サロンの闇は深い-改めて、ボイトレ5段階説
サロンの弟子と闘う
このnoteでも話題の情報商材ビジネスのほうの「サロン」ではなくてですね…そっちの闇も深いですが。
ボイトレマニアの間では有名なボイスケアサロン(ブログは「喉ニュース」)についてです。つい最近、一悶着ありまして。きっかけは私のフォロワーのRTでした。
サロンの弟子がTwitterに進出してきた(厳密には鍵垢→オープン)ことで起こった騒動。負け犬トレーナー・「サロン君」個人のことはここでは詳しく触れません。宣伝になっても逆効果ですし。ツイを50くらい読んですぐ「ああ、これはやべーやつだ」と思い、その後有志が質問してくれたことで確信が得られました。
本体・ボイスケアサロンの會田氏は柔道整復師であり、法令定義上ここは整骨院です。この人、LDPなる造語の症状を作り人の不安を煽り、無自覚としても悪徳商法のやり方をしてしまっていることが非常に問題です(水素水など、健康系のそれです)。サロン君ははっきりと「もっと不安になって欲しい」「他のボイトレなどの手段では治らない」と明言しててびっくりしましたが、あれも師の教えなんでしょうか。冒頭3つ目のツイのようにカルトの手法、悪質極まりないです。
…ずっと昔の話ですがボイトレの闇の中にいた時、実は私も「喉ニュース」を読んで不安になったことがあるんですよこれ。だからこそ、許せないんです(結局サロンには行ってませんし、その症状はボイストレー二ングで改善しました)。
今回私は順調にアンチを増やしてしまったのですが、やはりボイトレ界隈にはサロンのシンパがけっこういるとはっきりわかったのは収穫でした。會田氏は伊達にボイストレーナーと交流してません。恐るべき政治力と商才です…研究それ自体を否定はしませんが。
ボイスケアサロンに行くことは個人の自由です。ただその手法と「初回:約3万 2回目以降:約2万円」(2016.11現在)という料金から信用できず、おすすめはできません(さらに高価な飴と水まで販売しています。本物の健康ビジネス?)。
昔は独占市場的な状態でしたが、最近は競合者が増えてきていますし。施術を受けたことはないですが、「整体の永井」さん(@voicefacebodyca)など。これこそ柔道整復師本来の職能だと思います。良心的な価格設定(ケガの治療の場合健康保険が効きますが、健康・ボイトレ目的ではダメ)と発言内容から信用できるかと。もちろん、自己判断でお願いします。
少しだけ擁護をしておくと、現代の医学があまりにもふがいないからこういう存在が出てきたのだと言えます。100年後にはしっかりとした医療体制ができ、保険は効かないとしても誰でもどこでも安心した治療が受けられるようになることを切に望みます。
改めて、ボイトレ5段階説
過去記事はこれですがまず①のメンタルがあって②の身体の健康も当然注意する必要があります。
②の相談相手は音声外来と整骨院になります。図ではスポーツトレーナーと書きましたがここに整骨院も入ります。医者に行って声帯萎縮や炎症などの異常がなければ、次は整骨院・スポーツトレーナーの出番と言えるでしょう。身体のコリは自覚がないことも多いですし、一度診てもらうのはいいことです。
私も行きつけの整骨院(普通の)があります。整骨院もボイトレと同じで腕には差がありピンキリかなあと。年齢が上がるにつれ健康管理も重要になってきますので、何事も一人で抱えず専門家に相談するのはいいこと。ただ、特定の個人・業者にのめり込まないように注意が必要です。喉周りだけであればお手軽にできる「喉サロンパス」を個人的には推します。
…改めて、サロンの闇は深い。ボイトレ業界のラスボスと言ってもいいでしょう。今の私が相手にするのは正直役者不足、界隈的な意味で抹殺されそうだと危機感を感じています。しかし口火を切ってしまった以上、今後も触れていきます。「ボイストレーナーがやれないことをやる」のが私ですから。
衝撃の体験記
追記:サスケ(裏ガエル)君のボイスケアサロン体験記はこちら(魚拓)です。今後削除されることも考え、要約だけ書いておきます。
・施術前、何かあっても不利にならないよう誓約書を書かされる
・本人もスタッフも白衣を着て、医院っぽい雰囲気を醸し出している
・喉を筋硬度計で測定しビフォーアフターの効果を謳うが、ビフォーが骨くらいの不自然な硬さ(70tone超)
・治療を勧めてくる一方で、やたらと褒めてくる
