プリキュア20周年に想う私の雑感

 プリキュア20周年おめでとうございます!

 当時4歳だった私は『ふたりはプリキュア』を見てプリキュアに憧れて、カードコミューンやプリティコミューンで遊んでいました。電源を切るときのポルンの「ポポぅポポぅ」という声が今でも頭に残っています。

 当時はストーリーへの興味よりもおもちゃが欲しいという子どもながらの物欲が強かったのですが、19年の時を経て、『デリシャスパーティ♡プリキュア』にはまった私は、プリキュアの映画を観てその物語に感動して涙するまで成長しました。(『映画デリシャスパーティ♡プリキュア』(※1)最高なので皆さまぜひ観てください。プリキュアの映画初めて観に行ったのですが、こんなに感動するとは思わなかった……! 大好きな作品になりました。)

 『ふたりはプリキュア』で当時印象深かったのは、ヒロインが変身してキュア”ブラック”になること。「黒って悪役っぽい」というイメージがあって、幼い私はそれを肯定的に捉えるというよりも、少し変わったものを見るような目で見ていました。
 その後の作品では主人公は変身したらピンクになるようになって、「あぁやっぱり黒ってヒロインっぽくないから変えたんだな、ピンクの方がいい!」と思ったことがあるのを記憶しています。

 大人になった今振り返ってみると、私はずっと「黒=悪」という固定観念を抱いていたのだとはっとしました。
 それに気が付いた直接的なきっかけは、朝日新聞の「『ブラック企業』に『黒人差別』の指摘 どう思いますか」(※2)という記事を読んだことだったのですが、『ふたりはプリキュア』は「黒=悪」という固定観念を風刺する力を持っていたのではないかと感じました。
 プリキュアがその後ピンクになった理由は分かりませんが、あのまま黒を続けてくれていても良かったのではないか、と少し残念に思いました。しかし一方で、社会を反映して描かれるプリキュアは、逆説的にステレオタイプを浮き彫りにしているのかもしれません。

 いずれにしろ、何色であってもプリキュアはかわいいしかっこいい!!

 20年目のプリキュアは「ヒーロー」がテーマ(※3)。
 これからの物語も楽しみにしています!

※1.『映画デリシャスパーティ♡プリキュア』公式サイト
https://2022.precure-movie.com/

※2.朝日新聞「『ブラック企業』に『黒人差別』の指摘 どう思いますか」2020年7月29日(https://www.asahi.com/articles/ASN7X31M3N7QULFA03Q.html ,2023年2月1日最終閲覧)

※3.ファミ通.com「『プリキュア』シリーズ第20弾『ひろがるスカイ!プリキュア』は“空”がモチーフ、“ヒーロー”がテーマ。関根明良(キュアスカイ役)など声優も明らかに」2023年1月8日(https://www.famitsu.com/news/202301/08288926.html ,2023年2月1日最終閲覧)

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