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210428 話したい人

緊急事態宣言が再び始まった。4/25-5/11。
とはいえ、リモートワークが行われるわけでもなく、仕事は全く変わりなく続く。
それなのに、百貨店は閉まり、飲食店は酒を出せない。

帰り道にあるいつもの店。
昨日は仕事が遅くなり、19:30頃だったのでテイクアウトしたけど、
今日はまだ18:30前。店内行けるな。
と思いながら眺めると、暇そうにしてる店主と目が合った。
傘を畳んでいるとドアを開けてくれて、
「暇やから助けて〜!」
と迎え入れられる。
家でパスタでも作って食べようと思っていたんだけど、
ここで食べるボンゴレロッソの方が何倍も美味いだろ、と思い、頼んだ。

お客さんが私しかいない、ということは今まであまりなかったので、
こんなに店主とゆっくり話せたのは初めてだった。
飲食店として、コロナ禍のこの状況に対する悩みはもちろんあると思うんだけど、
それらを越えたところで、日常を「こなして」しかいない、頑張れていない、創造できていない。
そんな悩みを抱えていると、話してくれた。
それは私にも思い当たる節があった。
なんだか前進できていないようなこの状況。
そんな、悶々とした悩みを話せるような相手、なかなかいないのだ。
だから、こういう話を聞けたことも嬉しかった。

私はこの店の料理と、おすすめしてくれるお酒が好きでよく来てるけど、
なによりも、この人と話をしにこの店に来てるな、と実感した。
話せてよかったな。

帰り道に、こんなお店があることの幸せを、日々実感している。
早く、友人たちと一緒に楽しくお酒を飲み交わしたい。

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