短歌:未来10月号(No.777)掲載歌8首
金色になって西陽に溶けながらしっぽをぶんぶん振るのが見える
でたらめに線で繋いでどの星にaikoがいたか観測しよう
丸ノ内線が地上に出るときはみんなあかるい方を見ている
あんなにも回したルービックキューブが揃わないまま夏、遠くなる
ゴミだって思ってみたび触れてしまう表紙の中の小さな鳥に
エア砂を鼻で何度もかけながら犬はふしぎな顔をしている
特別なことは一つも訪れずさなぎのままで秋の制服
見上げれば涙は落ちない大丈夫の文字に似ている東京タワー
— 未来10月号(No.777)/ 岡本真帆
未来短歌会の陸から海へ欄に所属することになりました。今号が初掲載です。
とても活気のある欄で、周りの方に圧倒されるばかりですが、少しずつ自分らしい短歌を見つけていけたらと思っています。
掲載歌はこちらでも残していきます。今回は10首中8首の掲載でした。載らなかった2首について、理由を考えるのも勉強になりますね…!他の方の短歌の評も定期的にやっていこうと思うので、よろしくお願いします。
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