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【週刊】ドル円相場分析と今後のシナリオ【2019/10/20】サンデーレポートvol.10

今週(10/14~)のドル円相場はブレグジッド関連で「ポンド売り円買い」「ポンド買い円売り」に振り回されたような相場でした。

14(月)~15(火)にかけては円売りによって109円タッチを目指す動きを見せましたが、結局は「108.900でストップして達成ならず」という結果に終わっています。それ以降では、108円後半で高値もみ合い。金曜深夜に108.400前後まで下落して週末を迎えました。

108円後半でロングはしたくないので、上値でショートを続けていましたがなかなか価格が落ちず、また突発的に値動きが多くやりにくい週でした。というのが個人の感想です。

めげずに、2019年10月13日時点のドル円相場分析と今後のシナリオ(月足→日足→4時間足→1時間足)を考えていきます。

月足:確認程度(日足以下の分析の前提)

このnoteでは月足のチャートは確認程度となります。月足以上での考察はこちらのnoteからご覧いただけます。

月足のチャートをエリオット波動理論で当てはめてみると「トライアングル」E波が終了しており、反発の上昇が始まっていると考えることができます。まずは、10円台に価格を上げていくかどうかが直近の争点ですね。

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10月3週目は高値でのもみ合い相場でした。109円ラインに惜しくも達成ならずでしたが、108円台をキープしております。

来週以降で107円~108円の下値を固めて上昇していくかどうかが注目のポイントです。また、以降の値動きで9月の最安値105.740を割ってくるとこの上昇シナリオの優位性は怪しくなってきます。

日足:推進3波である認識は変わらず。108.900の抵抗線

先週に大幅な上昇があり、今週の前半で108.900台までチャレンジしました。しかし、109.000ライン達成はならず。今週の後半で下落したものの、108円台をキープしております。

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上の図のように108.900ライン(赤線)は、緑丸で示したようにレジスタンスラインとして働いているように見ることができます。今後、109円台に価格を伸ばすときのサポートラインに転換が意識される可能性があると考えます。

推進3波の高値目安は推進1波のフィボナッチ161.8%の110.700ラインを考えています。一方で、修正2波の下値106.650~500ラインを割るのであれば、この上昇シナリオは考え直す必要が出てきます。


直近の値動きに着目すると、108.900ラインで反発されたところが日足の推進3波の副次波(1)と認識しています。そのため現在は副次波(2)の途中であると考えられ、修正の下落をしていると考えられます。

これ以下の4時間足・1時間足の分析では、この修正の下落のシナリオについて考えていきます。

4時間足:ジグザグ or フラットのシナリオ

ブレグジッド関連の大きなニュースの影響で週明けの窓開けがどうなるのかは「わからない」のですが、ここでは週明けから下落するシナリオを考えていきます。

エリオット波動理論で考える修正波には大きく分けて「ジグザグ」「フラット」「トライアングル」の3つの定義があります。

「トライアングル」の場合、形によってさらに4種類に分けられ、説明が冗長になるので今回は割愛させていただきます(ジグザグ、フラットのシナリオに当てはまらなければ、トライアングルの可能性あり)。

まずは、下落する下値の目安を考えていきます。候補は3つあります。

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上の図のように、桃線は副次波(1)のフィボナッチラインです。白線のフィボナッチラインは日足推進1波から取ったものです。

①108.000ライン:フィボナッチライン61.8%であり、節目のレートでもある。

→下値が堅い場合。108円台をキープをした横ばいの修正波「フラット」あるいは「トライアングル」が形成される可能性が考えられます。

②107.500~.800ライン:フィボナッチ50%、38.2%、日足フィボナッチ76.4%が集中している。

→108円を割った場合に真っ先に意識されるゾーン。ここまで下がるとなると「ジグザグ」が形成される可能性が考えられる。

③107.100ライン:フィボナッチ23.6%と日足フィボナッチ61.8%が重なる。

→ファンダメンタル要素などで市場心理がかなり悪い場合。上昇シナリオを考え直すかのギリギリのラインが107.100ラインです。ここを割ると怪しい。

以上の3つを下値候補として考えています。


次に「ジグザグ」の場合のシナリオを考えていきます。

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108.940は髭ですが、ここを副次波(1)の終点(副次波(v))と考えます。現在は副次波(2)の副次波(a)の途中であることが考えられます。

「ジグザグ」の場合は、副次波(a)~(c)(緑矢印)のように108円を割って比較的深く下値を掘っていくことが考えられます。また、市場心理が悪い場合は白矢印のように副次波(c)が巨大化する可能性も考えています。

つまり、通常の下落であれば下値候補②、市場心理が悪ければ候補③を想定しています。


次に「フラット」の場合のシナリオを考えていきます。

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「フラット」の場合は、副次波(a)~(c)(緑矢印)のように108円台をキープする可能性があると考えています。(もちろん、108円を少し割って「フラット」を形成もあり得ます。)

「フラット」の値動きの特徴としては、副次波(b)で直近の高値(今回は108.900)に近づいた後、再び下落(副次波(c))することです。


緑矢印のような上下の値動きが4回以上にの場合については、「トライアングル」の可能性があります。「トライアングル」の場合は、5波動(a~e)まであります。

1時間足:ジグザグとフラットの判別

ジグザグとフラットの判別は、直近の値動きで判断ができる可能性が高いと考えています。(週明けの窓開けが巨大な場合を除きます。)

副次波(a)のカウントできる波形の数の違いが判別ポイントです。

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修正波「ジグザグ」の定義の1つは「副次波の構成が5-3-5」です。

つまり、上の図のように現在形成中の下落の副次波(a)が5つでカウントできる場合は、「ジグザグ」の優位性が高まります。その後、副次波(b)は3波動で上昇、副次波(c)は5波動で下落していくことが予想できます。

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一方で修正波「フラット」の定義の1つは「副次波の構成が3-3-5」です。

つまり、上の図のように副次波(a)が3つでカウントできる場合に「フラット」と優位性が高まります。その後、副次波(b)は3波動で上昇し、副次波(c)は5波動で下落することが予測できます。(一般的に「ジグザグ」よりも想定できる下落幅は小さくなる。)


また、修正波「トライアングル」の定義の1つとして「副次波の構成が3-3-3-3-3」です。

つまり、副次波(c)が3波動でカウントできた時 + 上下のチャネルラインで三角形を作れる場合は「トライアングル」の可能性が出てきます。

まとめ

来週は、修正波を形成してくるかどうかに注目しています(もちろん、上昇して上値更新をしてくることを警戒しながらです)。今回は価格が動く修正波「ジグザグ」と横ばいの修正波「フラット」のシナリオについて主に考えました。

注目しているレートは以下の通りです。

☆月足:直近ではなし。

☆日足:108.900のレジスタンスライン、106.500~.650の直近最安値

☆4・1時間足:下値候補108.000、107.500~.800、107.100

また、ブレグジッドの影響で週明けの窓開けも注目しています。主に欧州のユーロ・ポンド系ペアに影響が出そうですが、「ポンド売り円買い」による下窓か・「ポンド買い円売り」による上窓か・窓を開けずに始まるのかに注目です。

窓開けが巨大だと分析に基づいて動きにくくもなるので、できれば窓は開けて欲しくないですね!

私は「週末から窓開けリスクがあることが分かっていた」+「上下どちらにも可能性がある」+「どうなるか想像がつかない」という3点で現時点でノーポジです。

とはいえ、週明け開幕の暴落or 暴騰が起きないことを祈ります。


以上、2019年10月20日時点でのドル円シナリオ分析レポートでした。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

週明けからも頑張っていきましょう!!

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