言霊とiTunes recommend
言霊
言霊を信じるか信じないか、僕は信じる派です。言葉が持つ力の影響を受けるという、言霊の概念がいつ頃生まれたのか。Perprexityでは約1314年前の奈良時代だとされていました。要するに、言霊の概念はずいぶん昔からあったということ。
水が飲みたい、お腹が痛い、醬油取って、車で送って、シワを伸ばして干して、など。自己が持つ意識をまま共有することはできません。だから、僕たちは言葉を使うようになりました。実際使ってみるととても便利で、その幅は広く、数も多くあります。以下は主要言語ランキング2023年版です。
以上の言語以外に、世界の言語の約40%(3,045言語)が絶滅の危機に瀕しているとも書かれていました。つまり、言語は統制されつつあります。
思想の増幅
アメリカの法学者、キャス・サンスティーンさんが「エコーチェンバー現象」という概念を説いています。その中身は、主にSNSのなか起きています。その内容とは、同じ意見をもつ仲間、同じ思想を持つ人たちが繋がり、意見交換を重ねると、思想は増幅されていきますよ、という話。
2021年のトランプ大統領とQアノンや、コロナワクチンと不妊デマなどはこの概念によって大きな問題になったと言われています。昔から似たような話はあります。マクドナルドのパティがミミズで作られているデマや、オイルショックのトイレットペーパーが無くなるというデマ。つまり、エコチェンバー現象はSNSが普及した現代を象徴する概念のように見える一方で、そのベースは昔からあったと感じます。
閉塞感を生むrecommend
最近、iTunesのrecommend機能について疑問が生まれました。これはアーティストの必聴プレイリストとは違い、気分ごとのプレイリストをまとめて掲示してくれる機能です。前者は、初心者リスナーにとって便利な機能ですし、実際に使ってみて深く知ることができますが、後者の機能は無くてもいいはずです。
言霊は自分自身に影響を与え、エコチェンバー現象は思想を増幅させます。たとえば、エネルギーというプレイリストがありますが、その曲を聴いてエネルギーが増すかどうか疑問なのです。もしかしたらエネルギーのプレイリストをかければ元気は出るかもしれませんが、その人にとって「エネルギー」の概念はそれまでのもので終わることもありますよね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました
マニュ
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