短歌:未来3月号(No.782)掲載8首
ビールからビールへ向かう夏の日がこんなにまぶしくて石を蹴る
裏声で会話するのが流行ってて真面目な声を覚えていない
幾度も犠牲になった上あごのことを忘れてピザはおいしい
白線に追いつくように店員が来るギリギリで飲み干すビール
黒髪に戻すと決めたきんいろを最後の風になびかせている
空いているコインパーキング見つけてはでんぐり返る君を見る犬
ばかだねは褒め言葉です生きていて会えてるだけで花丸だから
レシートの文字は半分消えていて蹴った小石がもう探せない
— 未来3月号(No.782)陸から海へ / 岡本真帆
告知的なもの:
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