よく使う発声用語について【随時更新】

 私は流星群さん「語り部のほとりで」の6声区論を支持しているので、全面的にこれに乗っかります。「ヘッドボイス(地声)」などの言葉をいきなり使いますが、ご承知おきください。

「語り部のほとりで」ボイストレーニング論その四

 理由はいくつかありますが、わかりやすいからです。トレーナーに習う時も、語句の意味が一致していないと会話になりません。文章も書けません。また、ミックスボイスなる用語は、基本的に使いません。何を意味しているのか私もわからないのでw 

 流星群さんの記事を読み返したところ、私とは地声/裏声判定に違いがありました。使用用語こそ同じですが、これでは意味が一致せず混乱を招くので補足を。私の方が「地声」の判定が甘いです。私の場合、「地声」を以下で判定しています。
・最低限の太さがある
・歌やスケールで行き来が容易にできる
 地声と裏声を頻繁に行き来する場合、歌にならないはずなのでつながっていれば地声かなと。しかしこのような評価・判定は主観的なもので絶対的なものではありません。ふーんそういう考えか、くらいでいいです。

 詳細は以下の記事ですが、
換声点は二つある:二声区論の限界、換声点という言葉の乱用

 私が考えるチェスト/ミドル、ミドル/ヘッドの換声点の位置だけ書いておきます(男性版。声種による個人差あるので目安です。女性は+5)。あまり意識することはありませんが、裏声版も。
地声:mid2D/hiA
裏声:hiA/hiD/hiG
 裏声の一番上はおまけというか、スーパーヘッドやヘッドボイスハイポジションと言われるものです。その上はホイッスルへ。…いやあ、実践的な話って難しいですね。今まで敬遠してきたわけですw

武田フースラー本CD音源トラック52-57との関連づけ

C1~C3までの発声について 男
 極低音ですね。チェストボイス(地声)ですが、分類上別の名前にしてもいいでしょう。ただし、歌ではほぼ使いません。
C3~C4までの発声について 男
 C3(mid1C)はチェストボイス(地声)ですが、C4(mid2C)は既にミドルボイス(地声)ではないかと思います。
C#4~F4の発声について 男
 音源ではmid2AからhiCまで出していますが、ミドルボイス(地声)から始まり、hiAあたりからヘッドボイス(地声)に変わっています。
F#4~F5までの発声について 男
 ヘッドボイス(地声)です。F5(hiF)のほうは、人によっては裏声に判定するでしょう。
F#5~B5までの発声について 男
 ヘッドボイス(裏声)です。
C#6~C7について 男
 ホイッスルですね。歌詞の発音は困難でしょう。

 その他まだまだありそうなのでこの記事は随時更新し、リンクを貼っていこうと思います。