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忘備録 映画の話 2022年ver.

今年はよく映画を観に行っています。
私だけでは映画館に行くことってなかったんですけど、仲のいい後輩君がよく誘ってくれるんですね。彼は大変良い趣味をしていて、観る映画だいたい考えさせられるものばかりです。

思い返すと、結構今年いろんな映画を観ています。DVDも含めて。
なんとなくメモがてらまとめておきたくなったので書いておきます。
書き始めたら思ったより長くなってしまったので、とりあえずこの記事では映画の話だけにして、DVDはまた後日にします。

モガディシュ 脱出までの14日間

2021年制作の韓国のアクション・スリラー映画。
ソマリアでロビー活動をする韓国、北朝鮮の両大使館。
そのさなか、首都モガディシュで発生した内戦の混乱から、外交官たちはどのようにして脱出を図るのか。

韓国内でいろいろな賞を取っているので結構面白そうだなと思っていたら、思った以上に面白かったです。
ストーリー中盤での非常に皮肉のきいた演出、吐き気がするほどグロテスクでした。最高。
差別や対立は思想信条によって作られるが故に、同国内、同一民族間でも殺し合いは簡単に起こるのだと思い知らされます。…簡単に国や民族でまとめることは間違いなのも知っていますけど、ざっくりね。

観た後の言い知れぬクソデカ感情は、「ブラックホークダウン」観終わった時のものによく似ていました。
もう一回観たいのでたぶんDVD出たら借ります。

ジュラシック・ワールド/新たなる支配者

説明も不要のジュラシックシリーズ、最新作。
シリーズはほぼ全部見ているんですけど、最初の方は結構忘れてしまっていたので、ちゃんと見返してから行けばよかったなぁと思いました。
なんせ完結編と銘打たれてるんですもんね、そりゃ全員出てくるよね。

でっかいのに襲われるシーンはいつもドキドキするし、「志村ー!後ろ、後ろー!!」って言いたくなりますね。お決まりのやつです。
いろいろな様式美はきちんと踏襲されていたので、大変満足でした。

ちなみに、ジュラシックシリーズで一番印象に残っているのは、やっぱり1作目。
トイレにこもるおっちゃんが頭からぱくっとされるところと、小型の肉食竜が調理場に侵入しながら大きいかぎづめで床をコツコツするところです。

1950 鋼の第7中隊

2021年制作の中国のプロパガンダ映画。
朝鮮戦争の激戦の一つ「長津湖の戦い」を描いた、戦争スペクタクル巨編。
国共内戦が終結し、やっとこさの休暇で帰郷した地方の青年。
一緒に参戦した兄の死を家族に報告して身体を休めようとするも、中共の朝鮮戦争参戦により休暇は取り消し、部隊の中隊長として過酷な戦場を戦い抜くさまを描く。

その上映時間、なんと176分。約3時間、ノンストップ、休憩なし。
観始めた時の人数もそう多くなかったんですが、エンドロール終了時には私たち含めても4人しか残っていませんでした。マジか。

この映画、「中国共産党成立100周年祝賀作品として製作された「中国勝利三部曲」の第2作」ってwikipediaにも書かれているので、確かにプロパガンダ映画だったんですけど、私が思っていたプロパガンダ映画のイメージとは少し違いました。「この戦いの向こうに栄光があるんだっ!」みたいな感じではない。
思想は別として、エンタメとしては結構面白かったんじゃないかな。
なお、思った以上に毛沢東、マッカーサーが実物に似ていたのが印象的で、妙なところで作品への気合を感じました。

あと、毛沢東の息子である毛岸英という人物も登場するのですが、彼については実際の戦死時の状況について議論があるということを知りました。
なんというか、かわいそうに…。
興味がある方は「卵チャーハン 毛」で検索してください。

RRR

あとは予定ですが、11月中に「RRR」を観に行きます。
インド映画です。今年期待の筋肉です。
「バーフバリ」の監督作品とのことで、非常に楽しみにしています。
観たらここに追記します。

【以下追記】
やはりインド映画は筋肉を観賞するために観るもの。よき。
1920年代のインドを舞台にした、アクション映画です。
ダンスあり、戦闘シーンあり。人は割と簡単に死にます。
まだきちんと呑み込めていないせいで、あらすじ書いたらネタバレしそうなので今回は省きます。

これもまた3時間ぐらいある映画なんですけど、途中で「INTERVAL」って表示があったのにインターバルはありませんでした。騙されかけた。
インド神話を知ってからもう一度観たいという感想を見かけていたのですが、私も同じ感想を持ちました。劇中に出てくる歌や登場人物の下敷きになるものがありそうな感じ。

個人的に一番印象に残ったのは、大英帝国統治下の国民感情についてでした。
こういう当時の空気感なんかは言葉にするとぼやけてしまうし、文献などでは読み取りづらいものなんですけどね。なぜなら、当たり前のことってわざわざ残したりはしないから。
英国側の登場人物なんてとてもデフォルメされているので、こういうキャラが受け入れられる背景があるということです。今も残り続けている空気というか、感情なんだろうなぁ。
ざっとインド史を見てたら、この当時は独立運動がめちゃくちゃ盛ん(1919年にガンディーが出てきている)ので、さもありなんという状況のようです。

あと、今回はロマンス少な目?
ヒロインの女性はやっぱり美人です。目の保養。

【以上追記】

年内はこれで終わりかな。
本格的に観る人に比べたら全然観ていない方ですけど、年4本は私の中では多め。普段観るのは静かな作品が多いので、映画館よりDVD派ですけど、アクション系はやっぱり映画館で観るのが面白いですね。
実際の劇場で予告編を見ると、あれもいいな、これもいいなってなるので、映画館は沼でした。危ない。