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【遊戯王MD】超重武者であらゆる誘発をケアしながら最強盤面を目指す展開パターン集


ご挨拶

本記事では、私が遊戯王マスターデュエルにおいて【超重武者】を使用するにあたり、展開パターンを忘れないための覚書のような内容になります。
ご存じの通り、超重武者はフル展開が通ればバロネスを立てた上で赤き竜からの相手ターンカラミティで試合を完封できる圧倒的な制圧力を持つ反面、魔法罠を積めないことで手札誘発による妨害に弱く、後手での捲り性能も低いピーキーなデッキです。
しかしながら、偉大な先人たちの検証によって生半可な誘発妨害なら貫通したりケアしながら最強盤面を築き上げるルートが開拓されたり、後手ではこちら側もあらゆる誘発を詰むことでそもそも展開させずに返しでワンキルしたりと弱点を補った構築が編み出されてきました。
しかし、いくら完成されたデッキレシピを丸パクリしたところでそれを使いこなせなければ話になりません。「あれ、ワカウシってPゾーンに移動させないほうが良いんだっけ?」「増G撃たれた時にドロバってどこから撃って良いんだっけ?」「なんかモンスター1体余ったな...」などとモタモタすること多数。
そのため、本記事では「どこに誘発を受けたらどう展開を変えるのか」を文章として残すことで、本番で慌てないようにするためのものです。
なので目新しさはありません。私自身のための展開ルートメモのようなものです。

デッキレシピ

構築は「ふぁ。」氏のものを丸パクリしています。また、後述する展開ルートは「KGチャンネル」氏の動画を参考、および丸パクリしています。
動画を紹介することで謝辞の代わりとさせていただきます。怒られたら本記事は消します。両者のチャンネル登録と高評価をよろしくお願いします。


基本展開パターン

まずはこちらが先攻で相手が0妨害だった時の最強の展開パターンをおさらいしておきます。
初動は2024/5時点のリミットレギュレーションでワカウシ3枚、バイク3枚、イワトオシ1枚、ダイハチ2枚の計9枚。どれが初手に来るかでルートは変化しますが、途中からはほぼ同じなので分かりやすいワカウシ初動で説明します。

  1. ワカウシをPゾーンにセッティング

  2. ワカウシ効果でベンケイをPゾーンに配置し、自身をSS

  3. ベンケイのP効果でバイクサーチ

  4. バイク効果で自身を捨ててイワトオシをサーチ

  5. イワトオシNS

  6. イワトオシを素材にカカシをLS

  7. イワトオシ効果でチュウサイをサーチ

  8. カカシ効果で任意の手札を捨ててイワトオシ蘇生

  9. イワトオシとワカウシでアクセルシンクロスターダストをシンクロ召喚

  10. アクセルスタダ効果でバイク蘇生、イワトオシ効果でサンゴサーチ、ワカウシ効果は破棄してEXデッキに残す

  11. アクセルスタダ効果発動、スターダストドラゴンをSSしてバイクと共に最強バロネスをシンクロ召喚

まずここがセーブポイントです。
ここまで来ればバロネスの無効妨害が立つので、以降は二ビルを受け付けません。
アクセルスタダが付与した耐性によってバロネスは完全耐性を受けているので無限泡影も効かず、二ビル+無限泡影と持たれていた場合でも問題ありません。
ちなみにバロネスを真ん中のモンスターゾーンに絶対に出さないでください。このあとゲニウスやスプライトエルフを出していくのですが、そのリンク先を潰してしまいます。右端とかに出しましょう。

ワカウシ初動で解説しましたが、バイクの場合はワカウシをサーチすれば同じ動きができます。
イワトオシ初動の場合はイワトオシNSからカカシLSに繋いでバイク→ワカウシと繋げば同じ結果になり、ダイハチから入った場合もイワトオシをサーチして装備してLSすれば同じ結果になります。
相手のヴェーラーや泡影を喰らう分、ダイハチ初動が最も弱いです。

ではここから展開再開です。
場にはバロネスとカカシ、Pゾーンにはベンケイ、手札にはチュウサイとサンゴを含めた5枚。墓地にはイワトオシとバイク。EXデッキにはワカウシがあります。

  1. チュウサイをカカシに装備

  2. チュウサイ効果発動、カカシリリースでデッキからテンビンSS

  3. テンビン効果で墓地のイワトオシ蘇生

  4. テンビンとイワトオシでゲニウスをLS(リンク先が空くように)

  5. イワトオシ効果でバイク2枚目をサーチ

  6. Pゾーンにサンゴをセッティング

  7. ペンデュラム召喚を行い、EXデッキからワカウシ、手札からバイクをゲニウスのリンク先にLS

  8. ゲニウス効果でデッキからレギュラスをサーチ

  9. バイクとゲニウスでスプライトエルフをLS

  10. エルフ効果でバイクをリンク先に蘇生

  11. レギュラスをSSして墓地のイワトオシを装備

  12. バイク効果で自身のレベルを4にして、レギュラスと共に赤き竜をシンクロ

  13. 墓地に行ったイワトオシの効果で任意の超重武者をサーチ

  14. ワカウシ効果を発動して任意の手札を捨て、デッキからベンケイをSS

  15. ワカウシとベンケイでマスラオをシンクロ

これて場にスプライトエルフ、マスラオ、赤き竜、バロネスが揃いました。相手ターンに即赤き竜の効果でカラミティを出すことで完封が狙えます。赤き竜とマスラオをスプライトエルフのリンク先に出すことで対象耐性も付与でき、バロネスの無効も残っていればまともなデッキは機能不全に陥ります。
Pゾーンにはベンケイとサンゴが残っているので次のターンにリソースも残せます。

