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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2020/01/26】FXサンデーレポートvol.23

今週のドル円は下落相場となりましたね。
これまでに110円台前半で頭の重い値動きをしており、材料待ち相場といったところでした。

プラス材料が出れば110円後半も見えていましたが、「コロナウィルス」関連のニュースによってリスクオフな雰囲気になりました。株為替ともに利益確定売りによる下落と考えています。

日足・4時間足レベルのテクニカル分析から見ると押し目と捉えることもできます。ただ、すぐさま反発するかは「コロナウィルス」や他のファンダメンタル要素に依存しそうです。
もうすこし、この下落基調が続くことも注意が必要でしょう。

それでは、2020年1月26日時点のドル円相場分析と今後のシナリオを考えていきます。

月足:1月第3週は下落へ

月足レベルでは
・「トライアングル」が完成している
・月足レベルの上昇トレンドが始まりつつある

をメインシナリオとしています。(月足以上の分析noteより)

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1月第3週(20日~)は「コロナウィルス」関連のニュースを主体として下落相場となりました。週明けは直近高値110.290を超えるか否かに注目していましたが、超えることなくじわじわと下落してきましたね。
週末までに109.170台まで下落をし、終値は109.280と下値付近でとどまりました。

月足で見ると上髭を作る値動きとなりました。
来週もさらに「コロナウィルス」関連で不安が広がれば、もう少し下落幅を広げそうです。あるいは、ほかのマイナス材料が重なってくると下落基調は強まりそうです。
一方で、「コロナウィルス」の影響が不安したほどではないとなるor完全に織り込むと反発の上昇もしてきそうですね。

日足:推進3波の副次2波中(下落トレンド中)

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上図のように、これまでには推進1波(白線のダイアゴナル)と修正2波(黄線のC波拡大フラット)が完成しています。

先週の上昇によって109.700の直近高値を更新し、110.290までつけたことから「推進3波の始まり」の可能性が高い(詳しくは先週note)。
さらに、今週は新高値110.290を超えることなく、下落幅を広げ1円ほど戻したことので推進3波の副次1波も完成したと捉えることができます。

現在は推進3波の副次2波を形成中であると言えるでしょう。来週もこの副次2波を形成する値動きになる可能性が高いと考えています。

副次2波が完成すると、点線矢印のような副次3~5波の値動きをざっくりと想定中です。

以下では、副次2波の完成までのシナリオを予想します。

4時間足:シナリオ予想Ⅰ(下落基調が続くかも)

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上図のように、現在の下落波は4時間足の単純移動平均線SMA200にぶつかっています。ここがレジスタンスになる可能性もあるでしょう。
週明けに「コロナウィルス」への不安解消やプラスのファンダメンタル材料がでると反発して、副次3波を作る反発上昇が予想できます。

しかし、下落波の副次波を読むと5波動に見ることができます。
(詳しくは1時間足を参照)
副次2波は推進3波の中の修正波であるため、作られる波形候補は「ジグザグ」「フラット」「トライアングル」「複合修正波」のいずれかです。

この場合、現在の下落波は「ジグザグ」のa波であると考えられ、週明けにはb波、c波と続く可能性が高いと考えます。

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上図のように、副次2波が3波動構成(ジグザグ)を作りにいくことも考えなければならないでしょう。

以下の1時間足では、4時間足②の「ジグザグ」シナリオについて考えます。

1時間足:副次2波の下値、シナリオ予想Ⅱ

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上図のように今週の下落波は5波動でカウントすることができます。現在はa波の5波目。

a波の5波目が完成すると、次に3波動で上昇のb波を形成することが考えらます。上図ではSMA75と200のレジスタンスを想定して白矢印の3カウントを仮定しています。ざっくりですが、b波の上値は109.700~110.000当たりではないかと考えています。
109.700は推進1波の高値であり、110.000はキリ番として戻り売りが入りそうですね。

上図の予想はb波が「ジグザグ」想定なので、「フラット」や「トライアングル」を作る場合には、さらに上値が抑えられるでしょう。

b波完成後は、5波動で下落のc波を形成することが考えられます。
細かなプライスアクションは予想しようにありませんが、上図では参考に「インパルス」系を想定した黄色矢印を表記しました。

下値候補は
・109.000~a波終点(109.100台)
キリ番やダブルボトムが意識される、下落としては弱い形になる、副次1波フィボナッチ50~61.8%付近
・108.600ライン
副次1波フィボナッチ38.2%と推進1波フィボナッチ76.4%が重なるライン、ファンダメンタル材料が弱く下落として強い形

一方で、副次1波フィボナッチ38.2%(108.600)をローソクの実体で割ってくると「推進3波シナリオ」自体が怪しくなります。
フィボナッチ23.6%(108.250)を割ると考え直す必要が出てくるでしょう。

まとめ

今週は株為替ともに「コロナウィルス」のニュースを主体としてリスクオフ相場となりました。個人的には長期・中期的な押し目なのではないかと考えています。
一方で、短期的にはもう少し下がる余地があるので、思考停止で買いで入ると火傷しそうとも考えています。

どっちつかずですね。

週明けの短期的なメインシナリオは「副次2波がジグザグで下落」となります。b波とc波を本当に作る値動きをするかに注目です。

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メインシナリオを踏まえて、来週の上値候補は109.700~110.000、下値候補は108.600~109.000と考えています。

以上、2020年1月26日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

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