大丈夫。君は、自分の人生をちゃんと生きているよ。
朝の人混みが嘘のように静まりかえった電車の中で、私は一人泣き出しそうになっていた。耳につけたイヤホンのボリュームを1段回上げ、聞いているアイドルグループの曲に集中しようと努めた。そうでもしないと、今この瞬間にも、心の糸がぷつりと切れてしまいそうだった。
東京。1年前の今頃、大都会東京への憧れを胸に就職活動をしていた私が、今こうして、涙を堪えながら電車に揺られている自分を見たら何と言うだろう?私は、やっぱり都会に出てくるべきではなかったのだろうか。東京の街で堂々と働いてみ