改めてになりますが、ゲニウスとエルフはリンク先が大事になるのでちゃんと開けておきましょう。エルフ召喚後はバイクやワカウシをリンク先に出して効果を使うことで温存された泡などをケアできます。ここをケア出来ないと、泡でバロネスの無効を釣って二ビルを撃たれたりする危険があります。
最後はちゃんとマスラオと赤き竜をリンク先に残しましょう。
仮にエルフに泡などを撃たれた場合でも、赤き竜を場に立てることはできませんがレギュラスが場に残って妨害数が増えるので問題ないでしょう。バロネスの無効は二ビルケアのために温存が吉です。

最後にイワトオシからサーチするカードはその後のワカウシのコストにしても良いですが、チュウサイを持ってきて攻撃表示のマスラオに装備して攻撃対象を誘導することで、十二獣などによる弱小Xモンスターの攻撃からのアーゼウスという捲りも概ね防ぐことができます。残った手札が誘発妨害ならサーチした札はコストにし、そうでなければチュウサイを装備することで手札を減らしてマスラオのドローを増やせます。
また、ベンケイを素引きしてしまってデッキにベンケイが残っていない場合は、サーチ先をガイアブースターにすることで自身を特殊召喚し、ワカウシとシンクロしてエントレインメントを経由することでマスラオまで到達できます。
相手がカラミティ着地前に効果を使ってきてもこちらの手札は2~3枚残っているのでそれらでの妨害も可能で、かつ魔法罠を使われればマスラオ効果でドローが狙えます。
罠をガン伏せされるとカラミティの制圧が透かされますが、バロネスが生きていれば返しで普通に割れます。エルフによって対象耐性が付与され、自前で破壊耐性を持つマスラオを罠で突破することはかなり難しいでしょう。
超融合を使われたとしても属性も種族もバラバラなのでドロゴンやガルーラでは吸われません。仮にバロネスと赤き竜を吸われてドラゴエクィテスにされたとしてもマスラオが生きていればなんとかなるでしょう。
禁じられた一滴も脅威ですが、その場合は相手の手札を2~3枚削れるのでよほどのことがない限りはワンキルされることはないと思います。

というわけで、これを100点の展開とします。

ではここからは、「誘発を受けた際のケアルート」及び「初動が引けなかった場合の準初動ルート」についてまとめていきます。

各種手札誘発による妨害を受けた際のルート分岐集

二ビルを受けた場合(P召喚可能な超重武者の余剰なし)

展開系デッキの天敵、二ビルですが、実は特別にケアする必要はありません。
基本展開パターンにある通り、二ビルを撃てるタイミングはバロネスの着地前しかないです。
アクセルスタダの効果でバイクを蘇生した直後に撃たれた場合は、アクセルスタダの効果をチェーンさせることで二ビル発動前に完全耐性を持つバロネスが出るので、1妨害を場に残せます。
とはいえ場のカカシは消されてしまうので、その後の展開ルートは変わってきます。ここでは最強バロネスが立ってカカシが消えた状態で話を進めます。

基本展開ルートのセーブポイント時点。場にバロネス、二ビルトークン。Pゾーンにベンケイ。手札にサンゴ、チュウサイ。墓地にバイク、イワトオシ。EXデッキにワカウシがいます。

  1. サンゴをPゾーンにセッティング

  2. ペンデュラム召喚を行い、EXデッキからワカウシをSS

  3. ワカウシにチュウサイを装備

  4. チュウサイ効果でワカウシをリリースしてテンビンをSS

  5. テンビン効果で墓地のバイクを蘇生

  6. バイクと二ビルトークンでスプライトエルフをLS

  7. エルフ効果でバイクを蘇生

  8. バイク効果で自身をレベル4にしてテンビンとシンクロし、エントレインメント

  9. エントレインメント効果でEXデッキからワカウシSS

  10. エントレインメントとワカウシでマスラオをシンクロ召喚

これで場にスプライトエルフ、バロネス、マスラオが立ちました。
赤き竜カラミティこそできませんが、二ビルを受けての盤面強度としては合格点でしょう。
ちゃんとエルフのリンク先に両者を置けば対象耐性もつき、手札も3枚残っているため誘発での妨害もでき、魔法罠に反応してマスラオのドローも狙えます。マスラオが残ればベンケイのサーチから次ターンにも動けるでしょう。

二ビルを受けた場合(P召喚可能な超重武者の余剰あり)

上記ニビルルートで、手札にP召喚可能な超重武者が重なっている場合はペンデュラム召喚の部分で展開することで更に貫通出来ます。
例としてチュウサイが2枚あるとします。

