「1公演しか入らないなんて」というあなたへ

チケットがあれば、同じ舞台に何公演も入れるあなたがとても羨ましく思います。

私は頑張っても同じ舞台に2公演しか入れません。1公演しか入れないなんてことはざらです。

あなたは、定時ダッシュすればソワレ公演に入れると言います。
あなたは、どうしても観たくなったら当日券に並べばいいと言います。
あなたは、頑張れば日帰り遠征だってできると言います。
あなたは、席を選ばなければ1公演当たりのチケット代は数千円で済むから、そこまで高くないと言います。

確かにそうかもしれません。でもあなたは都内に職場がありますね。家も首都圏にありますね。
私は違います。

私が定時ダッシュで入れるのは、札幌ドームや札幌文化芸術劇場 hitaru、札幌市民ホール(現カナモトホール、前わくわくホリデーホール)です。
当日券に並ぶためには前日に飛行機に乗っている必要があります。
東京への日帰り遠征はできないこともない(公演時間による)ですが、一切の余裕がありません。(朝一の飛行機で東京着→観劇→ほぼ最終便で新千歳、そこから数時間かけて帰宅。)夏ならまだしも、冬はほぼ無理です。JRや飛行機の遅延、結構を考えると、非現実的です。東京以西は、季節問わず確実に無理です。余裕をもって、基本1泊2日で遠征するのがベターです。(この場合、ほぼ朝一の飛行機→ソワレ(ここまで1日目)→マチネ→ほぼ最終の飛行機(ここまで2日目)、という行程を組むことは不可能ではない。)
席を選ばなければ、確かにチケット代は数千円です。しかし私の場合、数千円(チケット代)+数万円(交通費、宿代)がかかります。1遠征で5万円飛ぶのはざら、7万円近く飛ぶこともあります。

何公演も入って当たり前のあなたからしてみたら、私なんてオタクの風上にも置けないのかもしれません。
でも私とあなたは置かれている状況が違うのだということを分かってください。
確かに、あなたの方がコンテンツにお金を落としているのかもしれないけれど。そういう意味では、私よりあなたの方がコンテンツに貢献しているといえるけれど。
それでも、コンテンツが好きなら複数公演入って当たり前という考えは捨てて欲しいなと思っています。

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