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Caminito

Caminitoといえば、タンゴ好きな方々は、ブエノス・アイレスの港町ラ・ボカ地区にある「観光名所」をイメージされると思います。作曲家のフィルベルトの出身はボカ地区で彼の名を冠した文化センターもあるぐらい。写真はそのCaminitoの一部。船を塗装するペンキの余りを港周辺の共同長屋に塗っていたそうでこの様なカラフルな街角になっています。
さてさて、でも...作詞家のペニャロサはここではなく、少年時代を過ごしたラ・リオハ州のある町の小道をイメージして、そこでの初恋と別れをこの詩で描いたそうです。詩を書いて何年も何十年も経った後、あるきっかけでフィルベルトから作詞の提供を依頼されて詩の原型を変えることなく、曲がつけられたそうです。

この曲は日本人も多く歌っていますが、まずはこちら。
菅原洋一さんが歌うカミニート↓
https://youtu.be/7x9tChnHWhc

Caminito (tango 1926) 
   Música: Juan de Dios Filiberto
   Letra: Gabino Coria Peñaloza

Caminito que el tiempo ha borrado,
que juntos un día nos viste pasar,
he venido por última vez,
he venido a contarte mi mal.
Caminito que entonces estabas
bordado de trébol y juncos en flor,
una sombra ya pronto serás,
una sombra lo mismo que yo.

Desde que se fue
triste vivo yo,
caminito amigo,
yo también me voy.
Desde que se fue
nunca más volvió.
Seguiré sus pasos...
Caminito, adiós.

Caminito que todas las tardes
feliz recorría cantando mi amor,
no le digas, si vuelve a pasar,
que mi llanto tu suelo regó.
Caminito cubierto de cardos,
la mano del tiempo tu huella borró...
Yo a tu lado quisiera caer
y que el tiempo nos mate a los dos.


カミニート(小道)

ねぇカミニート、時の流れにかき消されたけど
君はあの日私たちが一緒にここを通ったのを見たよね、
ここに来るのは、これが最後
私の寂しい身の上話をしに来たの。
ねぇカミニート、あの頃は
クローバーとイグサの花で刺繍されていたけど、
もうすぐに暗闇になるわ
私と同じように一つの影に

あの人が去ってから、
私は悲しみに生きている
カミニート、友よ、
私も同じくここを去ることにするわ
あの人が去ったあと、
やっぱりあの人は戻ってこなかった
私は彼の後を追い続けることにするわ
カミニートよ、さようなら

ねぇカミニート、いつも午後には
私は愛を歌いながら幸せに歩いていた
もしも彼が戻ってきても、彼に言わないでね
私の涙が、君の肌を濡らしたってことを
アザミで覆われてしまったカミニートよ
時の手が君の痕跡を消してしまった…
できることなら私は君のそばに横たわりたい
時が私たち二人を死なせてくれますようにと願って。

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