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2023年10月29日(日)

10月28日の夢。
 
くまが経営するくまの養護施設のようなところに送られてきた人間。
 
私はスタッフの研修生のような立場で
なぜかくまの仕事を手伝っている。
 
熊は穏やかでどっしりとしている。
養育と命の保存については、
人間よりよっぽどプロのように感じた。
 
くまはずっとヒグマだとおもっていたけど、
画像を検索してたら
ハイイログマというのがピッタリだった。
 
ハイイログマの生息地は北アメリカ。
今年は暑くて湿度も高く、
とんでもなく増えたらしい。
ヒグマとも近い種類らしい。
 
ハイイログマは四つ足で歩き、
餌となる木の実や、魚などを室内の巨大プールに持ち込んで生活している。
 
屋根があるが、木も草も生えていて、
仕切りはあまりなかった。
 
台所のようなところが小高い丘の上にあって、
私はそこで調理を担当するくまの補助をしていた。
 
小さい人間の子やお年寄りの咀嚼を助ける
離乳食のようなものを作る。
 
熊は喋らない。
唸ったり音を出す。
首の動きや目の強さでリアクションをする。
私はスマホを出して何やら白い豆腐のような塊の画像を出す。
 
くまは少し離れた木のところで
なにやら踊りを踊っている。
 
そしてこっちへこいというようなしぐさをする。
 
木がサークルに囲ってあるその中心に
大きな穴が空いていて
熊はそこへ降りていく
 
ついていくと、穴の底から、
豆腐のような白いものが湧いてくる。
 
熊は湧いてきたその白いものを
一口食べてうなづき、
私にも食べろと少しくれたので、
食べてみると、大豆の味の濃い上等な豆腐だった。
 
別のクマが丘の上で呼んでいたので行ってみると
大量のふしぎなきのこを持ってきていた
 
私はスマホのようなもので
乾燥しいたけの画像を出してみせた。
 
しいたけじゃなかったと思うんだけど、
熊は先ほど豆腐が湧いてきた穴のそばの木の近くで踊り、
また呼ばれたのでいくと、
隣にも木で囲まれた穴があり、
その中心部に置かれた不思議な色、形のきのこが
みるみる乾いていく。
 
するとまた丘の上でクマが呼んでいる。
 
行ってみるとなにやら得体の知れない動物の死体がある。
 
私はスマホで生ハムの画像を出した。
クマは低く唸ってから首を振った。
 
私はハンバーグの画像を出した。
クマはまた別の穴に動物の死体を運んで行った。
踊りを踊ると私を呼ぶ。
 
穴からはミンチになった肉がやってくる。
 
また別の穴では
ミンチのクマが豆腐のクマと踊っている。
 
穴の真ん中にはキャンプファイアーのような火があり、
その中から噴火するように何かが飛び出ている。
 
私は皿を持ってそれを回収する。
豆腐ハンバーグ。
 
場面が変わり、
若者の部屋の中に豆腐ハンバーグを運ぶ。
若者はスマホばかりいじっていて
私には気づいていないようだ。
 
部屋から出ようとすると、出口が見当たらない。
 
スマホをいじりながら若者は言う。
《この部屋に出口はないよ》
 
ピンク色の壁にところどころ茶色の金属で囲われた場所がある。
 
水色のパジャマのようなものをきた若者は、
部屋に備え付けの壁と同じ色の椅子に腰掛けて、
スマホをいじっている。
 
《僕らはデジタルの提供をしているんだ》
《くまはアナログをDNAに組み込んでいる最中だ》
 
《ここからは出られないの?》
 
《出られるさ》
《ここはプログラミングされただけの穴の中だ》
《熊と僕らは情報を共有している》
 
会話のシーンは短かった。
夢の中で私がこう思ったからだ。
 
《くまは共存を使って私たちに命を授けている》 
 
若者は一頭の熊になり、
穴へ入って行った。
 
人とクマが暮らしている自然の世界。
クマは人になって器用に作業をこなし、
クマはクマになって餌を捕獲している。
 
いつのまにか私は透明のキューブの水槽の中にいて、いろいろな管で繋がれている。
 
口に繋がれた酸素供給の管が脆くなっている気がした瞬間、
 
私は呼吸ができなくなる。
 
そして必死で叫んだり、もがいたり、
したと思う。
 
そして、生まれた。
苦しかったとても。
一体なんなんだ。
 
生まれるってこんなに苦しいのか。
なんで生まれてくるんだろう。
誰の指図でこんな思いをするのだろう。
 
《望んだからだよ》
 
くまはとても優しい。
くまの巣穴はとても快適。
暖かくてよく眠れる。
 
それならいっそもう
クマになって暮らしたい。
 
またシーンが変わり、
キューブの水槽の中から水が引いている。
私は高速回転するキューブ型の部屋の真ん中に
運良く引っかかっている。
 
クマ?
クマってなんだっけ?
えーとえーと
 
混乱していると、
自分の手足が見えるようになってきた。
 
記憶がわからない。
手足を動かしてみる。
これは私が動かせる人間の手と足だ。
 
黙って動かしたり止めたり。
じーっとしばらく見ていると、
手足の皮膚から毛が生えていく。
みるみる毛で覆われていく。
 
爪が硬く鋭くなっていく。
 
!!!!
あ!くまだ!!
思い出した時には
私の手足はクマになっていた。
 
なんの施設だったんだろう。
おもしろかったけど、非常にリアルで疲れた。

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