コッソンビ熱愛史

最近史劇はご無沙汰だったので、前から気になってた韓国史劇を見ようかと。


コッソンビ熱愛史

リョウンさん演じるカン・サンは、科挙を受けにやってきた青年。
武術の腕は一流だが、科目で女性に冷たい。

シン・イェウンさん演じるユン・ダノは、女の幽霊が出るというウワサの二花院の若き経営者。
かなり気が強く、ある秘密を抱えている。

カン・フンさん演じるキム・シヨルは、名家の庶子。
科挙の勉強をしなければならないが、遊んでばかりいるお調子者。

チョン・ゴンジュさん演じるチョン・ユハは、代々由緒ある家柄の息子。
穏やかで優しい人柄だが、家族から冷遇を受けて生きてきた。


ストーリーは........

両班の幼い娘ユン・ダノは父の葬儀の日、犬小屋に隠れている少年を見つける。
何者かに追われている少年を、ダノは匿ってあげるのだった。
それから13年後…
ダノは都で科挙を受験するソンビのための宿屋「二花院」を営んでいるが、女性の霊が出るというウワサのため、まったく客が来ない。
試験の時期なのに宿泊する若者は、ダノが強引な作戦で連れてきた不愛想なカン・サン、お金もないのに転がりこんできた遊び人のキム・シヨル、以前より滞在している賢く優しいチョン・ユハの3人だけだった。
一方、国王イ・チャンのもとに行方不明のおいイ・ソルがソンビたちに紛れて都にいるという知らせが入る。
13年前、世継ぎだった兄を殺害し王座を奪ったイ・チャンは、兄の息子イ・ソルを取り逃がしていた。
王命を受けた漢城府のチャン・テファがイ・ソルを排除すべく捜索を開始する。
そんなとき、ダノは亡き父がチャン・テファにした借金の形に二花院を奪われそうになる。
ダノは二花院を守るため、交換条件としてイ・ソルを見つけるとチャン・テファに申し出る。
ダノの危険な人探しにサンたち3人も協力することに。


見る前にイメージしてたのは、明るく楽しい史劇かと。
しかし、それは前半まで。
後半は、ガラリとイメージ変わります。
ストーリーが割と核心に迫ってきて、笑いはあまりなく危険なシーンも前半よりも沢山。
たまたま同じ宿に集まった青年3人と、その宿を営むダノを含むそこに暮らす人々が、初めと最後では大きく関係性も変わるし、見終わると見始めの頃がとても懐かしく感じました。
多分ストーリーは、約3年ほどを描いてますが…なかなか最初のみんなの関係性が懐かしく思えて。
ちょっと思い出して切なくなるかも。
でも、なかなか壮大で素晴らしい作品でした。





ここからネタバレ........





最初はたまたま集まった3人だと思ってた。
話が進むと、3人の関係性が見えてきて…
実はこの人が…と思えたり、「あ、うんやっぱりね」と思えたり。
サンの正体は、ほぼ1話から見抜いてたw
いや、分かるだろそれはwと思いつつ見てました。

シヨルに関しては、半信半疑でした。
実はシヨルの正体が明らかになるまで、多分番人だとは疑ってました。
なんかあちこちで、何かしら裏で動いてて探ってるのは分かってたし。
でも、ヒントがなくて(あったかもですけど)。
確証がなくて。

ユハに関しては、庶子ですがええとこの坊ちゃんのはずが…まさかの?世孫?!みたいな。
むしろそっちの方がw
今まで見てきた史劇では、現王は除外して世孫や世子が2人いるとは…
まさかの2人出てきたで!?え?みたいなw
若干の混乱。
だって史劇の権力争いではだいたい、外に出された世子と現王が争ったりするのに、まさかの2人も?!みたいな。
そう来たか!…と。

ほんと、前半はみんなお互いの正体を知らずに二花院で暮らしてるから、逆に楽しく会話したりふざけたり…
穏やかではなくとも、見ていて楽しい時間も多かった。
しかし、ユハが動き出したり番人の正体が分かり始めて、だんだんとストーリーと流れも変わり、後半は割とシリアス。
そして結構悲しい話が押し寄せてくる。

13話のそれぞれの告白は、泣けるなぁ。
ユハからダノへの届かないとわかっていても愛の告白。
シヨルからホジュンへの告白も。
まだこの時点では、番人としてホジュンのかつての許婚を殺めてしまったこと知らなかったし。

そして、王は矢で殺されたか!?と思いきや、そんな簡単には死なない。
そりゃそうだ。
暴君と呼ばれた王だもの、そんなに呆気なく召されたら…ストーリーとして面白くないわ。
暴君らしくしてくれなきゃ。(誰の味方やねん)

あと、番人対番人は…辛すぎた。
師匠と戦わなければいけない運命というのも。
早くその使命から、解き放たれてください…的なシヨルの言葉が刺さる。
それは自分への言葉でもあるのよね。

そして最後…知ってた。
というより思ってた。
サンが王座に就かないこと。
とにかく今の暴君である王を懲らしめたかったわけで、王になって政治をしたいとかそんな事までは考えたなさそう…と。
その辺は、ユハの信念の方が強そうだし。
何より生きようとしている民のためにも…。

そして、ヒョヌさんの王は…なんだろう。
いい意味で顔芸かと思うくらい、迫力あった。
病んでる感が…凄い。

そして、最初はサンとダノの恋物語が気になるところでしたが…
個人的には、シヨルとホジュンの恋物語が1番切なくて最高だった。
ホジュンにとっては許せない相手であり、今の想い人でもあり。
シヨルにとっては、かけがえのない相手を奪ってしまった罪悪感と、番人としての使命でした事で…。
お互い思うところがあって。
2年という月日が、お互いを冷静に見ることが出来て、大切なものがわかったんだと思う。
この2人が離れるのかと最後までやきもきしてた。

ユクホと羅州宅の恋も…ホワホワした感じでw

ユハが…なかなか可哀想だったなぁ。
実の母を亡くし、好きなダノも結局は自分に振り向くことなく…切ねぇ。


そして、このタイトル。
実はもうひとつタイトルがあるようで。
「コッソンビ二花院の秘密」というタイトル。
あたしはプライムビデオでみたので、「コッソンビ熱愛史」でしたが、NHKやレンタルされた方は「コッソンビ二花院の秘密」らしいです。
個人的には、熱愛史の方が好きかなぁ。
世孫と王…宮廷の話だけではなく、やっぱりコッソンビたちの恋愛も描かれているので。
でもまぁ、コッソンビたちの秘密も二花院の秘密も描かれてるし…
どちらも捨て難いw

ちなみにプライムビデオは倍速再生ナシなので、しっかり通常再生でみたので、全話約18時間かかりましたw
だからかなぁ…見応えあった感。

最後に、リョウンくんなかなかイケボ。
ゴンジュくんのエクボが相変わらず可愛くて好き。
フンくん、演技力…凄い!

そんなわけで、楽しくハラハラドキドキな韓国史劇でした。

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