何かと話題?:お風呂事情
暑い夏もようやく終りが見えて、もう少ししたらだいぶ過ごしやすい時期になってきますね。
なってくるのかな?なるのかな?
どちらにしても暑いのはもう勘弁という今日このごろです。
適度に涼しくなったら温泉にでも行きたいですねぇ。
さてさて、今日の議題はLGBT関連のニュースで議題に上がる、性別変更・移行前には、どちらの更衣室を使うか問題。
「GID認定されてるんだから女湯!」
「身体は男なんだから男湯!」
というのは私の周りでも度々話題になりましたね。
まぁ、結論から言えば現状の法律では診断書を振りかざしたところでダメなものはダメなので素直に諦めましょう。
というとあまりにも簡潔すぎるのでもう少し。
最近は性別移行してなくても女湯に入れろ、女子トイレ使わせろ、更衣室も女性用にしろと要求している層がいるようで、とてもセンシティブな話題になりますが少し切り込むとしましょう。
要求自体はわからんでもないのですよ。
というのも、特例法で性別移行が認められているとはいえ、そのハードルは相変わらず高いですからね。
診断書取るのも時間はかかるし、手術費用も安くはない、更に手術自体にもリスクがあったり健康上の問題で手術自体が出来なかったり、恩恵に預かれない人もいるのは確かです。
女として生きたいだけなのに、なんでそんなリスクと負担を強いられなければならないのか!という意見もありました。
だからといって特別には出来ないのも現状です。自分一人の問題ならいいのですが、他の人も関わる事態ですから、我を通せば必ず他の誰かに負荷がかかってしまいます。
具体的な例を上げるなら、
・ホルモン治療が出来ない。
・健康上の都合で外科的手術ができない。
・同上により脱毛ができない。
そんな人間でも女性として扱い女湯、女子更衣室、女子トイレを使うとなった場合、周囲の女性はどう思うでしょうか?
何かを思うことを「差別だ!」と断じて黙殺することは簡単でしょうが、黙殺された側の気持ちはどうなるのでしょう?
もちろん自分自身の思いと我もあるでしょうが、突き通す前に他者の迷惑や不快感を考えるべきだと思います。
コレは性別云々の話ではなく、おそらく同性同士でも通じるものではないでしょうか?
どんな立場の人間で合っても他者の迷惑や他者を不快にさせない振る舞いというのは大事です。
そこを無視して我を通すのは非常識といっても過言ではないでしょう。
どの道性別移行をして生きていこうという身ならいろんなことが理想と現実でかけ離れるんです。折り合いつけることは大事です。
ちなみに私は性別移行前にも温泉宿を何度か利用したことがあります。
もちろん大浴場を利用したこともありますが、コレは決して騙し討のように忍び込んだわけでも、ましてやゴネてゴリ押ししたわけでもありません。
一度目は熱海の温泉宿でした。
当時勤めていたショーパブの社員?旅行でしたね。
このときは店の人達何人かと同じ宿でしたが、事前に自分たちがどんな団体であるとか、その際に浴場の利用は大丈夫なのかなどを事前に確認し、大丈夫であると判断いただいた上で宿泊となりました。
流石に繁忙期ということで未SRSの人は女湯不可、おっぱいアリは男湯不可ということでした。
かわりに部屋にお風呂付きの部屋を案内してもらい、そこで温泉を堪能しました。
SRS済の先輩は堂々と女湯へ、ノンオペノンホルのキャストは男湯で大浴場を満喫していましたがw
私は部屋のお風呂、ママと一緒に入ってましたねw
二度目は北関東のホテル。大浴場がウリでした。
このときは個人の旅行で、のちの夫である当時の彼とのふたり旅。
ここでのお風呂も特にゴネるでもなく、ホテル側のご厚意で大浴場を使わせてもらいました。
私としては特に気にしてはいなかったのですが、彼が「せっかくの旅行なのだから」とダメ元でスタッフさんに相談してみたのです。最終的に支配人さんの判断で貸し切り扱いにしてもらい、女湯の大浴場を使わせてもらうことが出来ました。
コレが初めての女湯体験でしたね。
ポイントなのはコレはゴネ得ではないということ。
この出来事は今から10年以上前の話で今以上にこの手の話題は難しかった時期です。
なので、、相談したところで断られて当たり前、駄目なら駄目で引き下がる気満々でした。
繁忙期ではなかったこと、チェックアウト前でお客が他にいなかったことも良かったようです。当時の支配人さんには今でも感謝していますね。
三度目も北関東。小さな温泉宿でしたが、こちらは貸切風呂付き。もちろん彼と一緒に堪能しました。
何が言いたいかといえば、無理に女湯に入り込もうとしなくとも、公衆浴場や温泉なんかはいくらでも堪能する手段があるということです。
周囲と軋轢作って揉め事起こしてまで入りたいお風呂って何なんでしょうね?というのが、性自認だけで女湯他女性施設を使わせろ派閥に対する感想です。
重ねてになりますが、性別移行をして生きること事態、色んな折り合いが必要になります。
このお風呂の選択肢も折り合いの一つなんじゃないですかね?
目的のために手段を模索す方が、周囲から白い目で見られ軽蔑されてまで我を通すよりよっぽど建設的だと私は思います。
まぁ、女湯に入ることが最終目的であって、そのための手段を選ばいない、という人はもうどうしようもないですけどね。反感買ってまで我を通したいならもうお好きにどうぞ、と。その時自分がどう見られるか、すべてを「差別だ」の一言で黙殺したとて、向けられる視線は変わりませんよ。表立って言わないだけで。
そんなものがなりたい自分だと胸張って言えるというのなら…
まぁ、私は嫌なのでこれからも波風立てず静かに大人しくしていきますよ。