  1. ペンデュラム召喚でEXデッキからワカウシ、手札からチュウサイAをP召喚

  2. チュウサイBをAに装備して効果発動、テンビンをSS

  3. テンビン効果で墓地のバイクを蘇生

  4. ワカウシとテンビンでシンクロしてエントレインメント

  5. エントレインメント効果でEXデッキからワカウシSS

  6. ワカウシとエントレインメントで赤き竜

  7. 二ビルトークンとバイクでスプライトエルフ

  8. エルフ効果でバイク蘇生

  9. バイクとバロネスでマスラオ

この場合は手札が1枚減る代わりに、バロネスではなく赤き竜が立ちます。バロネスを残すのと相手ターンカラミティを行うののどちらがより優秀なのかは……よくわかりません。バロネスの役割は二ビルを防ぐことなので、既に二ビルを撃たれ終えている状態では赤き竜からのカラミティのほうが強そうではあります。手札に超重武者が余っているということは腐っているということで、マスラオのドローも阻害するのでやっちゃっても良いかもしれません。
裏目はトップドローでガンマを引かれたりする場合でしょうか。

ちなみにいずれの場合も相手の場の二ビルをバロネスで叩き割ることを忘れずに。

うららを受けた場合(ワカウシ初動、貫通札なし)

うららを一番喰らって嫌なのはベンケイのサーチ効果でしょう。ワカウシやバイク初動から入った場合はここを止められるとイワトオシにアクセスできません。
イワトオシ初動から入った場合、初手のイワトオシにうららを受けてもカカシからイワトオシ蘇生、再度カカシリンク召喚でイワトオシの効果を再度使えるため展開に支障はありません。やはりこの場合もベンケイにうららを受けるのが困るでしょう。

ここではワカウシ初動でベンケイにうららを受けるパターンで解説します。手札4枚は全て手札誘発なので展開には使えない想定です。


バイクにもイワトオシにもアクセスできず、他に手札に動けるカードがなければ、諦めてワカウシ効果発動、手札1枚を捨ててデッキからイワトオシを出し、ベンケイをSSして2体でマスラオを立てて終わりです。
場にマスラオ、Pゾーンにベンケイとワカウシ。手札は3枚。

  1. ワカウシ効果で手札1枚を捨て、イワトオシをSS

  2. ワカウシとイワトオシでサルトビをシンクロ召喚

  3. イワトオシ効果でバイクサーチ、ワカウシをPゾーンへ移動

  4. バイクからテンビンをサーチ

  5. 手札のテンビンをP召喚

  6. テンビン効果でイワトオシを蘇生

  7. イワトオシ1体でカカシをLS

  8. イワトオシ効果でチュウサイをサーチ

  9. カカシ効果で手札1枚捨てイワトオシ蘇生

  10. チュウサイをカカシに装備し、効果でカカシをリリースして2枚目のワカウシをSS

  11. ワカウシ、テンビン、イワトオシでマスラオをシンクロ召喚

  12. イワトオシ効果で任意の超重武者をサーチ

場にサルトビ、マスラオ。手札に任意の超重武者を含む3枚。Pゾーンにワカウシとベンケイ。EXデッキに2枚目のワカウシが残ります。
初動でワカウシのリクルート効果を使ってしまっているため超重武者以外の展開ができず、妨害もサルトビの魔法罠破壊だけですが、そこそこの盤面です。そもそも手札に展開札がないということは残った手札3枚は最後にサーチした超重武者以外はいずれも妨害札なので見た目以上に妨害は多いです。ガンマは腐りますがそうした札は展開途中でコストにしてしまえば良いですし。マスラオから追加ドローもあるのでまあまあ戦えるでしょう。

うららを受けた場合(ワカウシ初動、チュウサイあり)

ワカウシ初動でベンケイを受けた上記パターンで、チュウサイを素引きしている場合は下記のルートで展開が可能です。

  1. チュウサイをワカウシに装備

  2. チュウサイ効果でワカウシリリース、イワトオシをSS

  3. イワトオシ素材でカカシLS

  4. イワトオシ効果でバイクサーチ

  5. バイク効果で2枚目のワカウシサーチ

  6. カカシ効果で手札1枚を捨て、イワトオシ蘇生

  7. ワカウシをNS(ワカウシ初動の場合だと実は召喚権を使っていない)

  8. ワカウシとイワトオシでアクセルスタダをシンクロ召喚

  9. アクセルスタダ効果でバイク蘇生、イワトオシ効果でテンビンサーチ、ワカウシ効果を発動してPゾーンへ移動

  10. アクセルスタダ効果で最強バロネスシンクロ召喚

  11. P召喚を行い、EXデッキからワカウシ、手札からテンビンをSS

  12. テンビン効果でバイク蘇生

  13. ワカウシとテンビンでエントレインメントをシンクロ召喚

  14. エントレインメント効果でワカウシSS

  15. バイクをレベル4にしてエントレインメントと赤き竜をシンクロ召喚

  16. ワカウシ効果で手札1枚捨ててベンケイSS

  17. ワカウシとベンケイでマスラオをSS

これでバロネス、赤き竜、マスラオが揃いました。あとカカシが生き残っていますが、超融合ケアのためにバロネスで破壊しておきましょう。

イワトオシ初動でベンケイにうららを貰った場合(P召喚可能な余剰札なし)

イワトオシ初動から入った場合は墓地にイワトオシ(及びバイク)が残っているので、ワカウシ初動時よりも完成度の高い盤面がリカバリーできます。
手札にP召喚可能なモンスター1体が余っているどうかでルート分岐するので、まずは余剰札がない想定で進めます。

