1枚のカーテン

2023年11月19日(日) 入院20日目

え、もう20日経つの?早っ(笑)
正直、入院1週間ぐらいはどんな生活をしていたのか、全然覚えがない。
自分の場合はカカトのみの骨折で、他に損傷した箇所もないので、長く痛みが続いてない。入院という環境に慣れるのに気持ちを奪われていたのかも知れないな。個室ではないので、周りの患者さんのことも気になる。
たった1枚のカーテン仕切りで各々のプライベートの世界から、音とニオイが漏れ渡ってるから。
しかも、生命に関わる事柄と人間の生理現象が爆裂している世界。
これって、よく考えるとちょっと信じがたい光景だ。
カーテン1枚の先では、オムツを替えてもらったり、痛々しい傷口をあらわにして消毒してもらってたり、ポータブルトイレで排便してたりするんだから。これでプライベートが守られているような気になっているのに、気付いてないのがスゴイ。自分も書いてて、今、気付いた(笑)
そこに当たり前のように入り、当たり前のように世話をされ、当たり前のように退院する。(そうではない方もいらっしゃいますが。)
カーテン1枚で仕切られてはいるが、同室の患者さんの事情は全てわかってしまう。これってもう家族レベルなのでは?
今は昔と違い、しっかりカーテンを閉め切り、ほぼほぼ同室の患者さんの顔も見ることはない。
が、人間、入院すれば、生きるために最低限必要なことだけに向き合うしかなくなり、生きるために最低限必要な事柄を思い知らされる。
ここへ来ず、それが知れればいいんだろうが。
そして結局、人間皆同じ生態で兄弟なんだろうな。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?