・専売品の高い飴を購入
繰り返しますが、私は全く推奨しませんがボイスケアサロンに行くのは個人の自由です。実際、批判が宣伝になってしまっている部分もあるとは思います…。
2020/1/22加筆:公式ブログ停止、一つの勝利
年明けにボイスケアサロンのブログ「喉ニュース」が終了していました(告知のみ残し、過去記事全削除)。どうも去年(時期不明)から更新は停止していたようですが。なお公式Twitterもいつの間にか消滅しています。
事実は一つです。彼は、ネットでの発信から降りた。理由も一つ。「近年は客が呼び込めなくなり、むしろ批判されることが多いから」です(検索するとすぐこの記事がヒットする)。一般ブログサービスなので、PVによる広告収入はなく客を呼べないなら意味がありません。
想像ですが、客向けの発信は続けるでしょう。メルマガや非公開サイトなどで。一般公開発信から降りたということです。
過去記事のフォローも何もなく、記事全削除という無責任ぶりは、彼のスタンスをよく表しています。信者以外は知ったことではないと。100%がデマというわけではないにせよ(逆にその方が難しい)多くのデマ情報の責任を取らずに、彼はネットから去りました。今後は既存顧客(&ボイストレーナー)相手に、細々とやっていくのでしょう。
思えば2015年10月にTwitterアカウントを作り、私がボイトレ評論家として活動を始めたきっかけの一つが、ここへの批判でした。宿敵のようなもので、丸4年かかったが発信停止に追い込めた…一つの勝利です。ただし、ボイスケアサロン自体は健在です。批判は引き続きしていこうと思います。
相変わらずボイスケアサロン公式サイトに載っている「ボイスアドバイザー協会(彼が運営する認定資格ビジネス)」の一覧に名前があるボイストレーナーは要注意です(有名な人もいる)。彼らをトレーナーとして全否定はしませんが、サロンの信用に一役買っているのでその点は害悪です。Twitterで検索した限り、最近もまだまだ交流もあるようなので油断はできません。そういうトレーナーのレッスン受けるなとは言いませんが、「先生の先生」だからと、彼を盲信だけはしないよう忠告したいです。
2021/1/11加筆:2020年9月で廃業、しかし…
2020年1月に停止したブログ「喉ニュース」、4月に自粛期間が始まると「期間限定」で再開、その後ものらりくらりと延長していました。
そんな中、2020年9月にサロンも「廃業」するという告知があり、ブログも全削除されました。しかしwebサイトは健在で、「いつか再開したい」とも。これまでの姿勢からも、いやコンテンツ全てからして、この男の言葉に全く信用性はありません。当面は安心ですが、またいつ復活するとも限りません。
今はボイトレ業界全体が不況だと思いますが、逆に健全化するチャンスです。2021年は、そういう年になることを祈ります。フィジカル面の研究も進んでいます。復活したとしても、完全にこの手のサロンは時代遅れになるでしょう。
2022/9/17加筆:2023年に復活?
いつの間にかブログ「喉ニュース」は復活しており、2023年にサロン営業再開を目指すとのこと。「コロナで客が減った」だけなら2022年時点でもう再開できそうなもんですが……。
ブログ復活のおかげで改めて確認できましたが、上記サスケ君記事で彼も買っていた飴、水と共に2019年に販売終了していました(飴は2008年から、水は2010年から)。どちらも「ボイトレ霊感商法」と私は呼んでいます。あえてURLは貼りませんが、ブログを「ミネラルウォーター」「キャンディ」で検索すればすぐ出てきます。
そして今度はなんですか、「ボイステープ」って。2020年からはこれをやっているようです。相変わらずのボイトレ霊感商法ですね……。
残念ながら、コロナでの営業停止を残念がってたボイトレ関係者が散見されました。彼らに問いたいのは、「あなたたちはこういうボイトレ霊感商法を支持していたということでよろしいか?」ということ。
現在、カルトの危険性そして旧統一教会と政治家との関係が話題ですが「政治家が統一教会に広告塔・権威付けとして利用される」のと、「ボイストレーナーなどがボイスケアサロンに広告塔・権威付けとして利用される」には全く同じ構図なのです。持ちつ持たれつな関係なんでしょうが、「関係を断つ」ことを強く望みます。以前も触れたことですが、改めて強く、批判しておきます。