の実家でもある)に一回戻りました。

もちろん、自宅では祖母を診れる人がいませんでした。なので、少し家に戻るだけでしたね。

みんな「少しはおばあちゃん、落ちつくかな?」と思ってました。

しかし、祖母が言った言葉は「ここは、どこだい?」だったのです。「えっ、ここ、おばあちゃんの家じゃん」と私は祖母に言いました。ですが、祖母は納得がいかない顔をしてましたね。

私と私の母親は、戸惑いつつ、祖母を病院に戻しました。

そして、祖父母が亡くなってから、しばらくしてその答えがわかったのです。

短大卒業後、しばらくしてから介護の資格を取りに、介護の講義を受けました。そこで、講師の人がこのような話をしたのです。

「よく、病院等に入居している認知症の人が『お家に帰りたい』と言います。なので、家族は『私たちと一緒に過ごした家へ帰りたいのかな』と思い、彼らの家に行きます。

ですが、入居している人が帰りたいのは『その方の生家(実家)』なのです。その人は、子どものころの家に帰りたいのに、家族の方が誤解してしまっているのです」

この話を聞いた私は「あのとき、おばあちゃんが帰りたかったのは、おばあちゃんの実家だったのか!」とようやくわかったのでした。今思い返しても、申し訳ないことをしたなと感じました。

もちろん、祖母の実家が、祖母の子どものころと同じ状態で残っているわけではありません。しかも祖母が生まれたのは、昭和初期です。下手すると家が残っていない可能性もあります。

ですが、運良く、祖母の実家は残っています。今も残ってますね。

なので、最期の数年間で1回でもいいから、祖母の実家に連れて行ければよかったのでした。しかし、それはもうできません。

まぁ、祖母の実家も所々変わってるので「ここは実家じゃない」と祖母に言われたかもですが。それでも、連れて行かないよりはマシだったでしょう。

もう、後には戻れませんが、将来またこのような場面に会ったとき「実家に行きたいんじゃない?」と言えることができるかもしれません。もちろん、人によっては、実家に戻るのも難しいと思います。

ただ、このような考えを持つことができたのは、私が介護の勉強をしたからでした。介護の勉強を始めなかったら、祖母の本当の言葉の意味を理解できなかったでしょう。

理解したころには、後の祭りでしたか。

しかし、理解したことで、少しは気持ちがスッキリしたのは事実ですね。「家に連れて行ったのに、何で喜ばなかったんだろう」と、ずっとモヤモヤしていましたから。

介護の全てを勉強する必要は無いです。介護士になりたいのならば別ですが。ただ、少しでも介護の知識があれば、家族の介護が必要になったときに落ち着いて考えることができるでしょう。


介護が必要になってからでは遅いかも、介護のお金ついての勉強


「介護の勉強は、義務化した方がいい」と私が考える、もう1つの理由は「お金に関しての介護の知識」です。現在「老後の年金問題」とか「遺産相続」の話で、たくさんの人が頭を抱えています。

独身の人も、家族がいる人も、遺書を残す人は少なくありません。

しかし、これに対しての知識が全くない人の方が多いと思うのですね。私も、わからないことが多いです。しかし、家族の誰かが亡くなるという前に、そういう「老後のお金の問題」を勉強できたらいいです。

「老後のお金の問題」は、亡くなった後のことだけではないですね。「介護にかかる費用」「介護されている人の所持金はどうしたらよいか」という問題もあります。

実際、私の母も「祖父母がほぼ同時に介護が必要・入院も必要になった」ころ、お金の問題で大変だったと思います。

必要になってから勉強すればいいと考えている人もいるかもしれません。ですが「介護をしながら、勉強する」というのは大変です。実際、仕事を辞めて介護をする人もいるくらいですから。

介護をしながらの勉強が、できないわけではないと思います。しかし、大切な問題なので、落ちついた環境で勉強したいものですね。

お金はとても大事なものです。なので、私も家族の介護が必要になったときに慌てないように、早いうちから「お金に関しての介護の知識」を身につけたいですね。

「施設に預けたから、それでもう介護のことは考えなくていいや」とならないようにしたいと思います。


まとめ


今回は「介護職に就いたことで学んだ2つのこと」という話を書きました。私は、3年の介護経験で「私には、介護職は向いていない」と判断できました。

ですが、そこで得た知識は、無駄にはなりませんでした。もちろん、覚えていないことの方が多いですよ。

しかし、介護は誰にでも必要になってきます。そのときに、慌てないように、少しでもいいので介護の勉強はした方がいいと考えています。量が多いので、完璧に覚えなくてもいいと思いますが。

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