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言ってみないとわからない 始まらない

およそ10時間の飛行時間の飛行機で私の座った席はモニターの音が聞こえなかった。モニター側かイヤホン側がおかしいのかどちらかわからないけど、高確率で前者だろう。言ったところでフライト中には直らないし、結構眠かったので寝てしまおうということで何も言わずに諦めていた。

着陸しゲートに着いて降機するまでの間 CAさんと色々長くお話しする機会があり、そのことを話したら空席があったら移動することもできたので仰って欲しかったとのこと。

きちんと機能する空席への移動、全然そんなこと考えもしなかった。私の席はエコノミーでも追加料金を払った良席だった。そこから良くない席の移動?と思ったけど、エコノミーと限らず上のクラスで空席があったらそちらへの移動の可能性もあったのだ。彼らは今この状況で何ができるかを考え提供してくれる姿勢なのだ。この件はサービス対価をきちんと払い本来得られるものなので、言うべきことは言わなくてはと思った。また言われなければずっと壊れたままだ。

昔から言ってもしょうがないという諦め癖があった。言うべきこと、正当な権利を主張しても聞き入れてもらえず、うやむやにされたり、なかったことにされたり、反対に悪者になったり、文句を何倍も返されたり、自分の居場所、立場がなくなるような環境下、ややこしい人間関係などで言いづらいことが多かった。

対ビジネスに関しては、個人的な関係がある人達より言うべきことは言え、そして言ってみるものだという経験も何度もしている。最近では個人的な関係などでも上手く言えてきているのに、今回は言えなかった。

自分だけで考えた事情での諦めだった。席移動のオプションがあるなんて全然頭になかった。聞いてわかった選択肢と可能性。

とにかく何か思ったら、口に出して聞いてみる。
対ビジネスなら尚更。
何だって言ってみないとわからない。始まらない。

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