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ほんものの魔法道具がつくりたかった

魔法の国の住民票を手に入れたいひとたち

のっけから中二病な感じでゴメンナサイ(笑)
けど、大人になってもこういう人、たくさんいるんじゃないかなと思う。
大人でいるのにそのままだと色々難しいから、アレンジしたエッセンスを
日常に取りいれたりしながら

たとえば本やアクセサリーや文房具やネイルの中に。
玄関や寝室に天然石を飾ったり、
一日の終わりに修道院のレシピでつくられたオーガニックなお茶を飲んだり
自然とつながるストーリーのあるワンピースを愛用したりしながら。
あるいは、新月や満月には月光浴をしにベランダにでてみるといった、なにかするときのちょっとしたジンクスを使いながら。

誰にも干渉されない時間と空間の中で、取り上げられないように
後ろ指をさされないようにしながら、
「ひとりで愉しむ」ものの中に静かに魔法的なものを溶けこませて。

この世界のどこかで入口を開いている気がする、
あるいは見えないけれど重なりまざりあって共存している
生きづらい人の社会とは違うルールの世界と住人たち
人の祈りや願いを「うけとる側」の美しくてパワフルな世界

そこへの”国交””旅行”をこころみながら、パスポートがあわよくば住民票が欲しいなぁなんて思いながら
魔法を愛するきもちをずっと息づかせている人は案外多い気がする。

魔法雑貨や物語の中の料理を再現したレシピ本を書く人がいて、
世界中で読まれたりするくらいだから。
そしてわたしもまたそういう大人のひとり。

とは言え、わたしたちは現実こそが生きる場で主戦場だから

夢をみてお茶をのんで異世界の本を読んでいるだけでは生きていけない。
当たり前だけど。

人として地上に生まれたのなら、面倒でもしんどくても人とのかかわりはどうしたって不可避だし
物理的にも生理的にも生きていかないといけないし、
日々ネガティブな体験や感情も処理して乗り越えることもルーティンになってくる。

いくら魔法の国の住民票がほしくて、ほんとうはそっちの方が
きっと水があうに違いないのだと思っているとしても、
地上と現実を生きることからあまりにも関心を遠くにやってしまうと
誰かを幸せにもできないし、誰の役にも立たないままで

それでもし人生が終わってしまったら?
「これでいいんだろうか?」と後悔しそうな気がする。
『誰かの役に立ちたい』というのもまた人の本質的な欲求だから。

じゃあ本当に人の役に立つ魔法道具をつくろう、と思った

どうしたってエレメンタル(精霊とかスピリット、自然の周波数のようなもの)の方に心惹かれる性分と感応する体質はもうしょうがないので

”きれいで正直でフェアで間違えないものしかいない私にやさしい世界”
から恐る恐る出てがんばっているひとのために
ちゃんとここで幸せになろう、自由になろう、なにか良いことをして日々を生きようとしているひとを実際に支えるなにかをつくりたい。
気休めや逃げるための娯楽のファンタジーじゃなく。

なので架空の魔法雑貨屋さんではなくて、
(といってもエンタメも娯楽も人がイキイキと生きるためには欠かせない大切で精妙なアートです。念のため)

古い魔女とメディスンウーマンやシャーマン、修道女や賢者や医学の知恵
心理学や長い歴史で使われ続ける占星術や鉱石療法に植物生態学、幾何学…etc.
ここではそんな事を下地にして何かものを作っていたいのです。




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