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気になるあの子が引っ越した

気になるあの子、とは近くのアパートに住んでた小2ぐらいの男の子。
その子の家の前にはいつも何かしら置いてあった。大きめの透明な虫かごに花びら、葉っぱ、木の実...いろんなものが入ってた。
綺麗なもの、気になるもの、なんかいいなって思ったもの拾って集めてるんかなぁ あ、今日はこれ見つけたんやね ふふって通るたび見てた。

仲良くなりたい〜!!友達になれる自信ある!一緒にいろんなもの観察してこれ綺麗!みてこれ面白い形してる〜とか言いたい!

その子が友達と遊んでるのを見た。
友達に、なんか見つけたー?!って聞いてた。友達ともそういう遊びしてるのね、いいね ますますお近づきになりたくなった。

ある日、掃除機をかける音が聞こえた。誰か引っ越すんかな?ってベランダから外を見るとその子の部屋だった。軽トラに荷物を積んで あ...引っ越すんだ と察した。
その子の親が部屋で片付けや掃除をしてるっぽくてその子は暇そうに外をぷらぷらしてた。

今が話しかけるチャンスか?!と思ったけど急に大人が話しかけて気持ち悪いか????とか、親に見られたらどうしよう???とか色々考えてしまい結局最後まで話しかけれなかった。

その感性をずっと大切にねって言いたかった。何を綺麗に思って、何をなんかいい、なんかすきって思ったのかその感性はずっとその子のものだから、その素敵な遊びをいつまでも忘れずにいてほしい あ、できれば一緒に遊びたかった

これからもいろんな素敵なものを見つけるんだろうなぁ どうか元気でいてね どこに行ったかもわからないきっともう会えないあの子へ

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