他人に興味がない人の説明書

あなたの周りには、自分のことばかりで他人に興味を示さない人はいませんか?そんな態度が癪に障るときもあれば、ときに魅力的に思えたりするかと思います。または、自分がまさにそんなタイプで、他人に興味が持てないと悩んでいる人はいませんか?

今回は、いわゆる「他人に興味がない人」とは、どんな人なのか、そんな人はどういう立ち振る舞いをするのが良いか、また、その人に対してどうアプローチするのが効果的かを、当事者の視点でまとめていきたいと思います。

ただ、その前に注意点として、今回紹介するタイプのひとは、先天的に「他人に興味はないが、自分にはおおいに興味がある」ひとのパターンであり、人間関係のトラウマから防衛的・後天的にそういった性質を獲得したひとや、自分にも他人にも興味がないひとは対象外となってます。ご了承ください。

目次

1.どんな人か

2.利点

3.欠点

4.そんなひとはどう立ち回ればよいか

5.そんなひとにどうアプローチすればよいか


〈どんな人か〉

●本当に他人に興味がない

こういった人は、本当に他人に興味がなく、それは生まれながらの性質であって変えられるものではありません。自分に関係ない他人の言動は、頭に入ってきません。頭に入れようと思っても頭に入りません。それ故に、人の話を聞かないとよく言われてしまいます。噂話にも興味がありません。

●単独行動を好む

1人でいる時間が長いという特徴があります。これは、他人と一緒にいることが嫌いというわけではなく、1人で行動した方が自由に動けるためにそうなるだけです。また強く干渉されることを苦手としています。1人で遊べる趣味を沢山持っています。

●他人といるときは主体性がない

自己主張をするのは好きですが、相手の意見を適度に取り入れることが苦手なため、他人がいるときの決めごとはまるっきり他人任せのことが多いです。別に相手を嫌っているわけではないので、すべてを委ねる分にはあまり苦痛ではありません。また、単にその活動に興味がなく、消極的であることもあります。


〈利点〉

●人間関係のトラブルが少ない

他人への依存が少なく、また他人からの依存を避けるため、面倒くさい人間関係のトラブルに巻き込まれずに済みます。嫉妬や仕返したいという感情も小さいため、一緒にいてもあまり害がないひとと言えます。

●周りに流されない

人の意見に流されることが少ないため、ぶれずに自分の意見をしっかり言うことができます。自分に関係あるなしで情報を選別するため、関係ないものまでむやみに比較せずに済みます。

●チャレンジ精神

人目を気にせず行動することもできるので、多くの人がためらうようなことでもかんたんにやろうとします。なので他の人がやりたがらないことを任せられる場合があります。


〈欠点〉

●他人との交流を心から楽しめない

友達が面白いことを言ったとしても、あまり面白いと思えないことがあります。自分からしたら、笑いたくても笑えず、他人からしたら、話が通じないつまらないやつという印象を受けます。

●ぼっち

単独行動が多いので、孤立しがちです。頼れる人が少なくなってしまう場合があります。

●自意識過剰になりうる

自意識は大切ですが、過剰になれば、恥ずかしさから何もできなくなったり、被害者意識、加害者意識が増大して、自己肯定感が低下します。

●記憶力がなく、情弱に陥りがち

情弱とは情報弱者の略で、知ってる情報が少ないという意味で使ってます。他人の言動が頭に入ってこないため、友人から思い出話をされても記憶が曖昧だったり、クラス内では当たり前のような流行も知らない場合があります。


〈どう立ち回れば良いか〉

1.自分に関心を持つ

こんなことをしていては、より一層独善的になるのではないかと心配するひともいるかと思いますが、そんなことはありません。むしろ他人に関心を持つためにも、まずは自分に対して一番に関心を持つことが重要となります。自分はどういったことをしたいのか、何が好きなのかを知り、そのものごとに専念していくことで、さらにそこと関連するものごとに興味を持つようになり、どんどん興味の幅を拡げていくことができます。そうやって、他人との接点を増やすことができます。逆にいきなり他人に興味を持とうとすることはできません。大げさに言えば、人が鳥のマネをして空を飛ぼうとするようなことです。それよりも今やってる勉強を発展させていき、飛行機を作ってから空を飛ぶ方が現実的です。

