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旧暦と新暦の違い

こんよろです!
よろづの言の葉を愛する古典Vtuber、よろづ萩葉です🖌️

季節や年中行事の話になると「旧暦」という言葉をよく耳にすると思います。
でも実際のところ、旧暦と新暦では何が違うのでしょうか?


旧暦の考え方

旧暦とは「太陰太陽暦」のことです。

月の満ち欠けを基準としていて、
新月を一日、満月を十五日として次の新月の前日までを一ヶ月とします。

この考え方だと一年は約354日となります。
季節が一周するのに365日かかるので、これだと少しずつ季節がずれてしまいます。

そこで太陽の動きを基準とする二十四節気と組み合わせて日数を調整、
約三年に一度、閏月を入れて一年を十三ヶ月とすることで補正していました。


二十四節気とは

太陽の方向でわかる「春分」「夏至」「秋分」「冬至」を元に、
一年間の季節を二十四に区切ったものが二十四節気です。

旧暦ではこれを元に、一月から三月を春、四月から六月を夏、
七月から九月を秋、十月から十二月を冬としました。


新暦へ移行

明治時代になると太陽暦、いわゆる新暦に替わりました。
太陽暦では太陽の動きだけを基準としていて、365日を12ヶ月に区切っているので、今までの太陰太陽暦とはズレが生じます。
※新暦でも4年に1度、閏年(2月29日を増やす)で調整しています

明治政府は、明治5年の12月3日を明治6年の1月1日としました。
12月の約一ヶ月分を早めたんです。


旧暦と新暦の差

このように旧暦と新暦では一ヶ月の差が生まれてしまったため、
3月3日の桃の節句や、5月5日の端午の節句、7月7日の七夕など、
昔から日にちで決まっていた伝統行事が季節と合わなくなってしまったのです。

桃の節句の時期には桃は咲かないし、七夕は梅雨真っただ中。
実際は1ヶ月後の時期に行われていたんです。


月遅れ

旧暦の季節に近づけるため、1ヶ月遅らせた「月遅れ」で行事を行う地域も少なくありません。
旧暦と同じ日ではないので、「中暦」ともいいます。

ちなみにお盆は旧暦だと7月15日でしたが、
現在はほとんどの地域で月遅れの8月15日に行われます。

新暦と月遅れ、どちらで行事を行っても間違いはありません。
お好きな方法で日本の伝統行事を楽しみましょう!


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