花の名前

旧ツイッターで、川端康成に似ている老人に車で跳ねられた人の、その老人が捕まるまでの話を読んだ。
事故当事者はその老人が川端康成に似ていたということしか覚えていなかったため、そのように警察に伝えた。だが、後日その老人を捕まえたと警察から連絡が来た時には松本清張似の老人であると伝えられ、自分が誤って松本清張と伝えていたのか、警察が聞き誤ったのか分からないが、とにかく冤罪はいけないとのことで確認したところ、事故を起こした本人に間違いなかった。
しかし、その老人は川端康成にも、松本清張にも似ていないというオチ。
自分は文章が下手なので、その状況を上手に伝えられないが、この元の文章の具合が好きで、3回ほど読み返したり主人にも共有したりした。

こういう文章の古さというか、畳の上で書いてる感じの文章を読みたいと思って、Kindleアンリミテッドにあった川端康成の『美しい日本の私』という随筆を開いてみた。
「花は眠らない」という作品からスタートするが、私は花の名前がまるっきり分からなく、海棠の花、夜来香、合歓、と分からない花について検索をかけてみた。
画像を見てみるけど、何となく見たことがあるのが合歓、これは初めて見るなという花が海棠の花と夜来香だった。
花の名前と花の形を一致させるつもりで検索をかけたけど、そもそも花について知ってることはなかったな、と思った。
きっと、花に詳しい人は日常の小さな気づきが多い人だ。

ちなみに、先述の花は全て眠る時間があるらしい。

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