盤面にはカカシとワカウシがおり、Pゾーンにベンケイ。墓地にイワトオシとバイクがいる前提です。

  1. カカシで手札1枚捨ててイワトオシ蘇生

  2. イワトオシとワカウシでシンクロしてアクセルスタダ

  3. アクセルスタダ効果でバイク蘇生、イワトオシ効果でチュウサイサーチ、ワカウシの効果は破棄

  4. チュウサイ効果でカカシに装備し、カカシコストにテンビンSS

  5. テンビン効果で墓地のイワトオシを蘇生

  6. バイク効果でレベル4、イワトオシとシンクロしてエントレインメント

  7. イワトオシ効果でサンゴサーチ、エントレインメント効果でワカウシSS

  8. ワカウシとエントレインメントで赤き竜シンクロ

  9. サンゴをPゾーンに配置してEXデッキからワカウシをP召喚

  10. ワカウシとアクセルスタダの2体でマスラオをシンクロ召喚

これで最低限、赤き竜とマスラオのセットが揃います。赤き竜が決まれば完封、決まらなくても、手札は誘発妨害3枚が残るので戦えます。
P召喚ができないということは残った手札はレベル1のヴェーラー、ドロバの2種類ということになりますが。ガンマやバスターガントレットは展開途中でコストにしましょう。

イワトオシ初動でベンケイにうららを貰った場合(P召喚可能な余剰札1枚)

P召喚可能なモンスターが1体でもいれば下記のルート取りが可能です。
前提条件は先ほどと同じく、盤面にはカカシとワカウシがおり、Pゾーンにベンケイ。墓地にイワトオシとバイクがいる前提です。

  1. カカシで手札1枚捨ててイワトオシ蘇生

  2. イワトオシとワカウシでシンクロしてアクセルスタダ

  3. アクセルスタダ効果でバイク蘇生、イワトオシ効果でチュウサイサーチ、ワカウシの効果は破棄

  4. チュウサイ効果でカカシに装備し、カカシコストにテンビンSS

  5. テンビン効果で墓地のイワトオシを蘇生(ここまでは同じ)

  6. アクセルスタダとバイクで最強バロネスをシンクロ召喚

  7. テンビンとイワトオシの2体でゲニウスをLS

  8. イワトオシ効果でサンゴサーチ

  9. サンゴをPゾーンに配置して、EXデッキのワカウシと手札のモンスターAをP召喚

  10. ゲニウス効果でレギュラスサーチ

  11. レギュラスSS、墓地のイワトオシ装備

  12. モンスターAとゲニウスでスプライトエルフをLS

  13. エルフ効果でバイク蘇生

  14. バイクをレベル4にしてレギュラスとシンクロして赤き竜

  15. イワトオシ効果で任意の超重武者をサーチ

  16. ワカウシ効果で手札1枚をコストにベンケイSS、2体でマスラオ(ガイアブースターをサーチしてエントレインメント経由でも可)

と、最終盤面が基本展開ルートと同様になりました。
違いは、超重武者のサーチが減っているため頭数を補うために手札のモンスター1枚をスプライトエルフの素材に使用していることです。なので残る手札は2枚となり、最後のサーチがチュウサイで装備すれば残り1枚になります。が、盤面強度は変わりありません。手札が減った分マスラオのドローも増えるので問題ないです。

こう考えると、ワカウシ初動よりもイワトオシ初動のほうが墓地にイワトオシを用意できる分うららに対する貫通力が高いことがわかりますね。
また、バイク初動でバイク効果にうららを撃たれるパターンですが、相手視点だと無限に裏目(他の初動重ね引きやサイフレームギア・ガンマの圧)があるため、バイクにうららは撃たれないだろうと想定します。

エフェクトヴェーラー、無限泡影、屋敷わらしを撃たれた場合(P召喚可能な余剰札なし)

おそらくカカシの効果を無効にされるパターンが最多でしょう。
その場合、場にカカシとワカウシ、Pゾーンにベンケイ、手札にチュウサイという状態になるはずです。であるならば下記展開で貫通可能です。これもP召喚可能な余剰モンスターがあるかないかで分岐します。今回は無いパターンです。

  1. チュウサイをカカシに装備して効果発動、カカシをリリースしてデッキからテンビンをSS

  2. テンビン効果でイワトオシ蘇生

  3. ワカウシとイワトオシでアクセルスタダをシンクロ召喚

  4. 墓地バイク蘇生、デッキからサンゴをサーチ、ワカウシの効果は破棄

  5. バイク効果でレベル4、テンビンとエントレインメントをシンクロ召喚

  6. エントレインメント効果でワカウシをEXデッキからSS

  7. ワカウシとエントレインメントで赤き竜をシンクロ召喚

  8. サンゴをPゾーンに配置してEXデッキからワカウシをP召喚

  9. ワカウシとアクセルスタダでシンクロしてマスラオ

これで赤き竜+マスラオの盤面が出来ました。手札は4枚残りです。P召喚可能な余剰札がないということは、残った誘発妨害はヴェーラーとドロバということになりますね。

エフェクトヴェーラー、無限泡影、屋敷わらしを撃たれた場合(P召喚可能な余剰札1枚)

