見出し画像

レイズド・ベッド / フレームは月齢伐採・葉枯らし乾燥

レイズドベッドは、文字通り高く持ち上げられた(Raised)畝(Bed)で、要は花壇のようなもの

なのだが、その枠を木製にしたり、ステンレス素材にしたりすることで菜園の見た目や雰囲気がグッと良くなる。
西洋の家庭菜園の風景で非常によく見かける。
日本に帰ってきて畑をやるようになってからずっとやってみたかったのだが、今年から広い土地が使えるようになったので、やってみることにした。
始めるにあたって、まず必要なのは木の板のフレームだが、そのフレームに

どんな木材を使うのか、がかなり重要

な気がしつつ、ホームセンターなどいろいろみて見て回ってはみたものの、種類も値段もいろいろあってよくわからない。
雨ざらしであり、板の面が土に常に触れているので、あまり安価な木材ではすぐに腐って崩れてきてしまうのではないかと思われる。
そうこう思案しているうちに、自身のポッドキャスト番組、Inter-viewに以前出演していただいた森を活かすNPO、”もりずむ”代表の藤崎さんに相談してみたところ、

月齢伐採・葉枯らし乾燥・天然乾燥

の杉板を売っていただけることになった。
満月〜新月にかけて伐採し、さらに葉っぱをつけたまま長い時間をかけて天然乾燥させた木材で、通常の木材よりも色んな意味での耐久性が高い(こんな程度の理解…。詳しく知りたい方はもりずむのHPを見てみてください。)

レイズド・ベッドに使用するには高級すぎるのではないかという気がしたが、Inter-viewでいろいろお聞きして、いつか何かで実際に使って体験して見たいと思っていたので、これを機会に使わせていただくことにした。

さて、4月の終わりにどうにかして長方形の箱、というかフレームを自分一人で組み立て、なんとか形にしてみた。
その方法についてはまた別の機会に説明したいと思うが、使い始めて2ヶ月ほど経過してみて、

この木材を使わせてもらって本当に良かったと実感

している。
まず、手触りがとても良い。
木材のことはよくわからないが、これがしっかりした良いものであるのが、触れているとよくわかる。
ホームセンターの木材などに比べると値段は高い(おそらく知り合い価格で設定してくれているのではと思われるが)のだが、それを超えた価値がある気がする。

これまで2ヶ月余りの間、雨風に相当さらされているが、傷むという感じがなく、環境の中でしっかり呼吸しながら「在る」という感じで、なんだか非常に頼もしい。
これは相当長くもつのではないかという感じがする。
何気に、というか実は

月齢伐採・葉枯らし乾燥・天然乾燥は、レイズド・ベッドに非常に向いている

木材なのではないか、という気がする。
どんなことにも言えることだが、やはりしっかりした品質のものを使うということが、自分の造り上げるものの質に大きく貢献する。
もしも今後、レイズド・ベッドをやりたいという人がいれば、ぜひ月齢伐採・葉枯らし乾燥・天然乾燥の木材をお勧めしたい。
少々根が張るかもしれないが、私はその価値があると思う。


Thank you for your support.