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不機嫌さんはごきげんさん

ごきげん”ってどんな状態ですか?

踊り出したくなっちゃう
鼻歌歌っちゃう
頬が緩んじゃう

こんな状態でしょうか。

私はこんな状態もごきげんなのではないかと思います。

ぼーっとすることができる
ご飯を食べられる
やることをやれる

一見普通なことのように見えて、不機嫌だとできないことばかりです。

では逆に“不機嫌”ってどんな状態でしょうか。

モヤモヤする
アーッって叫びたい!
涙が出てくる

女性はホルモンバランスの影響でも、このような状態になったりすることがある人も多いと思います。

私もそのうちの1人です。

でもこの状態っていけないことなのでしょうか。
私はこの状態がいけないのではなく、この状態になった理由がわからず抜け出せないことが問題だと思います。

寝たら治った!ということもありますが、何が原因かをわからないまま過ごすとまた同じ気持ちになった時に対処する術がわかりません。

次は寝ても治らなかったり、もっと長く不機嫌になってしまうこともあるかもしれません。

きっとみなさんは超ごきげん状態ではなくとも、不機嫌ではない状態ではいたいはず。

少なくとも私はそうありたいと思っています。

かくいう私も元々は大の不機嫌さん
高校生の時から大学生にかけては、いつもさまざまなことに不機嫌になっていました。

そんな自分が嫌で嫌で変えたいと思った私は、たくさん本を読んだり色々な人のお話を聞いたりしてきました。

そうしてたくさん学び経験したおかげで、今ではモヤっとはしても、大きく不機嫌さんになることはなくなったのです。

そしてその方法は“自分のことをよく知ること”です。

自分のことをよく知るって、自分が一番自分のことわかってるわい!と言いたくなる不機嫌さんを抑えてください。

本当に自分が一番自分のことを知っているのでしょうか。

ある学者によると自分自身の特性は以下の4つだそうです。

①自分も他人も知っている性質(開放)
②自分は気づいていないが他人は知っている性質(盲点)
③他人は気づいていないが自分は知っている性質(秘密)
④自分も他人も気づいていない性質(道)
いしかわゆき(2021),書く習慣(第6章「書く」ことが与えてくれるもの)

つまり自分が気づいていない特性は、半分もあるということになります。

いいことも悪いことも、自分の中のものなのに半分も知らないなんて驚きですよね。

こう言われてみると、私が過去の自分を振り返ると本当に自分のことをよくわかっていなかったな〜と感じることが多々あります。

ではどうやって自分のことを知ることができたのか。


それは“書くこと”です。
しかも私は書くことによって得られるごきげんさんステップは、2段階あると考えています。

まずはなぜ書くことがいいのかをお話しします。


私は昔から自分の考えていることが一気に脳内の中で話し出し、自分が何を考えているのかわからなくなることがよくありました。

そんな私ですが、論理的に考えることは得意だったので、とにかく自分を俯瞰で見る方法を考えました。

まずは、頭の中で話している自分の言葉を適当に殴り書きしていきます。

そして書き出した内容を分類していき、それを文章で再構築すると自分がなぜ不機嫌だったのかが分かるようになっていきました。

さらには、過去に書き出したものを読み返していたら、共通する事項が見つかり、自分が知らないうちに抱えていたトラウマにも気づくことができました。

このトラウマに気づくことがごきげんさんになるための第一段階です。

実際に私が自分のトラウマに気付いたことによって起きた変化をお話しさせてください。


私のトラウマは、自分は愛されていないという思い込みでした。

そう思い出したきっかけはさまざまだと思いますが、一番大きな要因は妹だったかと思います。

妹は年子で、物心ついた時からずっと一緒にいました。
そして同じ性別なので、比べることも多かったです。

ただでさえくらべてしまう存在だったのに、妹は私の見た目に対していつも悪口を言ってきていました。

言い返そうにも妹は、私が欲しかったものを全て持っていて私はただただ受け入れるしかありませんでした。

そして両親に対しては、妹といつもくらべている・妹の方が優遇されているという思いが強くなっていきました。

今思い返して見ると、お互いがお互い違う場面で優遇されていたのですがそんなこと小学生には気付きようがありません。

そして自分の見た目が嫌いになり、境遇も嫌いになり自信が全くありませんでした。

今では両親共にすごく愛されてきたと感じているし、妹も私に対して羨ましさからくる暴言だったんだろうなということを理解しています。

このように理解できるようになったのも、苦しくて辛い時にとにかく書き殴るようにして自分の心の声に気づいてあげられたからです。

そしてこのトラウマや葛藤を、感情的にならずに家族に伝えることができるようにもなりました。
そのおかげで家族の当時の思いやそれぞれのすれ違いを知ることができ、私は愛されている確信を得ることができました。


こうしてごきげんさんステップ第一段階を突破したことにより、私の不機嫌回数は大幅に減りました。

一つのトラウマ、だけどものすごく大きいトラウマを対処することができるだけでこんなにも生きるのが楽なのかと実感しました。

できたらこの段階はクリアしている、もしくはない人が多くいたらなと願います。

そして私が経験したごきげんさんステップ第二段階は日々の不機嫌への対処です。

第一段階をクリアしていても、日々の不機嫌さんは私は消えません(笑)

でも大幅に減っているし、その不機嫌さんを大きく表現することは無くなりました。

それも同じように書くことです。

どれだけ小さいことでも書いていると、自分を俯瞰で見ることができ、なんで私はそう思ったのだろうと冷静に対処しようとします。

きっとお仕事ででくわすトラブルに対しては、なぜ起きたかという原因を考えると思います。

同じように自分を不機嫌にした原因はなんなのかを書くことによって明確化していきます。

そうすることで不機嫌の原因は思いがけない自分の期待であったり、はたまたお腹が空いていただけだったり。

案外簡単に不機嫌じゃなくなる方法が見つけることができて、また同じような状況になった時に対処することができます。

これに慣れてくると、不機嫌になった時はごきげんさんになるヒントを与えられているような気までしてくるような。

私も今では不機嫌になってもまずはなんでだろうと考えたり書いたりするので、一瞬不機嫌になるだけですぐにごきげんさんへの道を辿っています。

*

不機嫌になることは誰にでもあります。
それは悪いことでもありません。

むしろ自分をごきげんさんにするためのヒントを与えられているのだと考えると、ワクワクしてきませんか?

またそんなふうに自分で気づいてしまうと、「いや今腹立ってんのにどんだけポジティブやねん(笑)」と自分で笑ってしまうこともあります。

そうすれば不機嫌もごきげんさんも実は表裏一体なのかなという気もしています。

今この文章を書いていても私はごきげんさんになってきたので、今不機嫌な方はまねしてみませんか☺︎

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