多村茉桜(MaoTamura)

詩/旅ライター/エッセイ/コラムetc.

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最近の記事

半年ほど活動しておりませんでしたが、本日から マイペースかつ地道に作詩していきます。 休止中もフォローやスキ等押して頂いた方々ありがとうございます。

    • 『詩』 奎宿を辿って

      "きれいな部分だけを切り取って貼り付けた" そんな継ぎ接ぎの毎日に魘された ほろ苦い世界を生きる友たちへ 今夜は少し歩いて帰ろうよ いっそう涼風至る道を カシオペアと手を繋いで

      • 『詩』 雨があがれば

        街が濡れると途端に静かだ お陰でむしたちの音色が しんしんしんと 美しく聴こえるよ 嗚呼 夜は遠分こうして 自然のコンクールを 私に浴びせてくれないか

        • 『詩』 音をきり咲いて

          光のサイズはナノメートル 一秒間に約30万kmも進むそうだ 手を伸ばしても決して届かぬ光があるように 観測すらされぬ光がある それでいいよねって、君は言うけど 少し悔しいな 僕はせめて観測されたい 遠く街の見知らぬ誰かへ 光を届けたい

        半年ほど活動しておりませんでしたが、本日から マイペースかつ地道に作詩していきます。 休止中もフォローやスキ等押して頂いた方々ありがとうございます。

          『詩』 流れる絹

          そうめんがおいしい季節です ぐつぐつ踊ったお湯に さっと麺をくぐらせて 冷たい水でさわさわ濯いだら 私の心に貼りつくモヤモヤも 一緒に流れていったみたい 今夜は紫蘇と胡瓜も一緒にね

          『詩』 拠り所

          ビールでも飲んで忘れてしまおう なんで言ってくれなかったの? なんて言う人はだいたい私に興味がない そう思ってもキリがない 側にいても分からないね 人のことなんて誰も なのにどうして ごめんなんて言ってしまうの 謝るのはあなたの方なのに そう思ってるうちは まだ好きなのかもしれないね あなたのことが

          『詩』 個性の正体

          自分が知りたいって? 一番簡単な方法は 手放すことだ 何もかも全て 捨ててみて 裸になった私たちは 身軽になった 生まれたばかりの 赤ん坊 このシンプルな人間そのものが 私の本当の姿であり 個性の正体だよ

          『詩』 個性の正体

          『詩』 分かつとき

          人が分かつ理由はひとつじゃない いるべき場所に戻ることもあれば 星空へ帰ることもある 互いに好きであるがゆえに離れたり 気持ちがほつれたから離れたり 時がそうさせるときもあるだろう 離れ難いよ と想う気持ちに嘘はないけど いつかそうせざる負えなくなったとしても 私は振り返ったりしないよ ごめんね

          『詩』 分かつとき

          『詩』 隠しごと

          君はまだ知らないね 私がずっと隠していること 君が想うよりもずっと 私の心は淡く儚くできていて 夕暮れのまだ少し薄明るい空へ 吸い込まれてしまうこと その途端に私はもう 君の好きな私じゃなくなってしまうの でもそんなこと 君はまだ知らないでままでいてね

          『詩』 過去の遺産を手放して

          過去の自分を手放せば 明日はずっと楽しくなる 昨日のあなたは 今日のあなたではないのだから こうして世界は1月1日を繰り返して 今日の私も置いて行こう 私もあなたも新生児 はじめまして 明日の私

          『詩』 過去の遺産を手放して

          『詩』 忘れ者

          いつか記憶の隅々から 居なくなったとして 世界中の人々が 誰も私を知らぬなら 煙や泡のように 消えてみたい 空にも海にもゆっくり溶けて 消えてみたい 霧みたいに辺りを覆い そして私が地球になるの

          『詩』 君の背負うもの

          背中には人の生き方が 現れる気がする 君は何を背負って 歩いてきたのかな 重たい荷物なのか 軽い荷物なのか 私は途端に怖くなってしまって 君の背中を視るのをやめた

          『詩』 君の背負うもの

          『詩』 もう少しだけここに

          水の音と草のにおい 川べりに寝転んで 雲を観てた 信じられないよね 2日もしたら元通り 私もあなたも会社員 いつか戻らなくていい そんな日まで この景色が変わらぬことを

          『詩』 もう少しだけここに

          『詩』 綴り紙

          おしゃれな言葉は書けなくても 人は想いを伝えられる 難しい言葉じゃなくても 人は人を感動させられる ならどうして僕らは 自分に向けた言葉を うまく綴れないのだろう それはきっと自分の本音に気づくのが 恐いからなんじゃないかなって そう想うのです

          『詩』 螺旋

          あの時は好きだった そんな言葉を 取り戻すために 歩き疲れた このスニーカーと すり減った消しゴムみたいな この世界の行く末を 僕は観てみたい あの遠く 広く 何にもない こわいよ 青空なんて

          『詩』 内なる言葉へ

          言葉が出てこない日がある それは疲れているとか 充たされているだとか それだけじゃないような気がるする ただこの身から発する言葉が 開けないでくださいって 扉の向こうに閉じこもっている 今はそっとしておいてって そう聴こえた気がした

          『詩』 内なる言葉へ