手札にP召喚可能なモンスターがいる場合はほぼ基本展開と同様の盤面に行けます。
前提は同じく、場にカカシとワカウシ、Pゾーンにベンケイ、手札にチュウサイ。

  1. チュウサイをカカシに装備して効果発動、カカシをリリースしてデッキからテンビンをSS

  2. テンビン効果でイワトオシ蘇生

  3. ワカウシとイワトオシでアクセルスタダをシンクロ召喚

  4. 墓地バイク蘇生、デッキからサンゴをサーチ、ワカウシの効果は破棄

  5. バイクとテンビンでゲニウスをLS

  6. サンゴをPゾーンに配置して、EXデッキのワカウシと手札のモンスターAをP召喚

  7. ゲニウス効果でレギュラスサーチ

  8. 任意のモンスターAとゲニウスでスプライトエルフをLS

  9. エルフ効果でバイク蘇生

  10. レギュラスSS、墓地のイワトオシを装備

  11. バイク効果でレベル4、レギュラスとバイクで赤き竜

  12. イワトオシ効果で任意の超重武者をサーチ

  13. ワカウシ効果で手札を1枚捨ててベンケイをSSして2体でマスラオシンクロ召喚(イワトオシのサーチ先をガイアブースターにすればエントレインメント経由でもマスラオを出せる)

エルフ、マスラオ、赤き竜に加えてアクセルスタダも盤面に残っています。相手ターン中にエルフ効果でバイクを蘇生すれば、アクセルスタダの効果でバロネスを立てることが可能になり、基本展開とほぼ同様の最強盤面を構えられました。
カカシを無効にされたことでモンスター1体分が潰されているので、その分を手札のモンスター1枚で補った形になります。
今回は不採用ですが、サテライトウォリアーを用意している場合は相手ターン中にバロネスではなくそちらを立てることで、カラミティの抜け穴であるセットカードを伏せたターン中に割れるようになります。
そっちのほうが強くね???

ガンマを撃たれた場合

ガンマの撃ち所もやはりカカシ効果発動時でしょう。上述した無効妨害系との違いはカカシが破壊されてしまう点にあります。
場にワカウシ、Pゾーンにベンケイ、手札にチュウサイです。
この場合、手札にP召喚可能なモンスターが1体いれば貫通出来ます。いなければマスラオだけ立てましょう。

  1. チュウサイをワカウシに装備

  2. チュウサイ効果でワカウシリリース、テンビンSS

  3. テンビン効果でイワトオシ蘇生

  4. 2体でゲニウスLS

  5. イワトオシ効果でサンゴサーチ

  6. サンゴをPゾーンに貼ってEXゾーンからワカウシ、手札からモンスターAをP召喚

  7. ゲニウス効果でレギュラスサーチ

  8. レギュラスSS、墓地のイワトオシを装備

  9. ゲニウスとモンスターAでスプライトエルフLS

  10. エルフ効果でバイク蘇生

  11. バイク効果でレベル4、レギュラスと赤き竜シンクロ

  12. イワトオシ効果で任意の超重武者をサーチ

  13. ワカウシ効果でベンケイSS、あるいはガイアブースターからエントレインメント経由でマスラオを立てる

これでスプライトエルフ、赤き竜、マスラオの構えが取れました。アクセルスタダがいない以外は無効妨害の貫通盤面と同様になります。

幽鬼うさぎを撃たれた場合

幽鬼うさぎでワカウシのP効果発動時に割られた場合のケアです。
ガンマの圧があるためワカウシ単体初動の際にうさぎを切られるかは微妙なラインですが、仮に初動札がワカウシのみでそれを割られると完全に機能停止します、諦めましょう。
イワトオシ初動から入れば貫通が可能です。ここではイワトオシNSから入り、ワカウシ効果をうさぎで割られた前提で進めます。墓地にイワトオシとバイク、場にカカシ、EXデッキにワカウシがいて手札は4枚です。

  1. カカシ効果で手札1枚捨ててイワトオシ蘇生

  2. イワトオシを素材に2体目のカカシをLS

  3. イワトオシ効果でベンケイをサーチ

  4. ベンケイをPゾーンに配置して効果でチュウサイをサーチ

  5. EXゾーンのカカシにチュウサイを装備して効果でリリース、デッキからテンビンをSS

  6. テンビン効果で墓地のイワトオシを蘇生

  7. 2体でゲニウスをLS

  8. イワトオシ効果でサンゴサーチ

  9. サンゴをPゾーンに設置

  10. P召喚してEXデッキからワカウシ、手札から任意のモンスターAをP召喚。(P召喚可能なモンスターがいなければワカウシ単体をマスラオに変換して終了)

  11. ゲニウス効果でレギュラスサーチ

  12. レギュラスをSSしてイワトオシを装備

  13. モンスターAとゲニウスでエルフをLS

  14. エルフ効果でバイク蘇生

  15. バイク効果でレベル4、レギュラスとで赤き竜シンクロ

  16. イワトオシの効果で任意の超重武者サーチ

  17. ワカウシ効果でベンケイSS、またはイワトオシのサーチ先がガイアブースターならエントレインメント経由で最終的にマスラオを立てる

これで場にエルフ、マスラオ、赤き竜が揃いました。謎に2体目のカカシも残ってるので超融合にちょっと弱いです。
赤き竜の部分はバロネスに変えることもできます。どっちのほうが強いんでしょうね。

ドロバを撃たれた場合

ドロバを撃たれるタイミングとしては、ダイハチ初動でイワトオシサーチした場合、バイク初動でイワトオシサーチした場合、イワトオシ初動でバイクorワカウシサーチした場合、ワカウシ初動でイワトオシサーチした場合、となります。
正直パターンが多過ぎてそれぞれのルート別で考えることができませんが、場にレベル4超重武者、手札にチュウサイがいる場合は下記展開で貫通が可能です。