2.演じる

本心を伴って人の話を聞くのは困難です。そんなときは本心を持とうとするのではなくて、本心を捨てて聞いてるふりを演じることが効果的です。笑うふりでもいいと思います。わざとらしくてもいいと思います。ひとは話を聞いてもらっているという感覚だけで満足できるものです。なので本心ではないからといって渋い顔をするよりは、嘘でも笑ったり相づちを打ってあげた方が、相手も喜ぶし、それを見て自分も喜べます。さらにいえば、演じるのが得意です。自分の本心とは切り離して、役になりきると良いパフォーマンスができます。役に対して傷つけられても、自分が傷つけられたわけではないので、心にダメージを受けずに演技ができます。この方向性をとれば、他人に興味があるタイプのひとよりも、疲れずに営業職をこなすことができるかもしれません。

3.メモを取る

怖いのは、他人に言われた大事なことまで忘れてしまい、後で「前私こういうこと言ったよね?あなた返事もしたよね?忘れちゃったの?」と追求されてしまうことです。いくら大事なことでも自分に関係ないことは簡単に忘れてしまいます。忘れそうなことはこまめにメモする癖をつけましょう。忘れやすいからこそ、記録取るということはまさに生命線です。

4.自分と関連づける 

相手に興味がなくとも、相手の話す内容に自分との関連があれば、話の内容自体には興味を持つことができます。なので自分と関連づけることで、相手に興味があると見せかけることができます。また、自分との関連づけで一番大切なのは、感謝を忘れないということです。感謝は、自分に対して人が親切にしてくれたことに対するもので、恩義を感じ、自分とのつながりを再確認することができます。他人にお願い事をしたり、質問することも重要だと思われます。

5.世の中にどういった(自分とは違う)人がいるのかを知る

自分に置き換えて考えがちなので、相手が全く自分とは異なるタイプだったときに、理解が及ばない対象として忌み嫌ってしまうことがあります。なので、「自分とは考え方が全く異なる人間がいる」ということを認識することが大切です。実際に、他人に興味津々で他人の話を面白がって聞いているひとというのは存在します!なので、相手を何でも自分と同じように考えて、「どうせ自分の話なんてつまらなくて聞く価値ないと思ってるんだろうな」、なんて思う必要はありません。

6.自分を一番に大事にする

他人のために動けば動くほど、他人に気遣いを持てなくなります。逆に自分の思った通りに行動しているときほど、他人への気遣いをする余裕が生まれます。他人に優しくなるためにも、まずは一番に自分を大切にしましょう。


〈そんな人にどうアプローチしたらよいか〉

気になる異性や仲良くしたいひとがこういったタイプであった場合を想定しています。

1.好きになる

このタイプの人は自分のことに興味があるため、自分に興味を抱いてくれる人に好意を持つようになります。「~してたところ見てたよ」とか、ストレートに好意を伝えることが仲を深めるコツです。ただし、自分自身に他人から評価されるだけの価値があるのかどうか分かっていない人もいるため、どういったところに惹かれたのか、きちんと伝えてあげることが大切です。でないと疑心暗鬼になってしまいます。

2.興味持たれなくても大丈夫!

こういった人と話をしていると、「自分に興味持ってくれないし、一緒に居て楽しくないのかな」と思ってしまう人が居るかもしれません。でも安心してください。自分に好意を持ってくれてるってことが分かるだけでその人はうれしいので、大丈夫です。むしろ、たとえ話がつまらなくても、不快な感情が沸き立つことが少ないので、嫌がってないといえます。

3.束縛、強要しない

話かけるのはよいですが、「話を聞け」と強要されると不快に感じ、距離を取るようになります。「興味を持て!、なぜ忘れる?」などと責められることを恐れています。どうしてもやってほしいことがあれば、お願い事をするように頼みましょう。頼られること自体が嫌いなわけではありません。ただ、自由を奪われることを何より苦痛に感じるので、あまり頼みすぎるのは禁物です。適度な距離感で付き合うようにしましょう。

4.共通の趣味

単独行動しがちですが、共同作業が嫌いなわけではありません。他人自体に興味がなくとも、他人がやっていることに興味があれば、話が弾みます。また、自分が好きなもので誰かと一緒に遊ぶことを求めていることがあります。無理に共通の趣味を持とうとせず、ただその人の趣味を認めてあげるだけでも全くもって十分ですが、一緒に遊べたらなお良いでしょう。


終わりに

他人に興味がないと書きましたが、他人への興味が0というわけではなく、そういった傾向が強い気質だという認識をしてください。この気質は一部の人だけにあるものといったものではなく、多くの人の内にあって、その程度が強いか弱いかといったものだと考えています。なのでどの程度当てはまるか吟味したうえで、活用してください。


参考資料

ふーとさんのツイートや記事(アカウント@huutott)

https://domani.shogakukan.co.jp/305064


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