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インターネット疑問

(疑問1)地震が起きたとき、携帯電話で電話するよりメールのほうがつながりやすかったという経験があるかもしれません。それはなぜでしょう? 

(疑問2)普通の電話よりインターネット電話のほうが通話料金が安いのはなぜでしょう?

(疑問3)自分の家のインターネット接続はADSL、友人の家はADSLではなく光ファイバーでインターネット接続しているのにもかかわらず、お互いにビデオチャットができるのはなぜでしょう? 

(疑問4)電話にはウイルス・不正アクセスといった攻撃は起きません。なぜインターネットにはこうした問題が発生するのでしょう?


疑問1の場合、電話では電話会社が管理しているネットワークであるため、そのキャパシティを超えたらパンクしてしまいます。一方、インターネットでは、キャパシティ以上の通信レートで送信した場合、たしかにパケット損失は起きますが、TCPによる輻輳制御など自律的に輻輳を回避する機能を提供します。したがって、結果的にはメールのほうがつながりやすいといえるでしょう。 


疑問2については、電話のネットワークは回線交換に基づいて到達が保証されたネットワークである一方、インターネットの場合、パケット交換による、到達保証を行わないネットワークであるために、ネットワーク構築・保守に関する費用が電話よりも安価に抑えられるからだといえるでしょう。 


疑問3については、インターネットの特徴が階層構造であることに注目してください。IPアドレスによる識別さえできれば、データを送る物理的な媒体はなんであってもかまいません。すなわち、ADSLで接続されていても、光ファイバーで接続されていても、無線LANでも、すべて最終的にはIPアドレスを持つパケットとして転送されるのです。


疑問4については、ネットワークの性質の違いを考えます。インターネットの識別子は世界共通のIPアドレスで、仕様はオープンになっています。一方、電話は閉じたネットワークであるため、外部から攻撃される可能性はインターネットにくらべたら格段に少ないといえるでしょう。


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