  1. 場のレベル4超重武者をカカシに変換

  2. カカシ効果で素材になった超重武者を蘇生

  3. カカシにチュウサイを装備して効果発動、カカシリリースでデッキからワカウシSS

  4. ワカウシとレベル4超重武者でエントレインメント経由で赤き竜シンクロ

  5. ワカウシがPゾーンに移動、効果でベンケイをPゾーンに貼りながら自身をSS

  6. ワカウシ効果で手札1枚を捨ててベンケイSS、ワカウシとベンケイでマスラオをシンクロ召喚

これで赤き竜+マスラオの盤面が築け、手札も2枚残ります。
レベル4超重武者ですが、1度目のサーチでイワトオシにアクセスできているか、ダイハチが場に残っていれば達成するためほぼ考える必要はないでしょう。あとはチュウサイを素引きできているかどうかです。
チュウサイがいない場合は、ワカウシからマスラオを立てて頑張ることしかできないと思われます。

ここで考えるべきはバイク初動の際のサーチでドロバを貰う展開ですが、その考察は最後にまとめます。

増Gを撃たれた場合

これどうすればいいんでしょうね。
一応、パターンとしては「バグースカで耐える」「バロネスで止まる」などがあり得ますが、現環境でバグースカやバロネス1体での妨害は信用できません。泡影1枚で突破されますし。
それならばフル展開して赤き竜マスラオまで突っ走ってしまうのも手かもしれません。
相手ターン中にカラミティを立てられさえすれば、何枚ドローさせようと無傷で帰ってくる可能性はあります。12枚近くドローされる計算になりますが、バロネスを対二ビルで温存し続け、泡影やヴェーラーはスプライトエルフを活用して回避することであわよくば赤き竜マスラオの布陣が築けそうです。。

ではこちらの手にドロール&ロックバードがある場合はどうでしょうか。互いにドローとサーチが封じられますが、ある程度展開すればサーチなしでも十分な展開は可能です。

増Gが撃たれるタイミングとしては「カカシの効果発動時」か「アクセルスタダの効果でバイク蘇生時」でしょう。ガンマをケアするなら初手ワカウシ効果に増Gは切りにくいはずです。

それではイワトオシ初動で増Gが撃たれた場合、手札にドロバがある想定でのことを考えていきましょう。

  1. イワトオシNS

  2. イワトオシを素材にカカシをLS

  3. イワトオシ効果でバイクサーチ

  4. バイク効果でワカウシサーチ

  5. ワカウシをPゾーンに貼り、効果を発動、ベンケイをPゾーンに置いて自身をSS

  6. ここに増Gを撃たれて1枚ドローされる

  7. ベンケイ効果でデッキからチュウサイをサーチ

  8. カカシ効果で手札1枚捨ててイワトオシ蘇生、相手1枚ドロー

  9. ここでドロバを投げて以降のドローを封じる

  10. チュウサイをカカシに装備して効果発動、カカシをリリースしてデッキからテンビンSS

  11. テンビン効果で墓地からバイクを蘇生

  12. イワトオシとバイクでスプライトエルフをLS

  13. エルフ効果でバイク蘇生

  14. ワカウシとテンビンでエントレインメントをシンクロ召喚

  15. エントレインメント効果でワカウシをSS

  16. バイクをレベル4にしてエントレインメントとシンクロして赤き竜

  17. ワカウシ効果で手札を1枚捨てベンケイSS、2体でマスラオをシンクロ召喚

これでエルフ、マスラオ、赤き竜が揃いました。こちらの手札は1枚、相手の手札は2枚ドローで相手ターンには7枚になります。
増Gでのドローを2枚に抑えた上でこの盤面は流石に最強すぎるでしょう。

D.D.クロウを撃たれた場合

墓地のイワトオシを除外されます。イワトオシは制限カード指定されているので1枚除外が致命傷です。幸い現環境でのクロウの採用はかなり少ないのでケアする必要もなさそうではありますが、念のため考えてみましょう。

  1. イワトオシNS

  2. イワトオシを素材にカカシLS

  3. イワトオシ効果でバイクサーチ

  4. バイクからワカウシサーチ

  5. ワカウシをPゾーンに貼って効果発動、ベンケイをPゾーンに貼って自身をSS

  6. ベンケイからチュウサイサーチ

  7. カカシ効果発動、このタイミングでクロウを受けてイワトオシ除外されて不発

  8. チュウサイをカカシに装備して効果発動、テンビンSS

  9. テンビン効果でバイク蘇生

  10. テンビンとワカウシでエントレインメントをシンクロ召喚

  11. エントレインメント効果でワカウシSS

  12. バイクをレベル4にしてとエントレインメントで赤き竜シンクロ召喚

  13. ワカウシ効果で手札1枚捨ててベンケイSS、2体でマスラオシンクロ召喚

  14. ワカウシをPゾーンに移動させる

これで赤き竜マスラオの構えが取れました。
イワトオシ除外は意味合いとしてはカカシに無効妨害+ドロバによるサーチ封じのため、盤面がかなり弱くなります。しかし相手ターンカラミティを決められれば十分でしょう。

