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モテる男って? 第8章

アンケートからの分析結果 (定性―定量分析)(地域による変化)

 第3章で紹介したとおり、今回のアンケートは全国各地の女性を対象としたが、各都道府県の人口比もあり、全ての都道府県を十分なn数でみたすアンケート結果とはならなかった。(アンケート回答者が居住している都道府県のリストは、Appendix を参照してほしい。)とはいえ、東京、大阪、愛知、福岡はある程度の回答者数が集まったので、県別の平均を分析してみた。

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 根拠を持ってこのデータから言えることはそれほど多くはないが、おもしろい結果も表れた。

 まずは福岡県をご覧いただきたい。平均点が最も高かった項目は他の都道府県でも上位にあがっている“思いやりがある”であり、他の都道府県ではあまり上位にあがっていない“気配りができる”も非常に高い平均点となっている。福岡の女性達が普段接しているのは、いわゆる九州男児で亭主関白な男性なのかもしれないが、彼女達が恋人に求めているのは実は“優しい”“気配りができる”男性であるということが分析できる。福岡の女性に紳士に接するとモテるのかもしれない。

 続いて、“おもしろい”の要素に注目してほしい。“おもしろい”は全国的に低い平均点となっていたのだが、お笑い帝国大阪では一番最後の順位であるというのは興味深い。このデータから様々な推測ができるが、大阪人は元々皆が“おもしろい“ため“おもしろい”ことは当たり前であり重視される要素ではないのか、それとも、実はそれほど“面白さ“を求めていないのか、もしくは、大阪の女性たちが求める“おもしろい“の水準が高いため自分が恋人になりたい人をイメージしたとしてもイメージした人が“おもしろい“という水準に達していないと思っているのか。大阪の女性達にモテるためには“おもしろい”を磨くべきなのか。さらなる調査が必要なところである。

 少し余談にはなるが、全体的な平均点には、大きく差が出た。

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 東京、神奈川、福岡の平均点と、大阪、愛知の平均が、0.2~0.3ポイント程度違う。全体から見ても、大阪と愛知は、相対的に低くポイントを付けている。これが何を意味するかは、想像の域を出ないのだが、大阪、愛知は、自分が恋人にしたい人に対してシビアに点数をつけている、もしくは、自分の相手にふさわしい方はそのくらいの程度で良いという謙虚さの現れなのだろうか。もっとも、相対的にポイントが低かったという事実は、県によって如実に恋人にしたい人に対して評価した点数に差があることを物語っており、全体としてこのような傾向があるということは、ここに記述しておく。

 次回、因子分析も文化圏ごとに行ってみる。第9章:アンケートからの分析結果  (因子分析 - 文化圏による変化)



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