準初動による妥協展開

ここからは純粋な初動札が存在しない場合になんとかして展開して妥協盤面を築き上げるルートです。妥協展開故に相手の誘発による妨害をケアすることは基本的にできませんが、妨害を受けなければかなり質の高い展開が可能となります。

チュウサイ+P召喚可能なモンスター1体初動

手札に超重武者がチュウサイしか存在しない場合のルートです。貧弱な手札ですが妨害を受けなければエルフ、赤き竜、マスラオの構えまで行けます。すごい。なくても最低限マスラオは立ちます。

  1. チュウサイNS、カカシをLS

  2. カカシ効果で任意の手札1枚をコストにチュウサイを蘇生

  3. チュウサイ効果で自身をカカシに装備

  4. チュウサイ効果でカカシリリース、デッキからダイハチSS

  5. ダイハチ効果でガイアブースターサーチ

  6. ガイアブースターをダイハチに装備し、自身の効果でSS

  7. 2体でギアギガントXをX召喚し、効果でバイクをサーチ

  8. バイクからワカウシをサーチ

  9. ワカウシを発動、ベンケイを貼って自身をSS

  10. ベンケイ効果でイワトオシをサーチ

  11. イワトオシをワカウシに装備

  12. ワカウシとギアギガントXでゲニウスをLS

  13. イワトオシ効果でサンゴをサーチ

  14. サンゴをPゾーンに貼ってP召喚、EXデッキのワカウシと、手札のモンスターAをP召喚

  15. ゲニウス効果でレギュラスサーチ

  16. モンスターAとゲニウスでスプライトエルフSS

  17. レギュラスをSS、墓地のイワトオシを装備

  18. エルフ効果でバイク蘇生

  19. バイクとレギュラスで赤き竜をシンクロ

  20. イワトオシ効果で任意の超重武者サーチ

  21. ワカウシ効果で手札1枚を捨ててベンケイSS、2体でマスラオ

バロネスを立てる余裕こそありませんでしたが、エルフのリンク先に赤き竜とマスラオがいる状態になります。手札は残り2枚。

チュウサイ+通常召喚可能な超重武者モンスター1体初動

P召喚できないバスターガントレットを含んだレベル1だけで手札が固まったり、ダイハチ初動を無効妨害で止められたりしたせいで上述のチュウサイ1枚準初動の動きが取れない場合に採択します。例えば手札がダイハチ、チュウサイ、エフェクトヴェーラー、ガンマ、ドロバの5枚で、ダイハチに泡を貰った時などです。
妥協初動としては一番弱いので基本採用しません。

  1. チュウサイをダイハチに装備して効果発動、イワトオシをSS

  2. イワトオシを素材にカカシLS

  3. イワトオシ効果でバイクサーチ

  4. バイクからワカウシサーチ

  5. ワカウシをPゾーンに貼って効果でベンケイをPゾーンに貼って自身をSS

  6. ベンケイのサーチ効果でガイアブースターをサーチ

  7. カカシ効果で手札1枚を捨ててイワトオシを蘇生

  8. イワトオシとワカウシでエントレインメント経由で赤き竜シンクロ召喚

  9. イワトオシ効果でサンゴサーチ、ワカウシはEXゾーンに残す

  10. サンゴをPゾーンに設置してワカウシをP召喚

  11. ワカウシ効果で手札1枚を捨て、ベンケイをSS

  12. ワカウシとベンケイでマスラオをシンクロ召喚

最低限の赤き竜マスラオの構えが取れました。手札は2枚です。サーチしたガイアブースターには使い道がないので、カカシかワカウシのコストで捨てるのがよいでしょう。

ベンケイ+任意の超重武者初動

チュウサイを除いた展開に絡まない超重武者(バスターガントレットやガイアブースター、無効妨害を受けたダイハチ)に加えてベンケイを素引きした場合の展開ルートです。

  1. 任意の超重武者をNS

  2. ベンケイをPゾーンに設置して効果発動、イワトオシをサーチ

  3. イワトオシを任意の超重武者に装備

  4. 場の超重武者を素材にカカシをLS

  5. イワトオシの効果でバイクをサーチ

  6. カカシ効果で手札1枚を捨ててイワトオシを蘇生

  7. バイク効果でチュウサイをサーチ

  8. チュウサイをカカシに装備して効果発動、カカシリリースでワカウシSS

  9. ワカウシとイワトオシでアクセルスタダをシンクロ召喚

  10. イワトオシ効果でテンビンサーチ、アクセルスタダ効果でバイク蘇生、ワカウシをPゾーンへ移動

  11. アクセルスタダ効果で最強バロネスをシンクロ召喚

  12. P召喚を行い、テンビンをSS

  13. テンビン効果でバイクを蘇生

  14. バロネスでベンケイを破壊する

  15. ワカウシ効果でデッキのサンゴをPゾーンに貼りながら自身をSS

  16. ワカウシとテンビンでエントレインメント

  17. エントレインメントでワカウシSS

  18. レベル4バイクとエントレインメントで赤き竜シンクロ召喚

  19. ワカウシ効果で2枚目のベンケイをSSして2体でマスラオシンクロ

  20. ベンケイ効果でPゾーンへ移動

これでバロネス、マスラオ、赤き竜の構えが出来ました。さらにペンデュラムスケールも揃っているので次のターンにワカウシを展開して動いていけます。
初動に使ったベンケイをバロネスで叩き割ることでワカウシのP効果の発動条件を満たすという力技がオシャレですね。
バイクのサーチ先がワカウシではなくチュウサイなのが注意点です。いつものクセでワカウシをサーチしないように気を付けましょう。

総評と細かい検討項目

イワトオシ初動が一番強い?

なんとなくワカウシ初動が一番強い印象がありましたが、こうして改めて考えてみるとイワトオシ初動も強そうです。特にベンケイにうららを貰った際に、イワトオシにアクセスできているかどうかが貫通の精度を上げます。
しかしイワトオシ初動だとガンマをチラつかせることができないので、ワカウシ効果に増Gを受ける可能性が高まります。
まとめると、イワトオシ初動のメリットは妨害を受けた際の貫通力が高まることで、デメリットはガンマが腐り、増G受けが悪くなることです。
つまり、妨害貫通札がない状態ではイワトオシ初動が強く、手札にチュウサイやガンマなど貫通札・妨害札がある場合はワカウシ初動が強いということになるでしょう。

バイク初動のサーチ先はワカウシ? イワトオシ?

上述のイワトオシ初動とワカウシ初動のどちらが強いかに関連して、バイク初動の場合はサーチ先を変えましょう。
手札にガンマやチュウサイがあればワカウシをサーチします。相手がうっかりワカウシのP効果に増Gを撃った場合にガンマで理解らせられますし、ベンケイにうららを貰った場合もチュウサイで貫通出来ます。
それらがない場合はバイクからイワトオシをサーチします。ベンケイにうららを貰った場合、イワトオシが墓地にいれば蘇生から貫通できることはうらら受けルートで述べたとおりです。

イワトオシをサーチする場合の裏目は相手にドロバを撃たれることです。他に貫通札がないからイワトオシをサーチしているので、ドロバを撃たれた時点で動けなくなります。
しかし、バイク初動でドロバを撃つというのはガンマを喰らうリスクがあるので警戒されて使われないこともあり、そもそもドロバ自体採用率が高いわけではない(少なくともうららに比べれば)ので、この裏目は受け入れるしかないでしょう。

チュウサイ偉すぎワロタ

チュウサイが手札にいるかどうかで貫通できるかが変わり、チュウサイさえいれば最低限妥協盤面が築けるのでチュウサイ偉すぎです。

  • ワカウシ初動でベンケイにうららを受けた場合の貫通

  • チュウサイ1枚+P召喚可能なモンスターでの準初動

  • チュウサイ+通常召喚可能な超重武者での準初動

他にも、誘発を2回受けた場合でも手札にチュウサイがいれば何とかできそうな感じもあります。これは3積み確定です。

ベンケイ3枚目欲しいか?

いずれの展開ルート解説もベンケイを素引きしていない前提で進めていますが、仮にベンケイ1枚を素引きしてしまった場合にどうなるでしょう。
最も困るパターンは「ワカウシ効果でベンケイを出してマスラオにする」が出来ず、赤き竜が棒立ちになってしまうことです。
エントレインメントを未使用のルートでは、余ったサーチでガイアブースターを引き込めればエントレインメント経由でマスラオが立てられますが、デッキにいて欲しいパターンもあるでしょう。ベンケイ自体も準初動に絡むので3枚あってもそこまで悪くはない気もします。
いっそのこと初代ベンケイを1枚だけ挿しておけば、Pベンケイも自身効果でSSできたりするので悪くないのかも? この辺りの調整はお好みといったところでしょうか。

EXデッキの自由枠は?

スターダストドラゴンは二ビルを避けてバロネスだけ最低限着地させることができるため結構重要度が高め。サルトビはワカウシ初動の妥協に使ったり、相手が神碑などロック系だった時に突破口になるので必要。(貼られた次元の裂け目を叩き割って勝ったことがある)
一度も使ったことないのは龍鬼神ですが、後手で妨害を踏み超えたりできそうです。
ここはガンマが余った時のことを考えてサイフレームΩに置き換えたり、バグースカで耐えた後に捲るためのアーゼウスとかを入れてみるのも良いかも? レベル8シンクロならレッドデーモンズドラゴンスカーライトの採用も聞いたことがありますね。

最後に

ここまで色々と考えてきましたが、そもそも環境の相性的に超重武者ってどうなのでしょうか。
2024/5の最新パックでリトルナイトが登場したことで環境Tier1は【R-ACE】と目されており、このデッキがあらゆる手札誘発による妨害をリトルナイトで回避するため、手札誘発の優先度は下がり捲り札が流行るでしょうか。
そうなるとカラミティで完封できそうな分、超重武者も有利になりそうですが、超重武者が採用する手札誘発も悉く躱されるので後手でどうしようもなくなるのでしょうか。やってみなければわかりませんね。

そもそも環境以前の問題として、カラミティが禁止になると全てのプランが崩壊します。メメントが実装されたことで同期のセンチュリオンの追加も秒読みとなっており、いよいよカラミティも年貢の納め時となるでしょうか。ナチュルホルスデッキもお手軽に赤き竜カラミティできるらしいので、6月に禁止になってもおかしくありません。
素直にコズミックブレイザーに乗り換えるか、それともサイフレームΩと深淵の獣でハンデスに舵を切ったほうが良いのか。それはその時また考えましょう。
なんならスプライトエルフも常に禁止のリスクを抱えてます。使えるうちに使い倒しておきましょう。

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